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23区内でもこんなに違う!知らなきゃ損する学童保育の予約時期

23区内でもこんなに違う!知らなきゃ損する学童保育の予約時期

今や「家庭に代わる毎日の生活の場」として放課後や長期の休みの間、子どもが過ごす学童保育施設(以下略称、学童)。年々共働き家庭も増え、学童で過ごす時間が伸びたことから、小学校で過ごす時間より1年間で460時間も長いという調査結果が出ています。
そうなると、ます益々学童が子どもの成長に大きな影響を及ぼすことは言うまでもありません。

学童保育の入所児童数は約101万人(前年比約8万人増)、待機児童数も約1万5000人と、まだまだ足りていないのが現状です(全国学童保育連絡協議会2012年・2015年調査)。

とはいえ、学童といっても公立のものから民間NPOと種類はさまざま。自治体が運営する公立の学童も、自治体により内容や予約時期が全く異なります。知らないでいると「気がついたら予約時期が終わっていた」なんていうことも。
ここでは、主な学童の種類と予約時期の例をご紹介します。昨今激化する学童戦線に負けないためにも、遅くとも年中さんになったらリサーチを開始してみましょう。

日経DUAL記事

学童の種類は多様化

一般的に学童は各自治体が運営する公立学童の他に、民間が運営しているもの、また自治体から委託を受け保護者やNPO法人が運営しているものなど多様化してきています。

その申し込み時期についても、民間は問い合わせると随時、所定の手順を踏んだ後、受け付けてくれる所が多いです。とはいえ、夜遅くまでの送迎付きなど人気が集中するところは年中の春から受け付けるなど、年々締め切りが早くなる傾向(23区内だと年長の夏~秋頃が一般的)。

一方、公的なところは、申込期間が決められており、自治体によっては、締め切りが少しでも過ぎると受け付けてもらえなかったという話もあります(23区内だと、年長の11月~1月の募集受付開始が一般的)。
また公立の学童でも、各自治体によっては条件にかなり差があり(書類審査と面接を実施するところもあります)、認可保育園ほどではないにしろ、審査によっては定員オーバーで入れない場合もあります。
ここでは、例として東京都内の3つの区の公立学童と民間の学童を取り上げてみました。 

税収入が豊かで学童の補助も手厚い!千代田区

千代田区は、会社などの法人が多く、税収入が豊かで、また子どもの人数が少ないため、学童保育などに対する補助も手厚くなっています。開所時間も他の公立のものに比べ長く、対象としている学年も6年生までとなっています。ですので、公立学童が都内でも充実している区と言えるようです。
申し込みは、1月から2月上旬となっています。

公立学童施設数NO.1の足立区

数年前までは、足立区は都内でも学童待機児童数が非常に多い地区でしたが、自治体の前向きな取り組みにより、現在では東京区内で最も公立の学童施設数の多い区となっています。ただ、急激に数が増えたので質の維持を心配する保護者もいるようです。
申し込みは随時受け付けているようです。

世田谷区の「放課後子ども教室、新BOP」とは?

従来の学童保育は廃止し、放課後子ども教室として、BOP(Base Of Playing:遊びの基地の意味)と学童を統合した「新BOP」が設置されている世田谷区。これにより、のびのびと遊べるようですが、保護者からは開所時間帯や学習面での要望の声もあがっているようで、民間を利用する家庭も多いようです。また、東京23区内で最も民間の学童が多い区でもあります。
BOPの募集受付期間は1月初旬から中旬までのようです。

一流講師が学力+情操を育てる民間の学童「伸芽’Sクラブ」

伸芽’Sクラブは、小学校受験のパイオニア「伸芽会」が運営する学童クラブ。放課後のお預かりだけでなく、学校の宿題サポートから中学受験対策、習い事まで、低学年で身につけたい「学力+情操」を育てるカリキュラムが特長です。21時まで対応、有料で中学受験対策学習や、ピアノ、ヴァイオリン、囲碁・チェスなど多彩な習い事も受講可能。本物にこだわった体験学習も充実しています。働きながら中学受験も目指したいという方には最適ですね。予約は1年前から可能です。

▼「伸芽’Sクラブ」(学童)の詳細はこちら
http://www.shinga-s-club.jp/afterschool/

このように、同じ公立の学童でも各自治体によって、かなり特徴があります。ですので、親が説明会に参加したり、地域の先輩ママの声などを参考にしたり、幾つかの候補を1件ずつ足を運び、様子を実際に見て、そこで説明を聞き、子どもに合ったところを納得したうえで決めたいものですね。

上記の調査から見ますと、民間は送迎や、習い事の面からも充実しており、親にとっては有り難い感じがします。
ですが、やはりその分、料金も嵩みます。家の経済的事情、お金の使い道、ママが働く理由、そして目の前のことだけでなく、子どもの将来の進路、私学を目指すか公立を目指すか、そこにかかる学費や全てを総合して考え、選ぶことが望ましいですね。

学童選びは親の価値観でも大きく左右されます。どこがわが家にあって、わが子にあっているか、長い目で見て考え、親がしっかりとした子育てのぶれない軸を持って選びましょう。

 

日経DUALにて、コラム「人気学童の秘密を探る」連載中

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最新記事「学童で子どもに大人気“はだか先生”の教え」も公開中です。ぜひ御覧ください。
 

著者プロフィール
田宮 由美

公立幼稚園、小学校での勤務、幼児教室を7地域で展開、小児病棟への慰問、子どもの声を聴く電話相談など、多方面から多くの子どもに関わる。そのような中、子育てに熱心な
故に、その愛情が焦りとなり挫折、絶望感を抱いている親子が多いことに心を痛める。
「子どもの自立」「自己肯定感」「自己制御力」を柱とし、真に子どもの能力を開花させる子育て法を広める活動を2010年から始める。
現在、息子は大学病院で医師として、娘は母子支援の職場で相談員として勤務。実生活に落とし込んだ、親の心に寄り添う記事に定評がある。「難しいことを分かり易く、ストンと腑に落ちて行動に移せること」を理念とし、現在は執筆、講演、幼児教室を中心に幅広く活動中。
資格:小学校教諭・幼稚園教諭・保育士・日本交流分析協会 子育ち支援士
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(株)KADOKAWA

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