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魔の2歳児到来!? イヤイヤ期に取り入れたい4つの対策とは?

魔の2歳児到来!? イヤイヤ期に取り入れたい4つの対策とは?

2~3歳に見られる「イヤイヤ期」。この時期は、子どもに振り回されて、毎日ヘトヘトというママが急増します。

現在、真っ只中というママともうすぐかもというママに、ぜひ知ってもらいたい「イヤイヤ期」の心理学的な意味。それを知ると、この時期、何にどう向き合えばいいのかが見えてきます。

あまりいいイメージのない「イヤイヤ期」、実は誤ネーミング!?

「イヤイヤ期」「魔の2歳児」「第一反抗期」と聞くと、どんなイメージが頭に浮かびますか?

きっと、

・考えるだけでぞっとする時期
・ママが絶えなくてはいけない時期
・ストレスが溜まる時期

こんなイメージがあるのではないでしょうか?

たしかに、外側からだと、目に見えるのは、頑固に意地をはる子どもの姿であり、耳に聞こえてくるのは「イヤイヤ」という声。ストレスが溜まりそうです。でも、それは表に見えている現象に過ぎず、イヤイヤ期の実態ではありません。

実は奥が深~いのがイヤイヤ期。子どもの心の内側では、もっと別のことが起こっているのです。

心理学から見たイヤイヤ期、その内部で起こっていること

イヤイヤ期の本来の目的は、イヤイヤをすることではありません。この時期の子ども達は、自我の急成長期に来ているため、その副産物として「イヤイヤ」が出ます。つまり、「イヤイヤ」というのは、どちらかというと“オマケ”であって、本当の目的は「自我を成長させること」です。

「自我」=自分の存在のこと。私たちはもう大人なので、自分が一人の人間かどうか…?と疑うことはありません。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ「自分の存在」を自覚していません。自分はママと一心同体だと感じています

0歳後半から1歳にかけ、身体能力が著しく向上し、ハイハイしたり、歩き出したりするようになると、物理的にママから離れることもあり、それまでの「一心同体」の殻から抜け出し、「自分」の存在に気づきます。

そして、2歳になるころには、自我の確立作業がマックスになり、日々、自分の意思を通そうとしたり、感情を強く出したりすることが増えます。これが「イヤイヤ期」という現象です。

心の中で起こっていることは実際には目に見えないので、親はどうしても目に見える現象で「うちの子はこうだ」と捉えてしまいがちです。よって、イヤイヤ期は、「イヤイヤする姿」ばかりが目に焼きつくことになります。

しかし、心理学的に見れば、内側のプロセスの方がずっと重要です。外側だけを見て、対処法を考えると間違った方向へ進んでしまいます。次の項でご紹介するのは、子どもの自我発達を踏まえた「イヤイヤ期対処法」です。ぜひご参照ください。

イヤイヤ期の対処法、やっていいこと、悪いこと

心理学的におすすめする「イヤイヤ期対策」は全部で4つ。やるべきでないこととやるべきことを2つずつ、お伝えしていきます。

■やるべきでない2つのこと

1.イヤイヤを消そうとすること

この時期を「イヤイヤ期」と捉えてしまうと、どうしても子どもの「イヤイヤ」に目が向くようになります。そして、親が行きつくのは、「イヤイヤをどう封じ込めるか」ということ。

しかし、親が「いいかげんにしなさい!」「泣くのはやめて」と無理に抑え込もうとすると、子どもはうまく感情を排出できずに、心のどこかに抑圧することになります。押さえ込まれた感情は、いつかどこかで爆発してしまいかねません。

イヤイヤを押さえつけることに目を向けるのではなく、自我を促進するにはどうしたらいいのかに、対策の矛先を向けましょう。

2.先回りして、イヤイヤをさせないこと

イヤイヤされるのはママもイヤです。それもあり、ついやってしまうのが、先回り行動です。

子どもがつまずかないように、失敗しないようにと、手を貸し過ぎてしまうと、子どもは、何でもスイスイと事を進めることができるため、自分の真の力を試すチャンスが減ってしまいます。それにより、自我の発達が促されなくなるのです。

子どもが失敗しないように足場を固めてあげるのではなく、失敗したときに、その悔しい気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

■やってあげたい2つのこと

1. 子どもに選ばせる

この時期は、ママに何かを決断されることを極端に嫌がります。ママの一日のルーティンに大きな影響を及ぼさないことに対しては、子どもに決断をゆだねていきましょう。

「今日のお洋服、どうしようか? 青のシャツと緑のカットソー、どっちがいい?」
「おやつはクッキーとヨーグルト、どっちがいい?」

など。

小さな決断を日々たくさんこなすことで、自我が満たされると、イヤイヤ減にもつながります。

2. アタッチメント強化を図る

子どもに反発されると、ママも頭に来るものです。それが連発となれば、ママも「もういい加減にして!」と距離を置きたくなります。

しかし、アタッチメント(親子間の絆)が強い方が、イヤイヤ期をスムーズに進めることができるというデータもあるほど、親子関係のあり方が求められるのがこの時期。イヤイヤ期は健常な心の発達過程、どうせ歩むものなら、一緒に手をつないで進んでいきましょう。

イヤイヤモードになっていないときのスキンシップや遊びタイムを、今以上に充実させると、子どもの揺れる心が安定してきます。

イヤイヤ期の定義を書き換えてしまおう!

よく育児書に、「イヤイヤ期がないのはよくない」「この時期はイヤイヤをさせてあげましょう」などと書いてありますが、これだと、イヤイヤの有無だけでこの時期を定義してしまっていることになります。

先に述べたように、この時期の本来の目的は「イヤイヤをすること」ではありません。単にイヤイヤをさせればOKとしてしまうと、「ただのワガママ」にもなりかねません

「自我を発達させる働きかけをしてあげているか」をポイントにしていくと、正しい向き合い方ができるようになります。

まずは頭の中にある「イヤイヤ期」という文字に取り消し線 ⇒ 「イヤイヤ期」。そして新たに、「自我促進期」として捉え、子どもの「ボクがやるの」「ワタシやりたい」という気持ちを満たすような働きかけを、日々盛り込んでいきましょう。

著者プロフィール

ポジティブ育児研究所 代表 & 育児相談室「ポジカフェ」主宰。
イギリス・レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。現在は、ポジティブ育児研究所でのママ向けの検定事業、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポートする活動をしている。著書に「子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣」など。HP:http://megumi-sato.com/

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