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子どもにいつからスマホを持たせますか?

子どもにいつからスマホを持たせますか?

生まれたときからスマホが当たり前の今どきな子どもたちは、2,3歳児でも楽々とYou Tubeを自分で操作できてしまうほど…。小学生でのスマホ所持率は約3割という調査も出ています(内閣府H25年度調査)。

年々加速するスマホ利用の低年齢化。便利ではあるけれど、子どもには不安な面もたくさんありますよね。ここでは「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」(http://www.child-safenet.jp/)の調査報告を基に、改めて子どものスマホ利用について考えてみたいと思います。

スマホの良い点と悪い点をきちんと教えよう!

スマホを与えたきっかけは?

  • 塾や放課後の送迎に必要(近くに公衆電話がない)
  • 電車で通学しているのでGPS機能でどこにいるかが分かり安心できる
  • 家に固定電話がなかったため
  • 友達との連絡手段がないと仲間に入れない
  • 小学校の宿題に「ネットで調べてくる」という課題があるので

心配する悪影響は?

  • 個人情報の流出
  • SNSなどでの心ない人からの書き込み、いじめ
  • 依存しすぎると身体に害を及ぼすこともある(低周波含む)
  • ゲームなどの課金で莫大なお金が請求されることがある
  • 悪い事件に巻き込まれないか

いつどのように持たせましたか?

  • 「大人まで1/2歳」の10歳に、いいことと悪いことの分別を教える意味で持たせた
  • 6歳のとき。欲しがる前に「ハイ電話」と持たせたら、家の電話という感覚で特に執着しなくて済んだ
  • 高校卒業(18歳)まで必要ない。自分の判断と責任で契約できるようになったら持てばいい

実際に親御さんたちの声をまとめるとこんな感じです。
どの意見も賛否両論あり結局のところ、親の考えによるところが大きいと思います。
頭ごなしに否定せずに、まずは経験させて、ダメの理由を一緒になり話しあう事が大切」、という意見が多いようでした。確かに子どもはダメと言われると余計気になるので、結果として隠れてこそこそ…の方がもっと怖いですよね。

持たせる際のルール決め

大人のスマホが受信型や閲覧型なのに対し、子どもたちの使い方は発信型・参加型と正反対。さらに、スマホは「暇をつぶしたい」「友達の多さを自慢したい」「自由になるお金が欲しい」といった子どもたちの欲求を満たすサービスに溢れています。
そこで、携帯やスマホと上手に付き合っていくためには、各家庭でフィルタリング対策(閲覧制限)やルールを設け、ぶれずに守らせることが大事です。たとえばこんなルールがありました。

  • 小学校の間はインターネットは使用禁止(セキュリティも最大に)
  • 会員登録やアプリのダウンロードはすべて親がする
  • 親が料金を払っているうちは親の所有物だと教える(履歴もメールも見る)
  • 写真のアップロードは禁止
  • 有料コンテンツは禁止(破ると3ヵ月使用禁止)
  • 21時以降は使用禁止(親に預ける)

いくらルールを作ったところで、今度はパソコンもありますから大変です。保護者がネット社会に対する認識や知識をきちんと持っていないと子どもを管理するのは不可能な時代と言えます。

インターネットの4つの誤解とネット社会の3原則

ここで、大人も子どもも改めて知っておくべき、インターネットの4つの誤解とネット社会の3原則をご紹介します。

インターネットの4つの誤解

  • 大丈夫、仲間内にしか知らせてないから!⇒自覚のないまま世界中に公開されている
  • そのうちみんな忘れるよ!⇒一度流れた情報は劣化せずコピーが簡単
  • ネット上はすべて仮想世界ではある!⇒法の支配も及ぶ現実社会の一部である
  • 書いたのは自分だってバレない!⇒現実世界よりも追跡性が高いのでバレやすい

ネット社会の3原則

  • 発信の自由が最大限に尊重される
  • 見る側が情報の真偽を判断しなければいけない
  • 利用者側が自分の身を守らなければいけない

さらに、子どもに伝えておきたい対策としては以下のことを注意しましょう。

  • プライバシー情報の書き込みを控える
  • 安易に個人的なことを伝えたりしない(ネット上のコミュニケーションに注意する)
  • サイトの収益構造についても理解させる(無料で楽しめる理由=広告も伝えよう)

理想的にネットデビューをさせる4つのStep!

スマホを「持たせるか、持たせないか」ではなく、「使ってもよい機能やサイトを段階的に利用させて使いこなす力」をつけさせることが大切です。ここでは「オンラインコミュニケーション能力のモデル」より、これから小中学生にインターネットを利用させる際に理想的な4つのステップを解説します。

STEP1:インターネット利用開始

まずはスマホは通話のみにし、パソコンによるインターネット利用でサイト閲覧を認めましょう。
子どもの必要な能力としては、「約束や決まりを守れる」、「危険なことに出会ったら大人に相談できる」「健康や学習を優先し、節度のある使い方ができる」こと。知識・スキル面で必要な力は「個人情報の大切さ」「インターネット上の危険や誤った情報もある」ということも教えておきましょう。

STEP2:オンラインコミュニケーション体験

第二段階は、保護者が横で見守りながら、スマホやパソコンで家族間に限った発信を認めましょう。ここで必要な能力は「相手や目的に応じて、他人を思いやり適切に文章を書ける」ことなど。さらに、「発信した情報は記録が必ず残る」「情報が正しいかを調べられる」「了承を得ずに撮影してはいけないものがある」ことも知っておきましょう。

STEP3:オンラインコミュニケーション入門

次はリビングなど、保護者の目の届くところで利用させ、顔を知っている友人への発信(1対1、グループ利用)を認めましょう。インターネットはサイトフィルタリングによる不適切サイトの閲覧や利用を制限しておきます。この時期に必要な能力としては「他者を傷つけず、自分を大切にできる」「トラブルが生じた場合は客観的に状況を判断し冷静に行動できる」ことなど。必要な知識としては「ネット上に書き込むと世界中に公開されると知っている」「ネット上での誹謗中傷や名誉棄損は未成年でも罪に問われることがあると知っている」こと。

STEP4:オンラインコミュニケーション習熟期

ここまで来てはじめて、家庭の状況や子どもの能力や意思に応じて、自室へのパソコン、スマホの持ち込みも認めます。インターネットはフィルタリング付きでの閲覧を自由にし、顔を知らない相手への発信的利用も認めます。この段階で必要な能力としては「目的に応じてコミュニケーションツールや手法を使い分けることができる」「情報社会の一員としての自覚と責任ある行動がとれる」こと。知識としては「最低限必要な肖像権や著作権などの法律やルールを知っている」「ネット上では簡単に他人になりすますことができると知っている」ことも大切です。

これらを参考にお子さんの能力やスキルに応じてステップアップさせてあげてください。

スマホ利用の最高のお手本は身近な大人です!

最後に、子どもネット研 事務局の高橋大洋さんより、スマホ利用に悩むママ&パパへアドバイスをいただきました。
「スマホを子どもに与えた保護者の多くが、長時間利用に悩んでいます。低年齢の子どもにとって“ネットとの上手な距離のとり方”の最高のお手本は、身近な大人です。しかし実際には、食事中や就寝直前までスマホが手放せない大人が少なくありません。子どもに注意をするだけでなく、我々大人自身の変化も求められています」。

 

いかがでしたか?子どもだけではなく保護者も学ぶ姿勢や変わる覚悟がないといけないなと思いました。親子の密なコミュニケーションで、大人も子どももスマホやインターネットと上手に付き合えるようになりたいものですね。

著者プロフィール

フリーランスのライター・エディター。出版社勤務を経て、現在は女性誌やライフスタイル、ママ向けのweb媒体などで活動。tend.jpでは、ママ目線を生かした子育てに役立つ情報を発信中。2015年に保育士資格取得。

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