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子育てと仕事を両立させるための食育の秘訣も! 未来の「台所力」育成講座・親子クラス潜入レポ

子育てと仕事を両立させるための食育の秘訣も! 未来の「台所力」育成講座・親子クラス潜入レポ

子育てをしていると気になるのが「食育」。子どものために食について学ぶお母様も多いのではないでしょうか?

今回は、「子どもと食べたい時短おやつ」などの著書が人気の料理家、菅野のな先生のオーガニック料理教室で開催されている注目講座「未来の台所力育成講座親子クラス」へ潜入してきました。今回のテーマは「新年を祝おう!新年の行事食作りにチャレンジ!」。玄米ご飯、おこと汁、田作り、白菜の塩もみにチャレンジする子どもたちの様子をレポートします。

日経DUAL記事

お家でもトライできる子どもの包丁の使い方のコツ

今回のレッスンに参加しているのは、年少から小学校低学年までのお子さん。3歳で包丁を持たせるのは、まだまだ心配なお母様も多いと思います。またトライさせたくてもできないというご家庭も多いのではないでしょうか?

のな先生によると「レッスンでは、包丁で切る野菜については材料に使う野菜を事前に蒸して柔らかくしてあります。やはり生の野菜は、硬くて子ども達には切りにくいです。包丁が使いやすいように一手間かけてあげましょう。お家でも蒸し野菜を使って、包丁の練習をしてみてくださいね。また、包丁は切れるものを使ってください。子ども用の包丁の中でも切れにくいものを選んでしまうと、逆に危ないのでレッスンではお勧めしていません。」とのこと。

先生に見守られながら、子どもたちは「持ち方、猫の手、包丁の置き方」のルールを守り、次々と楽しそうに野菜を切っていました。

包丁を使わなくてもできる調理のコツ

今回のレッスンの“おこと汁”では、包丁を使わない調理方法も盛り込まれています。

蒸した里芋の皮を手でむいたり、下ゆでしたこんにゃくを手でちぎったり、子どもたちは様々な調理法で料理を楽しみます。

しめじを手でほぐしている子からは「わ、しめじの赤ちゃんがいっぱい出てきた!」という声も上がりました。

「包丁以外でできることもたくさんありますので、手でむいたり、ちぎったり、小さな子でもできることを取り入れています。」そんな、のな先生の思いが、レッスンに取り入れられています。

子どもの目線になって、できる方法で料理を楽しむ。ご家庭でも取り入れられるアイディアですね。

科学の実験!? 野菜の変化を五感で感じる

「白菜の塩もみ」作りでは、白菜を一枚一枚手でちぎります。「先生、白菜はどのくらいの大きさにするの?」と質問する子どもたち。「食べやすいように自分のお口に入る大きさにちぎってね」と先生が指導します。こう言った「自分のお口に入る大きさ」という説明も、子どもの目線に立ったわかりやすいキーワードが使われています。

「みんな白菜を味見してみてね」という先生の呼びかけに白菜を味見します。「甘い」「サクサクしてる」「リンゴみたいな匂いがする」などの声が上がりました。

ちぎった白菜は、塩と一緒に揉み込んで、冷蔵庫で寝かせます。寝かした後は、もう一度白菜の観察です。「水が出てきた」「白菜の緑色が黄色に変わった」「柔らかくなった」「しょっぱくなった」子どもたちからは、変化の声が上がります。

「野菜の変化も五感で感じて欲しいんです」という、のな先生の思いがここにも反映されています。

季節の行事食やバランスの良い食事の目安「まごわやさしい」についても説明も真剣に聞く子どもたち。

今回作ったのがこちらの4品。おこと汁、五分づきごはん、田づくり、白菜塩もみ

マイペースでじっくり取り組める環境作り

今回のレッスンを取材していて一番に感じたことが「みんなマイペースに楽しんでいる」ことでした。レッスンでは、時間通りに進めることが求められがち。大人が、「はい、次はこれ!」というようにペースをコントロールするレッスンも多いと思いますが、こちらのレッスンでは、子どもたちのペースが基準にレッスンが進行していました。

白菜の塩もみをしている子もいれば、里芋の皮むきに熱中している子もいます。

のな先生に質問をすると「レッスンでは、いろんな子がいていいと思うんです。みんな興味があることを楽しんでほしいと思います。このレッスンでは、マイペースでやってもらっていますが、ちゃんと最後は、時間通りに終わるんです。」という答えが返ってきました。

マイペースでじっくり取り組める環境作りがされています。

食べたあとは自分たちで食器も洗います。

思い出作りの場としても◎

レッスンでは、親子一組づつポラロイド写真を撮影し、その場で写真を渡されます。

そして、その写真を貼り付けるのが「おやこ記録」シートです。

印象に残った言葉、今日のイキイキポイント!、今日のレッスンからお家で挑戦してみたいことなどを記入するようになっています。

このシートも「親御さんには子どもの良い面を見てほしい思い出に残るレッスンにしたいという気持ちでレッスンを作っているんです。なので、この記録シートも思い出に残るように作っています」という、のな先生の思いから作られたものです。

思い出作りの場としても参加できるレッスンですね。

ママだけでなくパパも参加しています

レッスンには、ママ親子だけでなくパパ親子も参加されていました。

レッスン後は、親子一緒に出来上がった料理を食べます。五分づきごはんを100回噛んで甘味を確認したり、今日のレッスンについて話をしながら楽しく食事をする時間です。お子さんとしっかり向かい合って食事をする時間の楽しさと重要さを実感できる時間にもなります。

参加したママの声「子育てと仕事を両立させるための食育の秘訣がいっぱい!」

最後に、ご参加されているお母様にお話を伺いました。

「まず、フェイスブックで食育について学ぶレッスンを知り、私が受講しました。子育てと仕事を両立させる中で、食事が負担になっていたんです。食育のレッスンでは、常備菜について学んだり、自分の生活を見つめ直す時間も盛り込まれていて、改めて食の大事さを知るとともに、自分の生活を見つめ直すことができました。自分が受けてよかったので、今度は親子でレッスンに通っています(年中・女の子のママ)」

「家で私が教えるとうまくいかないので、こうやってレッスンに通っています。第三者から教えてもらうことで、親子で楽しんでいます(年長・女の子のママ)」

「レッスンで使われている道具にも、先生の思いがあって素敵なんですよね。この包丁もですが、木でできている食器セットも素敵なので自宅でも使っています(年長・女の子のママ)」

「息子なんですが、料理が好きみたいです。レッスンも大好きで通っていますし、お家でも自分でできることはお手伝いしてくれます(1年生・男の子のママ)」

みなさん、「食」についてじっくりと親子で楽しまれている様子を伺うことができました。

親子水入らずで楽しむ時間として、親子の思い出作りの場として、子どもの体験の場として、みんなが食を通じて楽しめる空間がそこにはありました。

人間にとって生きていくための要素「食」。忙しすぎる現代では、楽しむことよりもただのルーティーンとしてこなされることも多くなってきました。家族の絆を深める場でもある食卓。改めて、食に対しての姿勢を考え直してみるのも良いかもしれないですね。

春からの講座も受付開始。どれも人気で満席必至なので気になった方はお早目に!

武蔵小杉,川崎のオーガニック料理教室・食育講座 ワクワクワーク http://wakuwakuwork.jp/

【4月開講】 未来の「台所力」育成講座~幼児クラスhttps://ameblo.jp/wakuwakuwork-nona/entry-12436592757.html

著者プロフィール

クリエイティブディレクター。GUCCI、CHANELの日本法人勤務を経て独立。現在は、ファッション、ビューティー、子育てなどライフスタイルのコラム執筆、国内外ブランドPRコンサルタントを始め、メディアや企業スタイリスト、企業セミナー講師、PRモデルなどを行う。プライベートでは、ブラジル人の夫とインターナショナルスクールに通う娘の3人暮らし。主な取得資格として、学芸員資格、中学2種美術教育免許状などがある。https://www.karenstyle.jp

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