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憧れ職業第3位!YouTuberになる学校!?話題の「YouTuberアカデミー」とは?

憧れ職業第3位!YouTuberになる学校!?話題の「YouTuberアカデミー」とは?

今や憧れの職業にランクインするYouTuber。危ない、危険、と弊害ばかりに目を向けるのではなく、上手く付き合うためのICTリテラシーや伸ばせる子どもの能力などに注目した、話題沸騰中の小学生向けスクール「YouTuberアカデミー」を取材してきました!

日経DUAL記事

YouTuberで伸ばせる3つの力とは?

この1年間、YouTuberアカデミーが延べ650人以上の小学生を対象にしたワークショップを行う中で、一番多かった親御さんの声が「子どもに人前で自分の言葉で表現できる力を身につけてほしい」というものだったそう。その結果、テーマにしたのが「プレゼンテーション力」「企画力」「ICTリテラシー」の3つの力を養うこと。

以下、YouTuberアカデミーを運営するFULMA株式会社 広報の小島さんにお話を伺いました。

YouTubeは見ているのと作るのとでは全然印象が違ってきます。子どもたちは口ぐちに「こんなに時間と手間がかかっているとは思わなかった!」と驚きます。

実際に行う授業では、何を伝えたいかを考え、動画を撮影し、編集し、テロップや音入れまでを自分で行い人前で発表していきます

一度作ってからYouTubeを見ると、今まで見えなかった部分を意識したりと見方が変わってきます。それも子どもにとっては面白い発見になると思います。

まず導入として行うのが、ICTリテラシーの知識を深めるためのクイズ。「個人情報はなぜ流出すると危険なのか」「ネット上に一回アップしたら二度と消せないこと」などを具体的なエピソードとともに学んでいきます。

次に実際に自分たちで動画で撮影していきます。ワークショップでは、身近なものを使って紹介動画を作っていきます。

ここでもそれぞれ自分のペースで自由に進めて、“その子らしさ”を大事にしていきます。初めてで緊張して声が震えてしまう子、慣れた手つきでキメポーズをとるリピーターの子…皆、表情は真剣そのものでとっても楽しそうでした。

YouTuberアカデミー_01

白衣を着てYouTuberに挑戦!

YouTuberアカデミー_02

機材も自分たちでセッティングします。

YouTuberアカデミー_03

編集は一人一人iPadを使って行います。

YouTuberアカデミー_04

出来栄えを友達同士でチェック。

この春から開校するスクールでは、さらに、ターゲッティングやブランディング、リアクションなど表現力を高めていく講座を増やしていくそう。仕事でも役立ちそうな本格的な内容です。

漫画もゲームもそうだった。つまりはYouTuberも文化になる!

YouTuberアカデミーが掲げる理念としてあるのは、子どもの“やりたい”を形にするという考え。それを追究した結果、YouTuberにたどり着いたんです。とはいえ、YouTuberアカデミーを設立するにあたっては賛否両論さまざまな声がありました。

でも、よく考えてみてください。漫画もゲームも、出てきた頃は不安ばかりが先行し、「やりすぎるとバカになる」、などネガティブな声が多くありましたよね。ところが今ではどちらも日本が世界に誇る文化と言われるまでになりました。YouTuberも同じではないでしょうか。

これらはあくまでツールのひとつであって、どう使うか、何を表現するかが大事だと私たちは考えています。

親のICTリテラシーをどう育てていくかが課題

先日、小学校でICTリテラシーの出張講座を行ってきました。これからは学校でもさまざまなICTリテラシーに関する教育が行われていくでしょう。

現在は総務省が出している規約に従って授業を行っていますが、これからは“ググる力”も重要な課題のひとつになってきます。たとえば、単語を入力する仕方で検索結果も変わってくる。ネットの情報を多角的にとらえ、正しいかどうかを判断する情報の選択力が問われてきます。

それには、何より、親御さんの正しいICTリテラシー教育も必要不可欠。お子さんと一緒になってネットやSNSのいいところ、危ない所を理解し、どう使うかをご家庭で話し合っていくことが大切だと思います。

YouTuber アカデミーは4月から柏の葉、渋谷、5月から、たまプラーザ、池袋で開校予定。気になった方はHPをチェックしてみてください!

いかがでしたか。今回取材して一番驚いたのが、この会社を作ったメンバーが現役の慶應大学の学生らであったということ!

既存の枠や概念にとらわれない発想で、“やりたい”を形にしていく、まさに会社の理念を体現していますよね。社会がめまぐるしく変化する今、これからのネット社会を生きていく子どもたち同様、私たち大人も、柔軟な考えで新しいものを受け入れていかなければいけないなと改めて考えさせられました。

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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