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日本最大級の広さと身体を使った世界初のアートワークも!この夏話題の新ミュージアム「エプソン チームラボ ボーダレス」とは?

日本最大級の広さと身体を使った世界初のアートワークも!この夏話題の新ミュージアム「エプソン チームラボ ボーダレス」とは?

2013年にスタートした「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」では、全世界動員600万人を突破した、日本を代表するアート集団、チームラボ。

そんな彼らが、2018年6月21日、お台場・パレットタウンに、日本最大級のミュージアムをオープンさせた。その名も「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」。

先日行われたプレス内覧会では、チームラボ代表の猪子寿之さん、さらに今回タッグを組んだ森ビルの杉山央さん(MORI Building DIGITAL ART MUSEUM企画運営室 室長)のが語る「チームラボ ボーダレス」の見どころはもちろん、これからの時代を生きる子どもたちに求められること、についてもお話を伺いました。

屋内で快適なので、夏休みのお出かけにもぴったりです!

日経DUAL記事

なぜ今お台場に、チームラボ×森ビルでデジタルミュージアムを?

杉山さん_現代は“都市の時代”と言われています。2020年の東京オリンピックに向けて、東京が世界中の人々を惹きつける都市となるためには、アートや文化の発信が欠かせないと思っています。そんな新たな文化発信の拠点を、海外でも大活躍されるチームラボさんとぜひ作りたいという思いで形にしました。

猪子さん_東京には期間限定の展示や小規模なものが多かったので、これまでにないスケールの常設ミュージアムを作ってみたいという思いはありました。世界初公開の作品を含む約50の作品は、季節の移ろいや生き物のはかなさなども表現していますので、来る度に違った表情も楽しめると思います。

杉山さん_アジアを中心に海外からのお客様や家族連れも多く、東京オリンピック関連の施設も多く建設予定と、世界からも注目されるここお台場で、10000㎡という大きな空間を確保できたことも本当にラッキーでした。

3年という時間でこれだけのものを作るのはなかなか大変でしたが、言葉も要らず、身体の感覚で誰もが体験できるこのデジタルアートミュージアムは、まさに国境を越えたボーダレスで楽しめる施設になったと思っています。

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(左)森ビル杉山さん、(右)チームラボ猪子さん

チームラボ ボーダレスの見どころを教えてください!

猪子さん_今回一番こだわったのが、空間同士の境界線をあえて作らず、作品を区切らない“ボーダレス”な見せ方にしたことです。

ときにアートが部屋から出て動き出し、人や空間と混ざり合う境界のなさに触れることで、人々の固定概念が少しでも外れたり、価値観を変えるきっかけのひとつになればと思っています。

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人の動きに合わせて変化していく境界のないアート空間「Borderless World」。

杉山さん_案内地図や順路なども用意していないので、五感を研ぎ澄ませて、この世界に迷い込んだような感覚を楽しんでほしいですね

人がランプの近くで立ち止まりじっとしていると、一番近くにあるランプが強く輝き音色を響かせ、次々と光と音が他のランプに伝わっていく「ランプの森」もとても幻想的な空間になっています。

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ランプはヴェネチアングラスを使用し、ひとつひとつ職人らが手作りしたんだそう。

猪子さん_2階は小さな子どもたちが楽しめる「運動の森」「学ぶ!未来の遊園地」などがあります。

「運動の森」でポイントにしたことは、身体を使って世界を捉え、世界を立体的に考えること脳の海馬を成長させて空間認識能力を鍛える、これまでにない新しい発想の想像的運動空間です

杉山さん_デジタルテクノロジーを駆使した新感覚の遊び場は、子どもたちもきっと喜んでくれると思います。

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「重力にあらがう生命の森」。重力に逆らったような動きをするさまざまな光の物体に、立体的に埋め尽くされた空間。

同じ光の色に変化し音色を響かせ、次々にそのまわりの物体も連続的に呼応していきます。地面はクッション素材なので子どもたちは思い切り走り回って遊べます。

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「光の森の3Dボルダリング」。暗闇の中、耳を澄ますと登る度に音が鳴ります。

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「裏返った世界の、巨大!つながるブロックのまち」。家や駅の形をした巨大なブロックを置いて、車や電車など、いろいろな乗り物を走らせ、輸送を発達させることで、街を発展させていきます。

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「お絵かき水族館」では、自分で色を塗った生き物が壁や床に写され動きながら、カエルがトカゲに食べられるなどの食物連鎖も学べるしくみ。

杉山さん_これまでにない、とすれば「EN TEA HOUSE」も面白いです。お茶の器の中にデジタルアートを駆使して作られた、花々が生れ咲いていくんですが、花々が咲き続ける無限の世界をそのまま飲む、という不思議な体験ができます

猪子さん_食や料理をデジタルアートで表現したかったのと、日本独特のお茶文化を織り交ぜた新しい作品になったと思っています。

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入口から幻想的な雰囲気が漂う「EN TEA HOUSE」。ライトアップされた茶葉は、まるで理科の実験のよう。

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カモミールほうじ茶ラテ 500円。メニューは他に緑茶、ゆず緑茶、水出し茶の4種類。

これからの時代、子どもたちにはどんな力が必要だとお考えでしょうか?

杉山さん_家にいながらなんでもできてしまう便利な時代だからこそ、あえて身体を動かしたり五感を使った体験が重視されていくでしょう。空間を共有しながら親子で遊びながら自然と学べる、チームラボボーダレスは、まさにそんな場になっていると思います。

猪子さん_近年、物体同士の空間的な関係を理解し、記憶する能力である「空間認識能力」が「言語能力」や「数学力」に匹敵するほど重要だといわれています。空間認識能力はクリエイティビティやイノベーションにおいて主要な役割を果たしうるといわれているのです。

人間は身体で世界を捉え、身体で考えている。複雑で立体的な世界を自らの身体で探索するとき、人は、世界を身体によって立体的に捉え、思考は立体的になっていく。僕らはそのように考えています。

「身体による立体的思考、高次元的思考」を高めてほしい、そのように考えて、「チームラボアスレチックス:運動の森」というプロジェクトをはじめたのです。

「チームラボ ボーダレス」

7月31日まで、お得なオープン記念チケットも発売中!事前予約がオススメです。

https://borderless.teamlab.art/jp/

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場所は、お台場パレットタウンの大観覧車の下が入口です!

毎回期待を裏切らないチームラボの展示は、何度行ってもワクワクが止まりませんよね。わが家もこの夏、家族で参戦するとします。

(ちなみに、7月7日からは、豊洲に「DMM.プラネッツ Art by teamLab」も2020年秋まで期間限定オープン!そちらも見逃せません。https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/)。

今回は館内が広く、暗闇で迷子になりやすいので、小さいお子さんからはくれぐれも目を離さないように気を付けましょう!

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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