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小学校受験面接でも役立つ、幼児期の親の関わり方

小学校受験面接でも役立つ、幼児期の親の関わり方

親の子どもへの関わりは、子どもの成長に影響を与えることは、言うまでもありません。とりわけ幼児期は、重要です。またこの時期、小学校受験を視野に入れておられる方もあると思いますが、面接試験では、日常の生活、考え方が表れます。その時にも役立つ子どもへの関わり方をお伝えします。

日経DUAL記事

常識的なことは家庭で身につけることが基本

公共のマナーやルールを守ることは、親がきちんと身につけさせましょう。例えば電車やバスに乗車した際、騒がないのは当然ですが、お年寄りの方が乗ってこられたら、「どうぞ」と席を譲る姿勢も親としては、子どもに見せておきたいものです。

また、最近は季節感が分からない子どもが増えてきています。旬の食べ物や季節の植物などは、食事のとき、旬の食材の話題を出したり、休日は家族で自然に触れるようにハイキングに行ったりして、感覚として身につけていくのが良いでしょう。旬の食材や、動物、昆虫、植物などに関することを面接で聞かれることもあります。

もちろん、外出時に迷子になったときのためにも、自分の氏名や住所、電話番号、親の名前などは言えるようにもしてくことも大切です。

理由は、“はっきり言葉にできる”ようにする

例えば「好きな食べ物は何?」と聞くとき、「どうして?」と必ずその理由も一緒に尋ねるようにしましょう。もし子どもが「スイカ!」と言った場合、「夏休みに田舎に行ったとき、おじいちゃんと一緒に冷やして食べた味がとって美味しかったから…」と好きである理由や根拠を言えるよう、そういう体験をさせることも大切ですね。
また、面接でも“答えるだけ”よりも“答えと理由をしっかり述べる” ことが大切になってきます。

臨機応変に対応し、子どもの個性を大切にする

例えば、非常に熱中しブロックで何かを作っていたら、そのときは臨機応変に対応し、そのまま続けさるのも良いでしょう。子どもの集中力が高まり、創造性が培われているときです。このような力は、その子の個性として将来輝きを見せます。大切に育んでいきたい力のひとつですね。

決められた時間になったら、遊びやTVを止め、お風呂に入るなどのしつけも必要です。また、子どもの様子を見ながら対応することが大切です。

夫婦で教育方針を日頃から話し合い、子育てをする

父親と母親、いつも逆のことを言っていれば子どもは行動に迷いが生じたり、また子どもなりに親に気を遣ったり…ということも起こり得るでしょう。こんな風に子育てをしていると、人をたくさん見てきた面接官には、上辺だけきれいに見繕ったとしても見透かされてしまいます。
難しく考えずに、日頃から入学したら起こり得る具体例『(例)学校で喧嘩をして ~ちゃんに怪我をさせた場合』などについてご両親それぞれが意見を聞き合うことで、教育方針をより明確にして行ってください。

著者プロフィール
田宮 由美

公立幼稚園、小学校での勤務、幼児教室を7地域で展開、小児病棟への慰問、子どもの声を聴く電話相談など、多方面から多くの子どもに関わる。そのような中、子育てに熱心な
故に、その愛情が焦りとなり挫折、絶望感を抱いている親子が多いことに心を痛める。
「子どもの自立」「自己肯定感」「自己制御力」を柱とし、真に子どもの能力を開花させる子育て法を広める活動を2010年から始める。
現在、息子は大学病院で医師として、娘は母子支援の職場で相談員として勤務。実生活に落とし込んだ、親の心に寄り添う記事に定評がある。「難しいことを分かり易く、ストンと腑に落ちて行動に移せること」を理念とし、現在は執筆、講演、幼児教室を中心に幅広く活動中。
資格:小学校教諭・幼稚園教諭・保育士・日本交流分析協会 子育ち支援士
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(株)KADOKAWA

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