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湘南白百合学園小学校の新校長にインタビュー 女子ならではの幼小中高一貫教育を掲げるキリスト教育とは 【PR】

湘南白百合学園小学校の新校長にインタビュー 女子ならではの幼小中高一貫教育を掲げるキリスト教育とは 【PR】

神奈川県藤沢市にある湘南白百合学園小学校は、「従順・勤勉・愛徳」を校訓としたカトリックの女子校です。2021年4月から新たに掲げた湘南白百合学園グランドデザインや女子校ならではの魅力、さらにキリスト教の学びについて、新校長の向井民子先生と、広報で5年生の担任を務める加藤直樹先生にお話を伺いました。

日経DUAL記事

2021年からスタートする学園グランドデザインとは?

__新たに掲げた、学園グランドデザインとはどういった狙いがあるのでしょうか?

向井校長:根幹にある「従順・勤勉・愛徳」という湘南白百合学園の校訓は変わることなく、創立85周年を迎えたことでHPもリニューアルし、改めて価値観が同じ学園ならではの一貫した教育を目指そうという学園像を構築しました。
学習面では、土台となる基礎学習に加えて、他者と共働するためのさまざまな探究プログラムにも力を入れていく予定です。

加藤先生:本校が行う「プロジェクトアドベンチャー」の手法を使った体験学習について少しお話させていただきます。4年生からは足柄に宿泊学習に行くのですが、さまざまな課題解決に挑戦しながら「難しいから面白い」「失敗してもいいんだ」と思える体験をしていきます。例えば、グループで課題解決を目指すアクティビティでは、「こんなはずじゃなかったのに!」「思った通りにできなくて悔しい」といった本音が飛び交い、“きれいごとが通じない経験”をしていきます。そういった女の子同士のリアルな体験を通してこそ、グループの作り方やコミュニケーション力も鍛えられていくのではないかと考えています。

当たり前のレベルが高い集団

__湘南白百合学園小学校の好きなところを教えてください

向井校長:私が昨年着任してきて一番驚いたことは、駅からの通学風景です。上級生が1年生の後ろをついて見守りながら学校まで毎朝登校してくるのです。思いやりがあってとても素敵な光景だなと感心しています。

4月に伺った1年生の教室には、上級生から入学を祝う手紙と折り紙で飾り付けが。

加藤先生:横浜や藤沢、鎌倉などから電車通学する児童が多いのですが、遅延で電車が止まった際には、毎回5~6年生がホームで本校の子どもたちを集めて、連絡がつく子は保護者に電話をさせ、その状況をまとめて学校に報告してくれるのです。「何年生の誰と誰がここにいて、一緒に学校へ連れていきます」と。私たちからはそういった指導はしなくても、“下級生のために行動したい”という気持ちが根付いているので、自発的に当たり前にやれてしまうんですね。あとは、今もそうですが、私がいない時間でもきちんとやるべきことを考え、自発的に自習や読書ができるのです。本人たちは全く意識していませんが、「当たり前のレベルが高い集団だな」と感心させられます。
とはいえ、子どもらしい面もあって、とても活発な子も多いです。休み時間になると担任と一緒に鬼ごっこやドッジボールをすることも。静と動のメリハリがついた切り替えられる子が多いのかもしれません。

休み時間は、広い校庭で元気よく遊ぶ子どもたちの姿も。

向井校長:設備で言えば、聖堂やルヴェヴィルの部屋も素敵ですが、なんといっても広く明るい光が注ぐ廊下が気に入っています。広々とした空間で子どもたちは本当に伸び伸びと育っているなと感じます。また、海が近いので海岸でゴミ拾いを行い、時にはSDGsのことを学んだり、新江ノ島水族館がすぐそばにありますから(子どもたちは年間パスポートを購入)新江ノ島水族館へ行って、さまざまな体験学習を行える点もいいなと思います。

気になる、キリスト教育のこと

__キリスト教の学びとは、具体的にどんなことをするのでしょうか?

向井校長:週に1時間ある宗教の時間では、キリスト教の精神に根ざした価値観を知り、よりよい生き方を学びます。聖句を読んだり、神父様をお招きして聖堂でお話を伺うこともあります。
また、キリスト教育では「奉仕の心」を大事にしているので、毎日行われる縦割りのお掃除では、歯ブラシやスリッパ雑巾を使った細やかな掃除を行っています。(※現在は感染防止対策で各クラス単位で活動中)

宗教の時間は、この聖堂で行うことも多いそう。

聖堂にはマリア様と美しいステンドグラスが印象的でした。

校内にも至る所にステンドグラスが。こちらは4年生の作品。

ほうきと歯ブラシ、雑巾を使って丁寧に掃除をする子どもたち。

加藤先生:3階にあるお祈りの小部屋「ルヴェヴィルの部屋」は、休み時間などに子どもたちが自由に入って心を静めたりお祈りをしたりする部屋です。この部屋は、320年ほど前、フランスの寒村ルヴェヴィルの修道院の小さな地下室で、村の子どもたちのために開かれていた教室がモデルになっています。子どもたちが自ら入ってお祈りをしている姿は可愛らしいですよ。

こちらがお祈りの小部屋「ルヴェヴィルの部屋」。

女子校ならではの魅力について

__女子6年間を通した学びには、どういったよさがあるとお考えでしょうか?

向井校長:女の子は、グループ学習が得意で、書くことが好きです。また、同性から大きな影響を受ける傾向があります。
私は昨年からこちらの学校に着任してきて、昨年は1年間、担任として実際に子どもたちと関わらせていただきました。そこで改めて感じたのが、女の子はコツコツと積み上げる努力が当たり前にできるということです。学習面でも生活面でも、当たり前のことができるというのはとても難しいことですが、本校は、女子校なのでお手本となるお姉さま方を身近に感じて生活しているため、低学年の子どもたちは常に良い刺激を受けているのだと思います。

また、書くことに抵抗がないという女の子の特性を生かして指導する日記や作文、漢字といった国語力の土台が低学年から身についていると思います。字がきれいで、絵や塗り絵などが好きな子も多いです。高学年になるにつれて暗唱やスピーチ、ディベートなどに発展していきます。

加藤先生:男の子がいない分、やりたいことが積極的にできるのは女子校ならではの強みではないでしょうか。たとえば、重い荷物を協力して運んだり、運動会の選手宣誓も女の子たちで行いますから。そういった意味では、チャレンジしやすい環境ではあると思います。

もちろん、高学年になると仲良しの小グループに分かれて行動することも増え、失敗したくないという気持ちが増えてくる時期ですが、積極的にグループワークを取り入れ、誰かが間違えても「ドンマイ!」と言える、失敗しても大丈夫、次も挑戦しようという環境づくりを意識しています。

あとは、校長からもありましたが、女子は文字でアウトプットすることが得意なので、5年生では「振り返りジャーナル」という日記のようなものを作って、言葉で気持ちをアウトプットして日常を振り返る学びも取り入れています。

入試では「お話が聞ける子」「整理整頓ができる子」「他者を大事にできる子」を見ている!

__入試ではどんなことを見ていますか?

向井校長:私は本校に求める児童像として、大きく3つお伝えしています。1つ目は「お話が聞ける子」。お話が聞けなければ指示行動もできませんし、学校での集団生活も難しくなってしまうためです。2つ目は「整理整頓ができる子」。お片付けなどもそうですが、勉強も頭の整理整頓が不可欠です。たとえば折り紙の角をきちんと折れる子とずれていても平気な子ではその後の学習面でも伸びが変わってくると思っています。3つ目は「他者を大事にできる子」。やはり相手を思いやれるお子さんに入学していただきたいです。

__試験内容で何か変わる予定はありますか?

向井校長:試験内容に関しては大きく変わる予定はありません。これまでの良いところを引き継ぎながら、さまざまな改革をしていきたいと考えています。

【Information】
この学校のよいところは学校の雰囲気です。ぜひ一度、足を運んでいただいて良さを実感していただきたいです。学校説明会(5月8日、8月28日)、イブニング説明会(7月20日)。学校公開(6月15日、2月10日)、オープンスクール(7月10日)も個別相談会もございます。詳しくはHP(https://syougakkou.shonan-shirayuri.ac.jp)でご確認ください。
もちろん、お電話でご予約いただければいつでも見学は可能です。

【編集後記(ママライター)】
足を止めて「こんにちは」と挨拶をしてくれる礼儀正しさや細やかなお掃除風景には驚きましたが、休み時間になると活発に外遊びをする子どもらしい姿も見られました。広々とした校舎とキリスト教の精神で、のびのびと思いやり溢れる女の子に育っていくんだなと感じました。

Photo:Fujiki Miho

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
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