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幼稚園お受験ママたちのリアルお受験エピソード!ホンネで語る覆面座談会①

幼稚園お受験ママたちのリアルお受験エピソード!ホンネで語る覆面座談会①

春からお受験を目指す、もしくは冬から受験準備を開始したばかりという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、有名私立小学校に通う3人のママさんに、お受験にまつわるあれこれをぶっちゃけトークしてもらいました。
【前編】「リアル幼稚園お受験エピソード」と【後編】「幼稚園&小学校の一貫校は小1の壁がない!?」の2本立てでお届けします!

<参加メンバー>  

子どもを私立小学校に通わせるママ3名
Aさん 女の子のママ。お子さんの性格は「好奇心旺盛な活発タイプ」
Bさん 女の子のママ。お子さんの性格は「オシャレ大好きなおっとりタイプ」 
Cさん 女の子のママ。お子さんの性格は「ちょっぴり甘えん坊ながんばり屋さんタイプ」

日経DUAL記事

近所の幼稚園選びの延長で気づいたらお受験をすることに…

編集部(以下編) 幼稚園受験をしようと思ったきっかけを教えてください。

Cさん
「私は3.11の震災直後に都内へ引っ越ししてきたんです。それで都内なら私立の幼稚園も選択肢のひとつかなと、気軽な気持ちで調べ始めたのがきっかけですね。
引っ越したばかりで土地勘もなく、とにかく何をすればいいか全く分からなかったので近所の幼児教室へ駆け込みました。その幼児教室での周りの雰囲気と、先生からの後押しもあり幼稚園受験を意識し始めました。」

Bさん
「旦那さんがお受験経験者ということもあって『娘には小学校受験をしてほしい』と言われていたのでうっすらとは考えていましたが、近所の幼稚園に入るのにも試験があり、誰もが入れるわけじゃないと知って。母子分離の練習を兼ねて幼児教室に通い始めたら、幼稚園受験にもせっかくだからチャレンジしてみようかという風になりました。」

Aさん
「私も初めは全く考えていなかったんですが、近所の幼稚園も倍率が高く兄妹が優先など厳しい現実を知って。それと知り合いで一貫校の幼稚園受験をした子がとても礼儀正しい面倒見のいい子だったので、『うちの子もあんなふうになってほしいな』と思い、受験する年の夏期講習からお教室に通いはじめたのがきっかけです。でも、主人は『幼稚園の受験なんて!』と最初はビックリしていましたね。お受験としてはかなり遅いスタートでした。」

 お受験する!ということを、おじいちゃんおばあちゃんにお伝えするものですか?

Bさん
「うちは夫婦で決意してからは何も言わず、合格してから伝えました(笑)。」

Aさん
「うちも、そう。両親に途中で相談すると、まだ小さいのに可哀想とか言われる気がしたので、事後報告にしました。」

Cさん
「うちは私の母が女子校出身だったので、母には相談をしていましたね。主人の方には決まってから伝えましたけど(笑)。」

本人がまだよくわからないうちに終わるのが幼稚園受験の魅力!?

 ズバリ、お教室に通っていて苦労したのはどんなことですか?

(一同)ママの覚悟です!

Cさん
「うちは、なかなか母子分離ができなくて最初の1ヵ月くらいお教室に入るとギャーギャー泣いていたんです。2歳の子にそこまでさせることはないかなと何度も心が折れそうになったんですが、先生に後押しされたこともあり頑張れました。」

Bさん
「うちの子はお教室に通う紺のワンピースが『可愛いから着たい!』というタイプだったので、そこをおだてていたせいか、楽しく通えていましたね。でもお教室で小学校受験を目指すクラスの子たちがハチマキをして『エイエイオー!』とやっていたり、トイレで泣いているのを見たときは、正直驚きました。
逆に受験を意識しない(まだよくわからない)幼稚園のうちに済ませてあげようという気持ちが強くなれたのはあるかもしれません。小学校受験のペーパー学習は『身長分やるのが当たり前!(100cm以上)』なんてところもあるんですよ!」

Aさん
「それはあるよね。私も男の子だったらある程度厳しい環境もいいかもしれないけど、女の子の場合はちょっとそこまでしたくはないなという考えでした。
幸い娘は初めてお教室に行った時から、親の心配をよそに涙を見せることもなくニコニコしながら先生と一緒に入っていきました。
出てきた後の第一声は『また来たいな〜』で拍子抜けしましたが、その様子から、娘の成長過程のちょうどいい時期に必要な刺激を与えてくれる場所なんだと実感できて、自分が抱いていた幼児教室のイメージが変わりました。」

「あとはやっぱり、お家柄で代々この学校出身だから『どうしてもここに入れないと!』みたいな方もいて。お教室を何個もかけもちして気合の入った方を見ると圧倒されたり影響されたり…。
たまに探り合いみたいなお茶会にお付き合いで行かなきゃいけないこともあって、ドラマの『マザー・ゲーム』みたいなこともあったような気がします(笑)。
子どもはそんなことは何もわかりませんから、やっぱり親の覚悟(特に母親)に尽きるかと思います。」

お教室に通うお洋服代ってどのくらいかかるんですか?やっぱりファミリア?

Cさん
「はい。なんだかんだと1シーズンに3セット(ワンピース、ブラウス、靴下+靴、バッグ)は用意したので、1シーズンで10万円以上、年間だと30~40万円は使っていたのかも。」

 すごい額ですね!

Bさん
「ファミリアのポイントカードがすぐ貯まったよね(笑)。」

Aさん
「最後の方は慣れてきたら全身ファミリアじゃなくても“らしく見える”格好ができるようになりましたけど、やはり“ザ・お受験ルック”の母子が多かったですね。
あと私は、母親が毎回紺のワンピースを着て送迎っていうのが馴染めず自分なりの服装でお教室に通いましたが、周りに圧倒されストレスが溜まり夫によく愚痴っていました。そういう時に『俺だって毎日スーツだよ。いつも紺にしておけば、考えなくていいから楽なんじゃない?制服みたいな感覚なんだよ。』と言われて気持ちが軽くなりましたね。」

願書作り、面接の練習…夫婦で乗りきる幼稚園受験の秘策とは?

 お受験中、夫婦でどのように情報共有をしていたんですか? パパはどんな役目を?

Cさん
「うちは主人の仕事が忙しいので、夫婦で話す時間を取るのに苦労しましたね。
特に願書を書く時期は、子どもが寝てから私が一人で作成して、時にはお教室の先生と23:00頃まで電話で相談したり。
主人が帰宅して夜中までかかって仕上げたこともしばしば…。願書に家族の思い出を書くために慌てて水族館や動物園にいったこともありました(笑)。」

Bさん
「駆け込み水族館は、受験あるあるだよね(笑)。うちもやっぱりパパは忙しいので基本は私任せ。私が書いて何度も先生に添削してもらいました。パパはここぞというときに出てくる係、かな。」

Aさん
「やはり主人とはゆっくり話す時間が取れないので、やらなくちゃいけないことを仕事のようにメールで連絡して『あの件はいつまでに確認お願いします』『了解しました』みたいなやりとりをしていましたね。報告、連絡、相談、共有…仕事と思えば意外とこなせますよ(笑)。
あとは私の愚痴聞き係に徹していましたね。願書に関しては、うちはあえて添削はお願いしなくて。『ありのままをみてもらってダメならご縁がなかったと思おう』という考えでした。」

 なるほど。夫婦で熱くなっていると大事なことが見えなくなることもあるから、情報を共有した上で冷静に見ているくらいがちょうどいいのかもしれませんね。

見栄を張ってもバレる。普段の生活が見られるのが幼稚園受験!

 面接の練習なんかもするんですよね? パパも一緒に?

Aさん
「しましたよ。想定Q&Aを私が作って家で練習を。でも私本番で緊張しちゃって主人の部分を言っちゃって。言いながら『あーゴメン、後は何とかお願い』と冷や汗ものでしたが、主人がいいアドリブを入れてくれて助かりました。」

Cさん
「私は面接の入室で私がズカズカと先頭に入って座ってしまったんです。でもそれって本当はダメで、パパが先頭なんですよ、普通。先生たちも目を丸くしていて。日頃から『私がやってきた!』という感じが出ちゃったんでしょうね(笑)。帰り道は夫婦で大喧嘩でしたよ…。」

Aさん
「取り繕ってもダメなんだよね。面接で娘は『ママのお料理で何が好き?』と聞かれて、今朝食べたもの『バナナ、ヨーグルト、パン、いちご(全部切っただけ…)』と答えたりね。焦りましたが、内容より嬉しそうに答える娘の様子がよかったんだと思います。」

Bさん
「私は面接の練習で『最近お子さんの興味のあることはなんですか』って聞かれて『数字に興味があり、お教室までの止まれの交通標識の数を数えて来ました』って答えたの。そうしたら先生に『数を覚える先取り学習をしていると思われるからダメ』って言われたのを覚えてるな。」

Cさん
「そう、特に幼稚園受験って先取り学習がタブーなんだよね。うちも英会話に通っていたから、好きな色を聞かれると『ブラック!』と答えていたんだけど、それも『黒』にしなきゃダメと言われて、受験の時期は英会話教室はお休みしたくらい。」

 一貫校に通われる3人。今の学校を選んだ理由は何ですか?

Cさん
「女の子なので一貫校だと将来受験にとらわれないから、その分好きなことを伸ばしてほしいなという願いがあって。でもお教室の先生に向いている、向いていないをやんわり言われるんですよ。『ここを受けてみてはどうですか?』って。」

Bさん
「そうそう、それもあってうちは今のところを選んだのもあるかな。学校によって求められる子が全然違うから、自分の子に合う校風を見つけるってとっても大事かもしれないね。受け答えや、願書の写真ひとつにしても用意するものが全然違うのには驚いたな。」

Aさん
「某有名幼稚園は願書が家族写真だもんね。自分の子に合う校風というのはもちろんですが、幼稚園・小学校受験では家庭に合った校風かどうかを冷静に見極めるのも大切だと思います。」

 か、家族写真!? でもみなさんも願書用の写真は伊勢丹とか専門の写真館で撮るんですよね?

Bさん
「はい。うちはホテルの写真館でした。」

Cさん
「なんかもう、就職活動のエントリーシートと一緒ですよ。どこのが映りがキレイ、レタッチしてくれる、みたいな世界です(笑)。」

 やっぱりすごい世界なのかもしれないと感じずにはいられません。ときにはママ友と励まし合い、先生をつかまえて廊下で相談し合いながら、受験の日を迎えたそうです。

合格通知=今までの子育てが間違っていなかったという証明!

 さまざまな努力の甲斐あって晴れて有名私立幼稚園に合格された皆さん。受験して得たことはありますか?

Cさん
子どものいい面や成長を目の辺りにできたことですかね。あんなに泣き虫だった子が試験も『頑張ってくるね』、と一人で別室に行けるようになったときに『成長したな』と感じました。」

Bさん
「受験をしなかったら、『将来こんな子になってほしい』とか夫婦で真剣に考えたり話す機会もなかったからそれはよかったと思っています。あと私は専業主婦なので、子育てしていてこれでいいのか迷うことがすごく多かったので、お教室に通って先生やママたちと話すことで社会とつながっている、何か頑張っている、という充実感を味わえたのもあるかも。」

Aさん
「それは大きい。自分では受験に思い入れが強い方ではなかったつもりでしたが、合格通知が来たとき、想像以上に嬉しかったんですよ、私が。なんかこれまでの頑張りや子育てが間違ってなかったんだよと言われた気がして。」

 結局ママがたくさん頑張らないといけないのは事実なので、結果が出たときの喜びはひとしおなんでしょうね。お教室時代からお友達という3人は、受験を経て同じ幼稚園に通うことになるまさに戦友?のような絆が生まれていたのかもしれませんね。

※「お受験ママのホンネに迫る!覆面座談会」後編はこちら

▼幼稚園・小学校受験のご相談は「伸芽会」へ
http://www.shingakai.co.jp/

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
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