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子育て

入園前に知っておきたい!集団生活をスムーズにする3つのポイント

入園前に知っておきたい!集団生活をスムーズにする3つのポイント

初めての幼稚園や保育園、子どもはもちろん、ママも不安です。集団生活に伴う不安を解消するために、普段からどんなことに気をつけておけばよいか、大切な3つのポイントをお伝えします。

日経DUAL記事

園生活をスムーズにする3つの円滑材とは?

1.生活習慣

目標
  • 洋服をスムーズに脱ぎ着する
  • 衛生習慣を身につける(手洗い・うがい・歯磨きなど)
  • トイレに行く習慣をつける

園の先生は、多くの子どもたちを統括していく必要があるので、家のように1対1体制で見てあげることはできません。自分で動く自主性が求められます。
家でできるサポートとしては、
①ママが声で誘導し、
②子どもが自力で動くのを見守る

という2ステップがおすすめです。
「上着は脱いだらここにかけて」と言いつつ、親がかけてしまったりすると、「ママがやってくれるから大丈夫」と思ってしまい、うまく自主性が育ちません。

はじめのうちは時間がかかるので、「早く!」と急かしたくなるかもしれません。しかし、待ってあげることも、親の大事な仕事なので、できるかぎり見守ってあげましょう。
また、トイレで排泄する習慣をつけておきましょう。行きたいという意思表示をすることが集団の場になじむキッカケになります。

2.コミュニケーション力

目標
  • 自分の言いたいことが言える
  • 他者(先生や友達)の話が聞ける
  • 挨拶や返事が自らできる

小さい頃のコミュニケーション力は、それぞれが生まれ持った気質が関係しているので、親はそれを踏まえてアプローチする必要があります。わが子の気質を把握した上で、すでにある力はそのまま伸ばし、がんばってほしい部分は、ほめの力を活用して育んでいきましょう。
たとえば、「自分の気持ちを上手に言えたね。ママ、すごく嬉しかった」のような感じです。声を発して自分の言いたいことが言えないと、“困っているとき”や“泣いているとき”何故困ったのか、泣いているのか、理由が分からず、物事が解決できません。

親は、子どもが説明しなくても泣いている理由を察してあげられますが、園ではそうはいきません。普段から「どうしたの?」「ママに教えて」と投げかけて、自分の気持ちを言葉に表す練習をしていきましょう。

また、挨拶や返事については、親が促すよりも、自らモデルを示すのが理想的です。積極的に挨拶する姿を見せてあげましょう。

3.協調行動

目標
  • 集団生活のリズムに合わせられる
  • 友だちと一緒に遊べて、「幼稚園・保育園は楽しい」と思える

小学校に入ると、より高い規律が求められます。よって、幼稚園、保育園時代に、集団生活のリズムを習得できると理想的です。ご家庭では、“家族を一番小さな集団生活の場”として意識させましょう。
家族の間でも、「譲る」「許す」「分ける」などの協調行動はとても大切。集団生活を円満に導く「ありがとう」「ごめんね」「どうぞ」というキーワードもどんどん口にしていきましょう。
その際は、子どもに強要する形ではなく、ご両親がお互いを尊重する姿を見せてあげるのが効果的。

また、実践で学ぶのが子どものラーニングスタイルの特徴なので、公園や児童館などへ積極的に出向き、子どもたち同志で遊ぶ機会を設けることも大切です。公共の場でお母さん以外の人と遊ぶ楽しさを覚えておけば、「幼稚園、保育園=友達と遊べる楽しい場所」と思えるようになるはずです。

以上、園生活をスムーズにするためのヒントをお伝えしました。
いきなりすべてを完璧にしようとすると、親子ともにストレスになりがちです。
園が始まる前から少しずつ、そして、通い始めてからも少しずつ。本格的な集団生活が始まる小学校までに、徐々に進めていくつもりで取り組むのがおすすめです。

著者プロフィール

育児相談室「ポジカフェ」主宰&ポジ育ラボ代表
イギリス・レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。ポジ育ラボでのママ向け講座、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポート。2020年11月に、ママが自分の心のケアを学べる場「ポジ育クラブ」をスタート。著書に「子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣」など。HP:megumi-sato.com

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