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共働き家庭でも合格を勝ち取るコツとは? 前編「幼児教育への投資のすすめ」

共働き家庭でも合格を勝ち取るコツとは? 前編「幼児教育への投資のすすめ」

先日、ハイアットリージェンシー東京で行われた伸芽会主催の「ワーキングペアレンツの教育フォーラム&合格報告会」。今回はその模様をお届けします。前編は著書「学力の経済学」でお馴染み、慶應義塾大学 総合政策学部 准教授の中室牧子先生の講演です。

中室牧子先生
慶應義塾大学総合政策学部准教授。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、日本銀行、世界銀行、東北大学を経て現職。コロンビア大学公共政策大学院にてMPA(公共政策学修士号)、コロンビア大学で教育経済学のPh.D.取得。専門は教育経済学。著書にビジネス書大賞2016準大賞を受賞した『「学力」の経済学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

日本は先進国の中で幼児教育費が最下位!

先進国が子どもの教育にどれくらいお金をかけているか(GDPに占める教育機関への公的支出の割合)というOECDの調査によると、日本はなんと6年連続で最下位なんだそう。少子高齢化社会が進む日本では、現在100歳の老人には年間ひとり当たり500万円の予算を使っている一方で、就学前の子どもにかける費用はわずか100万円という結果も。お年寄りの医療費や年金などの社会福祉費が膨大で子どもの教育費まで手が回っていないのが実情な今の日本。果たしてこのままいくと日本の未来はどうなってしまうのでしょうか? 

就学前の教育はいちばんコスパがいい!

さまざまな研究により、子どもは年齢が上がるにつれて収益率が下がっていき、10歳までの教育投資が一番効果が高いことが分かってきました。また、アメリカの追跡調査によると、幼稚園の2年間で質の高い幼児教育を受けた子は、受けなかった子よりもその後の人生において、学校の成績、高校卒業率、収入、犯罪歴などどれも優れていることが実証されているそうです。日本はまだまだ高校や大学受験に向けて塾通いに投資する傾向が高いですが、未就学児のうちこそ教育費を先行投資すべきなのかもしれません。

親がすべきことは教育の足場固め

たとえば小学校以降で直面する「学習時間をどう増やすか」、「難しい問題をどう取り組むか」といった課題も、未就学児のうちに自制心ややり抜く力を身につけた子はクリアしていけるはず。よく言われる「読書と学力の関係」も、ただ読めばいいのではなく学齢にあった本を親子一緒に読むことに効果があるんだそう。つまり、親は子どもが読書や学習をする際、隣に座って見ていたり、何をしているかを知ろうとすることがとても重要だということ。特に、男の子はお父さんに見てもらうととてもいい効果を発揮します。反対にお母さんが娘に強く言うとやる気をなくし逆効果な場合もある、とのことなので注意が必要ですね。

これらは幼稚園や小学校受験対策でも通ずる部分がありそうです。中室先生の「親は子どもの教育の足場を固め、学びの橋渡し役として見守る姿勢が重要」という言葉が印象的でした。後編では実際に名門幼稚園や小学校に合格された保護者の方にお話を伺います!

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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