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子どもの教育のために夫婦で話し合っておくべき2つのこと

子どもの教育のために夫婦で話し合っておくべき2つのこと

家庭教師として客先にお伺いしていると、「のびのび育てたい親」VS「厳しく育てたい親」のバトルに巻き込まれることが多々あります。例えば母親は勉強に対してのんびり構え、子どもの好きなようにさせたいと考えていますが、父親は子どもにたくさん勉強させエリートにしようと躍起になっており、この対立が原因で離婚騒動になったご家庭もありました。私も何度か板挟みにあっています。

子どもの将来について考えるのは高校・大学受験くらいと思ってのんびり構えている方は多いです。しかし、本来は小さいうちに子どものことをしっかり見て、両親で話し合っておくことが大切です。そうでないと教育方針・育て方にズレが生じてしまいます。両親の考えがブレていると、子どもは混乱します。

そこで、本記事では、夫婦で特に話し合っておくべきことをご紹介します。

1.性格面について

何を大事にするのか、どんな子に育てたいのかはお子さんが小さいうちに話し合っておきましょう。自分たちの親から受け継いだことで子どもに伝えたいこと、核となる部分をしっかり話し、照らし合わせておくことが重要です。子育てをしていると、子どもの悪いところ、できないことが目についてイライラし、怒ってばかりの教育をしてしまったり、方針が見えなくなってしまったりする方が多いです。

「こうしたい」という軸を定めることが難しい場合におすすめなのは、子どもに「これだけはさせない」「これは許さない」という軸を決めておくことです。こうしたいという考えを揃えることは難しくても、させたくないことは意見が出やすく一致しやすいです。
ただし、「させたくないこと」は、1つか2つに絞り込みましょう。

2.受験・勉強について

よくある方針のズレは、『勉強に関する考え方』のズレと、『勉強以外のことと勉強との両立』に関するズレです。
前者は、どのような学校に通わせ、どう勉強と向き合わせるかです。子どもを公立校に入れてのびのび育てたい親と、私立に入れて英才教育を施したい親の意見が食い違うこともあります。
後者は、『習い事よりも勉強をさせたい親』と、『勉強勉強と縛り付けるよりもスポーツや音楽などの習い事をしっかりやらせたいと考える親』が対立する場合です。いずれも、勉強や受験における教育をどう捉えるのかを充分に話し合っておく必要があります。

両親が子どもの教育に関してケンカし、夫婦仲が悪くなることが子どもの教育に最も悪影響を及ぼしてしまいます。子どもが大きくなる前に、ぜひご夫婦で教育の方針をすり合わせておきたいものです。

著者プロフィール

子ども一人ひとりの個性に向き合う教育を実践。勉強ぎらい、成績不振の子どもの指導を得意とする。著書に「うちの子なんとかなりませんか?勉強嫌いを克服して30点上げる7つの方法」(ごきげんビジネス出版、2014年)など。

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