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教育のプロがアドバイス!これからの時代を生きる子どもたちへ ~前編~「小学校入学を控えた今、親ができることとは?」

教育のプロがアドバイス!これからの時代を生きる子どもたちへ ~前編~「小学校入学を控えた今、親ができることとは?」

現在、年長さん(6歳児)の子どもたちは、88歳で22世紀を迎えます。ベネッセ教育総合研究所のデータによりますと、2030年(今の6歳が大学生)の頃は男性の生涯未婚率が3割となり、2040年(今の6歳が30代)になると世界の人口が90億人になり、日本のGDPも2050年には9位に後退し、2060年(今の6歳が50代)には日本の高齢化が4割を超えると予測されています。つまり、今の幼児たちは、これから大きな過渡期を迎える日本の超高齢化・人口減少社会を支えるホープたち。将来、幸せな家庭を築くことも重要なミッションのひとつになってくるかもしれません。

そんな時代を生き抜くために、今親がしてあげられることとは…というテーマで、先日開催された伸芽会の「小学校入学準備 保護者向け教育セミナー」。前編では、お茶の水女子大学教授 人間発達教育科学研究所所長 菅原ますみ先生の講演の模様をお伝えします。

これからの時代を生きる子どもたちに求められる力とは?

AIなども益々進歩し、技術が進む中、必要とされる仕事も変わってくるでしょう。そこで、これからの子どもたちにも新しい学力が必要と文科省も動きだしました。2016年度の指針によると「アクティブラーニング」や「英語教育の充実」「横断的な新科目」などがそれにあたりますが、共通して、受け身に物事を学ぶのではなく、自分の頭で考えて判断したり表現したりする力が求められるようになってきます。

これには幼少期の心の安定や人を信じコミュニケートする力、頑張り抜く力が必要不可欠です。いかに人に愛され、幼少期に話を聞いてもらえたかが大きく影響し、その役割を担うのが親です。乳児期からの親とのかかわりのなかで、「この人がいれば大丈夫」という養育者に対する信頼感が生まれ、それを安全の基地としながら伸び伸び活動するなかで「自分はできる!」という自信を獲得していきます。

あなたの叱り方は大丈夫? 入学前に子どもに教えておくべきこと

小さい子の中心は常に自分です。「他の人にも気持ちがある」と分かるのは4歳半から5歳頃と言われています。それを過ぎた年中さん・年長さんくらいから、ようやく社会へデビューするためのルールをしっかりと理解できるようになります。小学校に入ると子どもは自分で判断して行動する場面が増えます。親は、年長さんの入学前のこの時期に、社会の決まりや行動のコントロールの仕方を教え、発達に応じた目標設定や約束をしていきましょう。

そのためには時に叱ることも必要ですが、ここでもポイントとなるのは愛情です。子どもの自尊心を大切にし愛情の絆を築きながら、目配りや一貫したしつけができるのが理想的です。叱るときは、決して「あなたは悪い子!」などと人格を否定したりせず、短い言葉で問題となる行為(言動)を叱り、どうしてそうしたのかを尋ねたり、次はどうしてほしいかを伝えたりして、その後の改善を見守りましょう。改善がみられたら、よくできたね、よくがまんできたね、とほめてあげて下さい。

親子で一緒に何かを共有する体験もとても大切です。特別なことでなくても、一緒にお料理したり、テレビの番組を見ながら感想を述べ合うといった日常的な活動も、子どもにはとてもうれしい時間になります。会話のなかで親と意見が違うときでも、「そうだね、そういう考えもあるね」と子どもの意見に耳を傾け、気持ちを受け止めてあげて下さい。

小学校入学後の親の正しい関わり方

小学校に入学し新しく環境が変わると、どの子も大きなストレスを感じます。この時期はデリケートで疲れやすい時期であるということを頭に入れておきましょう。宿題や習い事、お手伝いなどやらなければいけないこともたくさんあると思いますが、一生懸命環境に適応しようとしていることを理解し、ゆっくりさせてあげる時間を確保しましょう。子どもの心や体が少し疲れているようだったら、「今日もいろいろあったけど、よくがんばったね。」と早めに就寝させ、翌朝には笑顔で「おはよう」と言える環境を整えてあげられるといいですね。

いろいろな教科の授業も始まりますが、親が子どもと一緒に教科書を開いて「どんなことを勉強するのかな」と読んでみるのも自宅での学習習慣をつけるために効果的です。一緒にランドセルを開いて、プリントやノートのお知らせも毎日共有しましょう。また、子どもの前での先生や学校の悪口は絶対にNGです。親の不用意な一言で、子どもの先生や学校への信頼が崩れてしまうこともあるのです。問題がある場合には、直接、学校に相談しましょう。保護者会などに興味を持って参加し、学校やクラスのよいところ・すてきなところをみつけ、できる範囲で親として学校を支えていこう、と思えるようになることが何よりも大切です。春休みに時間を見つけて、親子で一緒に通学路を歩いて学校に何度か行ってみましょう。入学式の前にもう学校が、子どもにとっておなじみの場所になっているといいですね。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
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