子育てのコト

子どもの一人寝は何歳から始めるべき?

子どもの一人寝は何歳から始めるべき?

生まれてから3歳くらいまでは、めまぐるしく過ぎていく毎日。その後、子育てがペースに乗ってくると、「いつまで添い寝で、いつから一人で寝るようになるのか?」ということが気になってきます。
この記事では、幼少期の心理発達を踏まえた「一人寝への移行」についてお伝えしていきます。

一人寝は習慣であり、テクニックである

これまで海外の映画などで、2歳くらいの子が自分の部屋で一人で寝ているシーンを見たことはありませんか? 日本では添い寝が当たり前ですが、多くの国では生まれたときから一人寝が当たり前です。
日本の感覚では、幼児期から一人で寝る姿は不思議に映るかもしれませんが、一人寝もひとつの習慣。親から教わった形に馴染んでいきます。

筆者自身、日本人家庭ながら海外で子育てをしてきたこともあり、友人宅や保育園などで子どもたちが一人で寝るシーンを幾度となく見てきました。そこで気づいたのは、一人寝をする子は、自分から目を閉じるということ。
一方、添い寝で寝る子は、胸をトントンしてもらったりしながら、自然とまぶたが落ちるのを待ちます。睡眠に対し、能動的か、受動的か、という違いがあるのです。
一人寝する際に、自ら目を閉じるのは、その方が眠りに落ちやすいことを経験上知っているから。つまり、一人寝はひとつのテクニックなのです。

何歳から一人寝にする?

「子どもは何歳からでも一人寝ができる」となると、逆に迷ってしまうもの。そして、早く移行した方がいいのではと焦ってしまうもの。
こんなときに大事になってくるのが、「いつから一人寝にしたいか」「なぜ一人寝にしたいか」という親のヴィジョンです。

筆者が推奨するのは、母子の密着度に合わせて方針を決めていくという方法です。

母子の時間が十分(日中もずっと母子一緒に過ごしている)であれば、早い段階で一人寝に移行することをおすすめします。
お母様自身がしっかりと深く眠れるので、翌日への体力を補うことができ、気持ちよく育児に向き合うことができます。

■仕事などで、日中、母子の時間が十分に取れない場合は、夜、一緒に寝る時間はとても貴重です。
スキンシップやアタッチメント(絆)作りに役立ってくれます。もし早めに一人寝に移行したい場合には、寝つくときはお子様一人で、夜中は母子同じ布団で、という一人寝と添い寝の併用が一挙両得でおすすめです。一人寝移行の最大のポイントは一人で寝つけるかどうかなので、この部分のみ早い段階でマスターしておくと、その後、完全な一人寝に移行するときにスムーズです。

ご家庭ごとでベストなタイミングは異なります。適切な時期に移行できるように、「一人寝をスタートさせたいな」と思ったら、まずは「なぜ今なのか?」と自問してみることをおすすめします。

最後に、一人寝の移行期を見誤り、ずるずると遅くなってしまう一因として、逆・母子分離が挙げられます。生まれたときから母子の添い寝が習慣になっていると、段々とお母さん自身が子どもから離れられなくなってしまうことがあります。子どもに密着するあまりに、気がついたら夫婦の距離が開いてしまったというケースは意外に多いのです。子どもの自立のためにも、きちんとした線引きは必要です。一人寝への移行期は、あくまで、お子様主体に決断していきましょう。

著者プロフィール

ポジティブ育児研究所 代表 & 育児相談室「ポジカフェ」主宰。
イギリス・レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。現在は、ポジティブ育児研究所でのママ向けの検定事業、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポートする活動をしている。著書に「子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣」など。HP:http://megumi-sato.com/

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