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今どき夏休みの宿題事情!「表彰されやすい自由研究&読書感想文のコツ」

今どき夏休みの宿題事情!「表彰されやすい自由研究&読書感想文のコツ」

7月に入ると夏休みがもう目の前。読書感想文に自由研究…。8月31日に焦って宿題に取り組むわが子に「どうしてもっと早くできなかったの」とヤキモキしたくないもの。

そこでまずは、最近の宿題の傾向や学童での夏休みの宿題の対策について、伸芽会伸芽’Sクラブ学童を手掛ける託児局課長の利倉先生にお聞きしました。

利倉先生
伸芽会 託児局課長 利倉常高先生
幼稚園・小学校受験塾として60年の歴史を持つ「伸芽会」で、学童部門の立ち上げを担当。「学力と情操」を2大テーマに新しい放課後教育の形を追求。子どもの個性を引き出しつつ、笑いと感動の渦に巻き込む圧巻の指導で人気を博す。特技は長距離走とカラオケ。2児の父。

 

日頃のアウトプット(表現力)の習慣で宿題の内容がぐっと変わる!

「宿題の量は、各学校によってさまざまで、インターナショナルスクールは若干少ない傾向にありますが、公立、私立という分類でそこまで大きな差はありません(同じ学年でも担任の先生によって宿題に差がある場合も…)。

核家族化が進んでいる現在、学童は子ども同士がよきライバルとなり競い合い、頑張る気持ちを湧き立たせる役割を担う場となっています。なので、夏休みの宿題に関しても家でひとりでやるよりは、学童でする方が、先生のアドバイスももらえますし、友達の達成度もいい刺激になると思います。

また、宿題のやる気が起きない子に関しては、“挨拶が素敵”、“座り方が上手い”など、何でもいいので、その子の優れているところを褒めてあげると、子どもは自信を持ってくれるもの。それらを継続的に褒め続けることで、やる気につながっていくことが多いです(特に男の子には効果的)

さらに、夏休みの課題の定番である「読書感想文」や「自由研究」は、明確な答えがないもの。明るい子、よくおしゃべりする子だからと言って、自由研究のよいアイデアが浮かぶとは言いきれません。その場合は、親が子どもの興味関心のあるものを何でもいいので背中を押してあげることも必要でしょう。

ですが、やはりアウトプットが上手にできる子は、比較的これらを器用にこなしていますね。日々あったことを親に順序立てて話す習慣は、立派なアウトプット(表現力)の訓練になりますから。

そして夏休みに一生懸命努力して、何かの賞で表彰されれば、その後の学習意欲にもつながり、大きな自信につながることは間違いありません!(利倉先生)」

そこで、以下では夏休みの課題、特に「読書感想文」と「自由研究」に取り組むときの具体的な親の声のかけ方や、取り組むコツをお伝えします。

「読書感想文」の取り組み方のコツ

読書感想文って、本を読んで、思ったこと、感じたことを書けばよいのですが、いざ、真っ白な原稿用紙を目の前にすると、子どもはなかなか鉛筆が進まないものです。ですが親のちょっとしたサポートがあると、子どもはぐっと読書感想文に取り組みやすくなるでしょう。

そのサポートの方法とは、自然に書く事が頭に浮かんでくるような質問を投げかけてみることです。それに答えていく過程で子どもはどんどん書きたい気持ちが湧き、書く内容が明確になってくるでしょう。

では次にその具体的な質問例を挙げてみます。

「読書感想文」が書きやすくなる7つの声がけポイント!

1. この本の中心人物、主人公ってどんな人?
2. 他の登場人物で、印象に残っているのは誰?
3. 一番心に残っているのはどのような場面?
4. 主人公がしたことの中で自分が「すごい!」と感心、驚嘆したところはある?
5. 主人公と自分がちょっと違うな、ワタシ(ボク)だったらこうするんだけれど…と、感じたところはあった?
6. 主人公が自分と似ているなぁって感じるところはあった?
7. この本を読んで、今度からは自分もこのようにしょう!と共感したところはどこだった?

そしてこれらを付箋に書いていき、最後に起承転結を考えながらまとめてみましょう。きっと素敵な読書感想文ができることでしょう。

「自由研究」の取り組み方のコツは活動を先に決めること!

自由研究と言っても、これも 漠然としていて、低学年の子どもにとっては簡単ではないでしょう。まず何をするか、以下の4つの中からテーマよりも先に研究のタイプ(活動内容)を決める事から始めます。

1. 観察する
2. 集める
3. 調べる
4. 実験をする

これらの中から、自分はどの活動をしたいか、子どもに考えさせ、選択させましょう。

例えば「観察」なら植物の成長、蟻の巣の様子、夏の夜空の観察などです。「集める」は、昆虫や貝殻、又は野菜果物の種や河原や地域の石などを採集するなど。「調べる」は、古代の恐竜について、ゴミの集配状況について。漢字の成り立ちなど。

「実験をする」は、植物の発芽について条件を変えて実験する。磁石の引きつき方を物や条件を変えて実験する。美味しいパンケーキの作り方を工夫する実験をする、などです。

もちろん、その他にもたくさんあります。 子どもが特に興味関心のある事をテーマにするとよいでしょう。

「自由研究」レポート作成のコツ

テーマが決まれば、レポート作成です。その際、手順の他に、研究の動機やきっかけ、まとめとして、分かったこと、そして、感想も入れるとよい自由研究になると思います。もちろん途中、写真や図、グラフなども挿入すると更に分かりやすくなりますね。

また、最後に考察として、途中、実験を失敗した過程、予想通りいかなかったことなども書き加え、次回への取り組みに繋げると更に奥深い自由研究になるでしょう。

今年の夏休みは親子で、何かテーマを決めて一生懸命取り組み、自信に繋げ、2学期には大きく羽ばたきましょう。

著者プロフィール
田宮 由美

  「順調に育っている子どもが、思春期になって心が折れ、引きこもりになってしまった。」という母親からの痛切な相談をきっかけに、それまでの教育現場での勤めを辞め、「子育てにおいて最も大切な事」を広める活動を始める。
幼児教室の指導者、公立・小・中学校でのさまざまな立場からの勤務を経て、2010年に独立。PHP出版「のびのび子育て」や奈良新聞社「小学生新聞」などに多数の執筆、幼稚園や教育委員会後援の講演会で講師を務めるなど現在は執筆、講演を中心に活動を行っている。 

著書に「子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方」(株)KADOKAWA出版。 
長男は現役で国公立医学部入学。  携わった仕事と自らの子育てをもとに行うアドバイスが、親と子の気持ちに寄り添い、実生活に落とし込んでいることで定評がある。

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