公開 / 更新
学び

【保存版】学童保育とは?種類や選び方など、過去記事総まとめ

【保存版】学童保育とは?種類や選び方など、過去記事総まとめ

「小1の壁」と言われる小学生の放課後の過ごし方。共働き家庭の場合、特に低学年は地域の学童保育か民間学童に頼る機会が出てくると思います。そこで、学童の特色、地域性、選び方、利用者の声など、「学童」について知っておきたいことをまとめてみました。
新小1の親御さんは必見です!

日経DUAL記事

まず知っておきたい「地域の学童保育」のこと

【学童保育の目的】

厚労省によると、「放課後児童クラブ」(いわゆる地域の学童保育)とは、共働き家庭など留守家庭の小学校に就学している児童に対して、学校の余裕教室や児童館、公民館などで、放課後等に適切 な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る目的としています。
以下「平成28年 総務課少子化総合対策室調」より。

【3年生までというところも】


「平成28年 総務課少子化総合対策室調」より

学年別の登録児童数の状況は、小学校1~3年生が全体の約85%を占めていますが、平成27年度から対象が6年生まで拡大され、特に高学年の待機児童が大幅に増加しており、地域によっては1年生でも待機になってしまうところもあるようです。中には利用学年を3年生までとしている地域もあるようです。

【帰宅が19時を過ぎる場合は注意】

設置場所は学校の余裕教室が29%、学校敷地内の専用施設が24%、児童館が約11%となっています。時間は、18時半以降も開所しているクラブが約半数ありますが(延長利用など)、多くのお子さんは定時の18時頃までに帰ることが多いため、保育園で19時以降まで預けていたご家庭などは、民間学童やシッターさんを利用する場合もあるようです。

【常勤職員は少ないが価格は安い】


「平成28年 総務課少子化総合対策室調」より

運営主体は学校運営と、地域から委託を受けた社会福祉法人やNPO法人などの民営とが全体の約82%をしめていますが、パートやアルバイト、非常勤職員も多く、常勤職員は全体の約27%という状況です。ただし、利用料金は年間でも数百円から数千円程度(おやつ代は別途)とリーズナブルになっています。

【新1年生の申し込み時期は9月?】

学童の申し込みは各自治体により異なりますが、新1年生の場合、夏~秋ごろに申し込みというところが多いので、早めに確認して必用な書類(就労証明書など)を揃えておきましょう。

【台風や学級閉鎖時は学童も閉鎖する】

また、台風や雪などの悪天候時の閉鎖はもちろん、インフルエンザなどの感染症による学級閉鎖などではたとえ自分の子が元気だとしても学童が閉鎖になる場合があります。その場合に頼れる人やサービス(シッターさんのスポット利用や民間学童など)も探しておくと安心です。

[参考記事] 9月にはもう閉め切り!?学童の申し込み
https://www.shinga-farm.com/parenting/application-school-care/

【都内の学童でも地域によってかなり違う】

ちなみに、同じ都内でも学童保育の内容には違いがあるので、一例をご紹介します。

新BOPという呼び名で共働きの希望者であれば3年生までは全員入れます(書類申請は必要)。共働きでなくても放課後過ごしたい場合は申請すれば利用可能です。(世田谷区Yさん)

学童は校外の児童館の中にあり、地域の高齢者と触れ合う機会も多いです。送迎付き学童に通う子は少ない印象です。(港区Tさん)

学童キッズクラブはA登録(17時までのおやつなし、年間1000円)とB登録(18時までのおやつあり、3年生まで。月額5000円+おやつと保険代)の2種類。学校によりますがうちは校舎内です。低学年の共働き家庭は民間学童を併用している人も2割程度いますね(江東区Kさん)

校舎横に18:30まで預かりの学童(育成室)があり、共働きでない子でも年間800円で地域の大人の見守りのもと、6年生まで学校で遊んで過ごせるシステム「アクティ(ベネッセスタイルケア運営)」があります。日々いろんなプログラムを実施しており、参加している子は多いです。(文京区Aさん)

[参考記事] PTAに学童、夏休み…都内公立の小1でもこんなに違う!
https://www.shinga-farm.com/study/urban-mamatomo-rules-21/

上手に活用すればメリットも大きいのが地域の学童のようです。保険の意味でも低学年のうちは登録しておくと安心です。

「民間学童」の特色(英語に塾、プログラミング…)

お次は一方の民間学童について。最近は、ネイティブの先生と触れ合う「英語に特化した学童」や大手学習塾が運営する「勉強重視の学童」「プログラミング的思考」など、さまざまなタイプの学童が増えてきましたが、ネームバリューや大人が魅力的と思われるカリキュラムも、よく知らないと入ってから後悔することもあるそうです。

【英語の学童に入れば英語がペラペラ?】

インター系幼稚園出身者のフォローアップとして活用する子などは問題ありませんが、英語が初めてのお子さんがネイティブ教師と放課後に数時間過ごすだけで英語がペラペラになるかは別問題と言えます(子ども同士では日本語で遊んでいることも……)。とはいえ、季節に応じたイベントが充実していたり、英語のプレゼンや英検などレベルに応じて学べるとこともあるので、慎重に選ぶようにしたいですね(費用は割高なところが多い)。

【学習塾の学童は中学受験に有利?】

大手学習塾が運営する学童も増えており、親御さんからは「4年生で塾難民にならなくていい」「中学受験の土台をつくってくれる」という声も。でも実際のところは、意欲が高く先取学習が得意な子にとってはいいかもしれませんが、小学校低学年で学ぶべき「生活習慣」や「学ぶ姿勢」がきちんと身についていない子にとっては、ついていけないという場合も。何より塾は勉強する場所で楽しい場所ではないので、わが子に合うか、続けられるかの見極めが必要です。

民間学童を選ぶ際の注意したい4つのポイント

では、民間学童を選ぶ際に親はどんなところ見るべきか。ポイントは4つ

その1 先生がトラブルに十分対応できるか

さまざまな学校の子が交わる学童、特に1年生の学童などはトラブルがつきもの。そんなときに、先生が子どもの目線にたち親身になって対応できるかはとても重要です。信頼できるスタッフ体制かは説明会でもよく確認を。(中学受験専門の塾の場合は低学年の指導が難しい場合もあります)

その2 精神面のサポートがあるか

特に1年生は学校にも慣れていないので、親も子も精神的に不安定になりがち。そんなときに何でも相談できる環境のある学童だととても安心できます。ただ実際は、数十人の子どもたちが過ごす学童では、その子が今日どんなことをしたか、どんな様子だったかを細かく記録するのは至難の業ではあります。

その3 子どもが楽しめるかどうか

勉強も運動も習い事も充実した放課後にしたいというのが親心。でも、小学校低学年のうちは、さまざまな人と触れ合い、コミュニケーション能力を養い、好奇心を育てる「あそび」が基本です。

時間に追われ習い事がぎっしり……では子どもも疲れてしまいます。メリハリをつけて子どもが楽しいと思える放課後か、を最優先してあげてください。

その4 宿題を見てくれるか

学童を選ぶ上で、最大のポイントと言えるのが「宿題を見てくれるか」。公立の学童では宿題をする時間は設けていても、基本的には進み具合や内容のチェックまではしません。仕事で疲れたお母さんが毎日帰宅後に子どもの宿題まで見るのは本当に大変ですし、子どもの睡眠時間も短くなってしまいます。民間の学童の場合は、しっかり宿題を済ませてくる(その場で丸付けも)所を選ぶと効率がいいんです。

[参考記事]
知らないと危険!今どき民間学童の特色と正しい選び方
https://www.shinga-farm.com/study/recent-after-school-facility/

プロが教える、子どもの学力に差がつく学童選び
https://www.shinga-farm.com/parenting/choice-of-after-school-care/

1年生が1学期に備わっておきたい7つの力

放課後は友達と楽しく充実した時間を過ごしてほしい。でも低学年のうちに学習習慣も身につけてほしいし、できれば得意なことも見つけたい……。でも何からやればいいか分からない!そんな親御さんのために、民間学童で指導するプロの先生が「1年生が1学期に備わっているべき7つの力」をアドバイス!

その1 集中して45分間座っていられる
その2 ひらがなが正しい書き順で書ける
その3 声に出してすらすらと文章を読む
その4 時間を見て行動できる
その5 持ち物の管理が自分でできる
その6 時間割を見て次の日の用意が自分でできる
その7 挨拶がきちんとできる

1年生の1学期はあれもこれもと思わずに、まずは「学習習慣」と「生活習慣」を徹底して身につけることが大切だそうです。

[参考記事]
1年生が1学期に備わっているべき7つの力~民間学童のプロがアドバイス!~
https://www.shinga-farm.com/study/seven-required-abilities/

中学受験を見据えた学童選びとは?

民間学童の中で、低学年ならではの遊びも学習もしっかりできて、「宿題も必ず終わらせる」をモットーにしているのが、伸芽’Sクラブ学童です。幼児教室の伸芽会が運営しているので、先生たちは幼児教育のプロ。低学年の発達に応じた学習習慣の定着や生活面の習慣化も見てくれます。さらに、公立の学童にはない担任制なので、精神面のサポートもあり安心なんです。

また、4年生以降の中学受験を見据えた塾選びのアドバイスもしてくれるとあって、忙しい共働き世帯に人気です。

[参考記事]
伸芽’Sクラブ学童に6年間通いながら麻布中学に合格した親子にインタビュー
https://www.shinga-farm.com/examination/shungas-club-gakudo/

「宿題を絶対に終わらせる学童!」しんが~ずクラブ学童とは?
https://www.shinga-farm.com/study/after-school-activity-gets-homework-done/

「遊びも宿題も本気!幼児教育のプロが教える学童」伸芽’Sクラブ学童 学芸大学校
https://www.shinga-farm.com/parenting/shingas-club-gakudo-gakugeidai-school/

「中受を見据えた深堀学習や4年生以降の塾選びの相談も!」
伸芽’Sクラブ学童 吉祥寺校
https://www.shinga-farm.com/study/shingas-club-kichijoji-school/

「数学技能検定で金賞」を受賞した伸芽’Sクラブ学童はココが違う!
https://www.shinga-farm.com/study/shingas-club-secret-of-math-award/

いかがでしたか。3年生までは学童で4年生からは塾という流れが主流な今、1~3年生の放課後をどのように過ごすのかはとても大事になってきます。低学年の学童選びのキーワードは「宿題をどこでやるか」と「学習習慣の定着」にあるようですね。

ご家庭の長期的なプランを見据えた上で、実際に体験に訪れ、わが子に合った学童をしっかりと選んでみてください!

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
Twitter、Facebookも更新中!ぜひフォローください♪

  • twitter
  • はてなブックマーク
  • LINE

関連記事

新着記事