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成蹊小学校、日本女子大学附属豊明小学校、暁星小学校の校長先生が語る学校の魅力とは?2019年度の名門私立小学校入試シンポジウムⅡ

成蹊小学校、日本女子大学附属豊明小学校、暁星小学校の校長先生が語る学校の魅力とは?2019年度の名門私立小学校入試シンポジウムⅡ

先日、ハイアットリージェンシーで開催された伸芽会の特別セミナー「名門私立小学校入試シンポジウムⅡ」。2019年度の入試に向けて、成蹊小学校、日本女子大学附属豊明小学校、暁星小学校の校長先生がお越しくださいました。

ここでは、今年度の試験対策と、各校長が語る学校の魅力や求める子ども像についてのお話を中心にお届けします!

<参加いただいた3校の先生はこちら>

成蹊小学校 校長 倉内祐子先生
平成30年より校長に就任。創立時から100年以上続く精神集中方「凝念」をはじめとした伝統で心を育み、自然豊かなゆとりある学校生活の中で、個性的な子どもを育てる教育が特色。http://elementary.seikei.ac.jp/
日本女子大学附属豊明小学校 校長 山口博子先生
平成29年より校長に就任。今年で創立112年となる一貫校。「実物教育」「自学自動」を掲げたカリキュラムを実施し、知性と感性を育みながら、一人一人の個性と可能性を伸ばしていく。http://www.jwu.ac.jp/elm.html
暁星小学校 校長 吉川直剛先生
平成29年より校長に就任。「神様を愛し、自分を大切にし、他者を尊重する」というキリスト教の建学の精神に基づいた、幼稚園から高校までの男子一貫校。強い絆となる12年間過ごす仲間と共に、心も体も頭も鍛えていく。http://www.gyosei-e.ed.jp/

 

試験まであと半年!今すべきこととは?

第一部では、伸芽会教育研究所所長の飯田道郎先生による2019年度の入試対策について。

「ここ数年の傾向として、理解度に加え表現力や協調性を問うテスト内容が多くなってきました。それは今年度も変わらないと思います。合格には正しい情報収集はもちろん、体験力を重ねて理解度を高めていくことが大切です

試験まで残り半年となってきましたので、生活のリズムを整え、夏休みの目標を具体的に立てていきましょう。徐々にテストのシミュレーションもしていくといいですね。

たとえば、試験には音源を使う場合が多いですが、慣れないと「この声誰だろう?」などと声が気になり内容が頭に入ってこなかったり、模擬試験で初めて会うお友達や先生に緊張していつも通りの力が出せない子も多いものです。

とはいえ、入試がゴールではありません。入試の先を見据えた、“どんな小学生になるか”、といった意識も親子で高めていくこともお忘れなく。

第二部では、3校の校長先生が、それぞれの言葉で、学校についての魅力や求める子ども像についてお話いただきました。

Qそれぞれの校長が語る学校の魅力とは?

倉内先生_成蹊小学校の魅力のひとつに、校歌の歌い出しにもある「土」があると思っています。自然豊かな校舎で泥だらけになって遊ぶ姿はもちろん、昔ながらの馬糞堆肥を使った畑仕事など、まさに“泥臭さ”を大切にしています

生徒の特長としては、日々の生活の中で、くやしさを乗り越えて自分で前に進んでいける力を身につけてほしいと思っています。また、1年生から行う日記をクラスで共有するなど、心を鍛える教育にも力を入れています。

山口先生_女子校ならではの縦のつながりと日記による言語教育が、豊明小学校の特徴だと思っています。その一つに、毎年3年生が1年生に手作りの「五つの教カード」をプレゼントし、学校のおしえを伝えるという伝統があります。

また、毎週水曜に1年生~6年生までの縦割りグループ(仲良しグループ)で行う一斉清掃では、それぞれの学年で自分の役割を考えた行動が身につきます。上級生になったときに、「自分が憧れていたお姉さんのようになりたい」という意識が自然と芽生えるのも、縦割り教育ならではだと思っています。

また、1年生から行う日記も、文章力を養い、家庭と学校の様子をつなぐ役割を担う、とても大事な存在です。

吉川先生_男子校である暁星小学校は、優しく素直で目の前にあるものを一生懸命追い求める子が多いと思っています

私が担任をしていた頃、どこからか私の誕生日を調べてきてくれて、教室でサプライズのお祝いをしてくれたことがありました。男子ばかりですが、心優しい子たちなんです。

文武両道を掲げた厳しい教育をイメージされがちですが、その基礎には温かい家庭的な雰囲気がなければ成り立ちません。そこもわが校の魅力だと感じています。

Qこれから子どもたちに求められる力とは何だとお考えですか?

吉川先生_学習指導要領が改訂され、アクティブラーニングなども言われている通りですが、暁星小学校では、フランス語に英語という外国語と道徳教育は変わらず大事にしていきたいいですね。

近頃はタブレットを導入したICT教育も実践し、これからの時代に欠かせない「情報発信力」や「表現する場」を数多く取り入れた授業を心がけています

倉内先生_非認知能力の大切さはあると思います。成蹊小学校では行事が多いのですが、まさに目に見えない心の力を鍛える教育といえます。子どもたちが、自分の中で「これだ!」と思えるものを見つけて邁進できる「自学自習」の精神は大切にしたいですね

山口先生_将来、母親になり家庭を支える中心となる女子たちには、賢い力が必要です。そのためには、自分の想いをきちんと受け止めて行動できる力は欠かせない要素だと思っています

また、発した言葉が相手にどう受け止められているかといった相手を思いやる「想像力」は、子どもも大人も身につけたい力ですね。

Q 面接でいいご家庭だなと思うのはどんな家族ですか?

山口先生_夫婦で意思疎通ができて、家族の愛情や絆を感じられるご家庭は素敵だなと感じます。そのためには、小さい頃特有の「ママ私を見て!」という時期に、きちんとわが子を見て丁寧に向き合えたかが大きいと思います。

吉川先生_私たちが面接で見たいのは、型通りの答えではなく家庭の雰囲気です。そのため、地の姿が出やすい親子ゲームなども試験に取り入れています。目の前のわが子のことをちゃんと見られているご家庭は、魅力を感じますね。

倉内先生_「どうすれば、もっと子どものよい所を見られるか」という思いで、昨年から、場所を広い体育館に変え、大人数で2日目以降の検査を行うようにしました。やはり、私たちもご家庭の普段に近い様子を拝見したいと思っています。

子どもは親や教師の“言う通り”にはなりませんが“する通り”にはなります。どうぞ子どもの模範となる生活を心がけてみてください。

Q 家庭での父親の役割についてどうお考えですか?

吉川先生_男の子にとって父親の役割は非常に大きいものです。母親はどうしても口うるさくなりがちですが、父親は子どもと同じ目線になって一緒に遊んだり、息子に寄り添う存在でいてあげてほしいですね

山口先生_近頃は学校説明会などでもお父様の参加率が増え、熱心なご家庭が増えているなと感じています。豊明小学校でも5~6年前から父親による「サポート部」を作って、運動会の交通整理などのサポートをしていただいています。

女の子にとっても心の成長を育む上で、幼少時のお父様との関わりはとても大切です。どうぞ今この瞬間を大事にしてください。

倉内先生_夫婦でお子さんを大事にした温かい家庭が理想ですね。そのような家庭で育った子どもは、気持ちが安定するため、学ぶためのしっかりとした土台が作られ、最終的には自立への力になっていきます。

Q 受験をお考えの親御さんにメッセージをお願いします!

倉内先生_成蹊小学校が求めるのは、自分で考えて行動できる子。ただ、結果を出せばいいのではなく、過程も大事にしてほしいですね。私学は学校によって雰囲気もさまざまです。どうぞご自身の目で見て、お子さんにあった学校を選んであげてください。

吉川先生_学校案内や学校説明会などで、本校の特徴や教育方針をよくご理解いただきたいと思います。入学後に「こんなはずじゃなかった」ではとても悲しいですから。

求めるお子さんとしては、人の話をよく聞ける子。暁星小学校に入学してから、学校生活を送る上では欠かせない要素だと思っています。

山口先生_お子さんをたくさん愛してあげてください。豊かで優しい心のお子様とご縁を結びたいと考えております。わずかな考査時間でご家庭を知るのは難しく、心苦しく思っています。受験準備の期間も子どもの成長にとって尊い時間と考え、お子様と向き合ってあげてください。

最後に、司会進行役の伸芽会教育研究所 主席研究員の佐藤眞理先生からも、親御さんへのアドバイスをいただきました。

「どうしたらその学校に入れるかではなく、わが子に何を身につけさせたいかを改めて考えてあげてください。私学ならではのさまざまな取り組みを考慮して、これからの子どもたちが心身を育て、生きる自信を培えるような学校を選んであげてください」

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
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