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小学校受験をしてもしなくても、子どもの将来に必要な力を育む! 伸芽会監修の絵本「やってみよう」が発売

小学校受験をしてもしなくても、子どもの将来に必要な力を育む! 伸芽会監修の絵本「やってみよう」が発売

「絵本の物語を楽しみながら、一歩先の品格と教養、やる気が身につく」
「無理なく小学校受験にも役立つ力や知識が身につく」をコンセプトにした新感覚の絵本、『やってみよう!』(KADOKAWA)。発売を記念して、監修者である伸芽会教育研究所の麻生先生に、この絵本に込めた想いや、実際にどのように活用すればいいかのポイントをお聞きしました。

日経DUAL記事

伝えたいのは、わが子の「自立の機会」(やってみよう!)の大切さ

__この絵本にはどのような思いを込められたのでしょうか。
子どもの成長はあっという間です。ついこのあいだ生まれたばかりだと思っていたわが子も、1人で小学校に行く日がきます。親の送迎もなく、重いランドセルや荷物を自分で持ち、交通安全に気をつけながら通学して、学校という社会に出ていくのです。
可愛いわが子には自信をもっていろんなことにチャレンジして学校生活を楽しんでほしいですよね。そのために必要なことは、幼児期の成長過程に応じた「子どもの自立」であり「親の子離れ」なのです。そこで、お子さんの「やってみよう!」という自立の機会を増やせるような絵本を作りたいと考えました。
絵本の中には、さまざまなシーンで「自立」を促す体験が出てきますが、送り出す親は「楽しんでいってらっしゃい!」という声掛けをしてあげてください。
小学校受験をする人もしない人も、子育てに役立てていただけたら嬉しいです。

絵本の活用方法は3つ!

__この絵本の特徴を教えてください!
この絵本の特徴は大きく3つあります。
その1 自分で読んだり、大人に読んでもらって物語を楽しむ
一人でじっくり読んでいるときはあえて声をかけないであげてください。最後まで読み切れたらすごい!とたくさん褒めてあげましょう。その上で、「何が一番楽しかった?」など絵本に関する問いかけをしていくといいですね。
親子で読む場合も同様です。「〇〇ちゃんだったらこんなときどうする?」「ママだったらこうするかな」などと話をしながら、想像力を膨らませていきましょう。

その2 現実と絵本の世界を行き来してみる
物語のシーンごとに、身につけるべき思考や行動が描かれていますから、実際に親子で体験してみましょう。たとえば、雨の音を合奏にする場面では、おうちにある空き箱で楽器を作ってみるなど、親子で遊ぶ時間に変換できます。また、同じ楽器でも使う材料によって音色が違うね、などお子さんなりの気づきもあると素晴らしいですね。

その3 巻末の解説と合わせて読むことで、小学校受験で求められる「人として必要な力」が身につく
主人公である、兄しょうくんと妹ゆうちゃんの冒険物語の各シーンにおける体験の“ねらい”と実践する際の年齢別の目安が巻末にまとめられています。これらはまさに、小学校受験に役立つ力として、伸芽会が大切にしていることです。この解説をお読みいただくことで、親として必要な声掛けやとるべき行動が理解できますし、その後また違った読み聞かせができるはずです。親子でこの絵本を何度も読むことで、小学校受験で求められる「人として必要な力」が身についていくと信じています。

幼児期に季節や五感を感じる体験が大事な理由

__特に印象に残っているページを教えてください

どれもかわいらしい絵なので迷いますが、個人的には「五感を使って体験しよう!(P18-19)」というページが好きですね。みずたまりを飛び越えたり、はっぱやどんぐりで絵を描いたり、きつねさんとぶどうをとって食べたり……。特に都心で子育てをしていると、季節や五感を感じる体験は大人が与えてあげないとなかなか難しいものです。そういった環境作りも子どもの自立を促すうえではとても大事になります。
絵本を一緒に見て、実生活で似た場面になったときに、「ぼくもあの絵本のしょうくんやゆうちゃんみたいにやってみよう!」とその体験が生かされるのです。
また、巻末でも解説していますが、なにか困ったことが起きたりピンチのときに、自分でどうのりきるか考え行動する力を、伸芽会では「自助力」として大切にしています。親として手を携えるタイミングもぜひ読んでいただきたいです。

小学校受験のベースは家庭教育! 学校はその子の素の姿を見たい

__小学校受験でも役立つポイントはどのようなところに散りばめられていますか?
実際の小学校受験の面接でお子さんに「ブランコに乗っている子と怪我をして乗れない子の絵」を見せて、「あなたならそれぞれの子に、どのように声をかけますか?」と聞かれたことがあります。
どんな立場でどんな言葉をお友だちにかけるのか、答えはそれぞれだと思いますし、正解はありません。では、学校側は何を見たいのかというと、いろいろな子どもたちが集まる小学校だからこそ、「人を尊重し、共感し、自分の力に変えていく力があるか」を見たいのです。
そのために、ペーパー試験だけではなく、集団遊び、ゲームなどの行動観察を通して、お子さんの“素の姿”が出る活動を見られる試験を行うのです。

その素地が家庭の体験です。手と目をたくさんかけてあげられる幼児期に、さまざまな遊びや体験をすることが、家庭教育を豊かにすることになり、結果的に小学校受験にも役立つ力となるのです。小学校受験=知識を詰め込みではなく、家族が一丸となって子育てを振り返る機会と考えていただけたら嬉しいです。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
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