子育てのコト

登園時にぐずってしまうのはなぜ? 子どもの心理と対処方法

登園時にぐずってしまうのはなぜ? 子どもの心理と対処方法

バタバタする朝、「行きたくない!」とぐずる子ども。でも、早く出ないと遅刻してしまう…。
働くお母さんは、自分の始業時間にも間に合わない…。そんな焦りから「早くしなさい!」と怒鳴ってしまうこともあるでしょう。よくある登園時のぐずり。その心理を理解し、普段から何に気をつけておけばよいのかを解説します。

子育て心理学から見た母子の関係 行きたくない本当の理由とは?

登園時の朝、子どもがお母さんに泣きついて離れない、よくあるシーンです。子どもにその理由を聞くと、「だってお友だちが…」「先生が…」と様々なことを言うかもしれません。でもその背後にある一番の理由は、「お母さんと離れたくないから」これが決定打です。

子どもにとって母親とは、心理学的にはどういう存在なのでしょう?

心理学でアタッチメントという言葉があります。これは、子どもがある特定の人だけに示す愛着のこと。
アタッチメント理論では、子どもの正常な社会的、心理的発達のためには、少なくともひとりの養育者と親密な関係を維持する必要があり、それが保てないと、やがて、社会的、心理学的な問題を抱えるようになると言われています。

赤ちゃんにとって、まずはじめのアタッチメントの相手は通常が母親で、生まれてまもなくの時期に形成されます。
それゆえ、母子のつながりは深く根強いのです。そのため、ある日突然、保育園や幼稚園へ行き、「いってらっしゃい」では、子どもたちはすんなりと割り切れないのです。これがぐずりの理由です。

子どもの社会性を開花させるために

親が「いってらっしゃい」と見送るのも、子どもの自立を考えてのことなのですが、何より理解しておきたいのは、それまで家にいた子どもたちが、園生活を始めるということは、想像以上に大きな環境の変化だということ。
ずっと一緒だったお母さんと離れて過ごすことへの不安感を、少しでも和らげてあげられたらいいですね。

人間が本来持つ社会性は、現場に触れることで開花するので、小さいうちから積極的に外に出ることをおすすめします。あるアタッチメントの研究によれば、18カ月がそのターニングポイント。「意外と早い!」と思われたかもしれません。
その研究によれは、生後18カ月で75%の子がパパにもアタッチメントを示し、その後は次々にアタッチメントの相手を増やしていったのだそうです。18カ月といえば、ほとんどの子が歩き始めている時期。心身ともに世界を広げていく準備が整う時期というわけです。

お母さんが一番の存在であるのは紛れもない事実ですが、園生活が始まるだいぶ前から、子どもたちは社会に出るポテンシャルを備えています。それを開花させない手はありませんね。
小さい頃から、公園や児童館など、にぎわう場に母子で顔を出すことは、アタッチメントを広げる一助となり、ひいては、登園時のぐずり対策にも一役買ってくれるはずです。

著者プロフィール

ポジティブ育児研究所 代表 & 育児相談室「ポジカフェ」主宰。
イギリス・レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。現在は、ポジティブ育児研究所でのママ向けの検定事業、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポートする活動をしている。著書に「子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣」など。HP:http://megumi-sato.com/

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