子育てのコト
子育て

子どもを伸ばす冬休みの過ごし方

子どもを伸ばす冬休みの過ごし方

家族が集まる年末年始、だらだらと過ごしたり家の中でテレビやゲームばかりしていてはもったいない! そこで、この時期にしかできない遊びや勉強法など、子どもを伸ばす冬休みの過ごし方を飯田先生に伺いました。

飯田道郎先生
飯田道郎先生(伸芽会教育研究所 所長)
子どもの目線に寄り添い、一人ひとりのやる気スイッチを引き出す人気教師。男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。

お正月は目標設定のいい機会!

日本ならではの伝統が詰まったお正月は、子どもにとって学びのチャンスがたくさんあります。まずおせち料理をなぜ作るか、子どもに説明できますか?
ちなみに…

「おせちとはお節供〔おせちく〕の略で、年の始めにその年の豊作を祈って食べる料理や武家の祝い膳(※)、新年を祝う庶民の料理などが混ざり合って出来たものです。さらに正月三が日は主婦を家事から解放するという意味を含め、保存の効く食材が中心のものになったといわれています。またお正月に火を使うことをできるだけ避ける、という物忌みの意味も含んでいます(日本文化いろは辞典)」。

※祝い膳…お正月などのおめでたい時に食べる料理の事です。正月の祝い膳には、おせち料理のほかにお屠蘇〔とそ〕、お雑煮などが挙げられます。

おせちの意味を知って、「お母さんも休んでいいんだよ、いつもありがとう」という感謝の機会を持てるといいですね。おせち以外にも門松餅つきなどお正月の行事はたくさんあります。これらについて絵本で学ぶのもいいでしょう。
さらに、気分も新たになるお正月は目標設定のいい機会です。書初めもいいでしょう。今年はこれを頑張る!と具体的な目標を家族一人ずつで設定し、約半年後の七夕でできているかをチェックするのが私の指導では定番です。

冬の寒さにピンと来ない今どきの子ども

冬の寒空のもと、家族みんなで大掃除をさせられたり、火鉢でおじいさんが暖をとっていたり…私自身は、冬と言えば、子どもの頃のことを思い出します。
一方、今の子たちはどうでしょう。寒い冬はハワイなど南の島か、暖房の効いた部屋の中で過ごす。決して悪いとは言いませんが、最近の子たちは四季(特に冬)の感覚が鈍い気がします。
雪遊びをしたり凧揚げをしたり、冬にしかできない遊びもたくさんあります。そして、新しい年に向けて大掃除をしたり、野菜が取れないからお漬物や保存食を作るといった、物事に対する「心構え」を意識することは、勉強をする姿勢にも通ずると私は思います。

アナログとデジタルを使えば学びの楽しさが2倍に

冬休みを利用しておじいちゃま、おばあちゃまのところへ帰省する人も多いでしょう。もちろん海外でもいいのですが、そんな移動時も学びのチャンス!事前に地図を広げて、ここからここへ行くという「距離の感覚」を知った上で出かけると、興味も意識も全然違ってきます。Google Earthなどのデジタルマップでもいいでしょう。移動中は今はどの辺りかな?と調べたり、僕の家からどんどん遠ざかっていけば宇宙にまで行けるんだよ!と話せば食いつかない子どもはいないはずです。
この距離を知った上で、便利なSkypeをしたり飛行機に乗ると、感動も違ってきますよね。アナログとデジタルを使い分けると学びの楽しさが2倍になるというわけです。
さらに、年に2,3回訪れる親戚の家などでは、定点観察をするのがおすすめ。「夏は庭の木に緑の葉っぱがあったのに、冬は枯れて葉っぱがない」など。これも立派な四季を体験する機会になりますよ。

小学校入学までは好きな分野をとことん深めておく!

小学校入試が終わり、ほっとするこの時期ですが、ぜひ取り入れて欲しいのが「学ぶ楽しさを知ること」。
小学校入試に向けての勉強では、先取りはよしとされませんが、私は入学までのこの時期はぜひ、「先取り学習」してほしいと思います。何も参考書で勉強をしろというわけではありません。読み書きでも、歴史でも生物でも数学でも料理でも、どんな分野でもいいんです。受け身ではなく、何か興味をもったことがらを自ら調べ、探究し、深めるということで4月から学ぶ姿勢の基礎になると思います。お父さんお母さんと一緒にパソコンで調べるのもいいでしょう。身の回りの「なぜ?」を深めるいい機会にしてあげてください。

 

いかがでしたか。冬休みにしかできないことがこんなにあったなんて驚きです。
さらに、「忘年会や新年会など大人が集まる場所で子どもたちは自分の親の立ち位置を見ている」という話も印象的でした。日頃あまり話さないお父さんやおじいちゃんが乾杯の音頭を取ったり司会をしている、お母さんの料理がおいしいよと周りの人たちに褒められる…。
子どもたちは、よくも悪くも自分の親を冷静に見ているんだそう。見栄をはれとは言いませんが、「僕のお父さんかっこいい、お母さん素敵!」とわが子に尊敬される絶好のチャンスかもしれませんよ。

著者プロフィール

フリーランスのライター・エディター。出版社勤務を経て、現在は女性誌やライフスタイル、ママ向けのweb媒体などで活動。tend.jpでは、ママ目線を生かした子育てに役立つ情報を発信中。2015年に保育士資格取得。

300_250

フォローで最新情報をお届け!

関連記事

新着記事