【後編】ワ―ママでも立派にお受験できる!? 保育園児とIT系ママのお受験奮闘記~年中冬~年長春「ソワソワ期」~

【後編】ワ―ママでも立派にお受験できる!? 保育園児とIT系ママのお受験奮闘記~年中冬~年長春「ソワソワ期」~

お教室は志望校によって変えてもいい!?

年中の間は、家の近くの少人数で先生が一人一人をしっかりと見てくれる教室に通いました。お教室の決め手は先生でした。お洋服のたたみ方やハンガーへの掛け方などから丁寧に基礎を教えていただけたことは良かったと思います。

新年長になる頃には、志望校対策がしっかりできる中堅のお教室に転室することになります。

オールマイティーに対応しているお教室もありますが、多くは志望校に特化したお教室が志望校周辺地域にあるので、志望校が確定している場合はそちらに通ったほうが良いかと思います。私が思うお教室に通うメリットといえば、

その1 子どもがお友達との関わりを学ぶ場
その2 情報戦でもあるお受験において試験日直前まで情報を得られること

だと思います。

また、志望校に多くの合格者を出している教室に通うことで、学校生活前から知り合いができる安心感があります。

お教室のママは幼稚園や保育園のママ友とはまたちょっと違うライバル関係でもあるのですが、程よい距離感を持ちつつ(安易にLINE交換などはしません!)、「将来同じ学校に通うことになったとしても親子でやっていける」というのは志望校を見定める一つの基準になると思います。

補足ですが、冬休みや春休みの季節講習は、不安になりさまざまなクラスをとってしまいがちですが、個人的には年長の夏期講習以外は無理に参加しなくてもよかったのではないかなと今になって思います。

それよりもこの時期に大切なのは、毎日欠かさずお家でワークや具体物を使っての学習、外での学びだと思います。

学校選びは直観も大事に!

私たちは、年中の春頃にさまざまな学校の説明会に出向き、ある程度志望校を絞り込みました。この時の直感が大事だったのだと後から気づきます(家選びや結婚も案外そうですよね…笑)。

学校選びは、早い段階で決めておいた方がよいです。そして少しでも興味がある学校は説明会に行くことをおすすめします。

滑り止めと言われる学校の説明会にも行きましたが、この時点でわが家は「志望校3つくらいに絞り、縁がなければ公立小学校に行く」という決断になりました。

働きながらのお受験はITツールを駆使すべし!

働きながら夫婦で受験に取り組むために役立ったツールは主に3つです。

googleカレンダー(スケジュール管理用)、slack(志望校やお教室のクラスごとにチャネルを作成し情報収集用)、evernote(資料やパンフレット用)を利用して、受験情報の共有をすることでお互い仕事を持ちながらの受験に取り組むことができたと思います。

お教室での子どもの弱点、先生からの言葉や学校パンフレットのスキャン保存、スケジュール管理はITなくしては難しかったです。紙媒体はすぐにスキャンし保存、これがわが家でのルーティンでした

お受験ルックは「メルカリ」や「ヤフオク」も賢く使う!

お受験といえば、紺のワンピースに独特な襟とクルミボタンがトレードマークのジャケットですよね。

説明会や面接で必要になるのはわかっていたものの、20万円近くする百貨店ブランドスーツにはなかなか手が出ず、お受験服を取り扱っているネットショップなどもチェックしました。

結果、私は「メルカリ」や「ヤフオク」でこまめにチェックして欲しかった百貨店ブランドのスーツと、少し気軽に着ることができるスーツを店舗にて用意しました。母親用スーツは、本番用と少し気が楽に着られるスーツの2着用意することをお勧めします。

父親のスーツは、母親スーツと違いお受験が終わっても着ることができるので百貨店でオーダーしました。

子どものお受験服は、すべて「ファミリア」で揃えました。状態の良いものを模試やお教室用として「メルカリ」や「ヤフオク」で入手し、本番用は店舗で揃えました(いい品を買っておけば、サイズアウトしたら後で売ることもできます!)。

保育園でいいのか問題。友達や先生の環境のこと

息子が通っていた認可保育園は、多彩なプログラムがあり、そこに惹かれ入園させましたが、怪我が多く、大規模園なせいか先生やお友達との関係性がやや不透明でした。

そんな保育園環境のままでいいのか不安になり、年長になるときに幼稚園に転園したほうがいいのかといくつか園見学をしました。結局お教室の先生と相談し転園せず同じ保育園のまま過ごすことに決めました。

今思うと、可能ならばこのタイミングで幼稚園に転園させてもよかったかなと思います。

理由としては、認可保育園では小学校受験をする子がほぼいないので、早退したり、紺服を着てお迎えに行くとやや浮いてしまったこと。ママ友に「お受験するの?」などと聞かれても「なんで~?」とスルーしていました(笑)。

20点満点中0点だった「絵画」対策のために図工教室へ

お教室に通い始めた頃に、一番足を引っ張ったのが「巧緻性」。息子はろくにハサミも使えなかったんです。点数がなかなか伸びず、絵画は20点満点中0点をとったこともあります…

しかし、子どもの個性を潰したくなかったので、お受験用の絵画教室ではなく、児童の発想を最優先にしている図工教室に通うことになりました。

お受験用ではないのですぐに巧緻性や絵画力アップとはいきませんでしたが、手先も頑張って動かすきっかけになり、なにより息子にとってお受験対策以外の場所を与えることで息抜きになったのではないかと思います

ちなみに、この教室は、受験が終わった今でも辞めたくないというので、通っています。

年中秋冬の息子の「伸び悩み」と「吃音」のこと

11月から親子・先生ともに気合が入って新年長がスタートし、授業の復習をして追いついていくのに必死でした。親が授業を見学するお教室だったので、毎度私は授業の内容をノートに細かくメモしていました。

模試の成績は伸び悩み、このままでは合格ラインに到達しないのではないかと私は焦る一方、年長になる手前で子どもの「吃音」が気になりだしてきました。吃音の専門家に駆け込み、吃音は環境によってひどくも軽くもなるものだと知りました。

お教室では“しつけ”をし、家では吃音のために“しつけをしない”生活を送ることになりました

「受験をすることが、息子にとってストレスになって吃音が出てしまったのだとしたら、辞めた方がいいのではないか」とまで考えるように。

模試の結果は、下から数えた方が早い順位が続きました…。お教室の先生との面談で志望校を変えたらと言われるのではないかと不安でしたが、親の考え方や教室での取り組み姿勢が評価され少し心が穏やかになったのを覚えています。

お教室の先生の一言は母親に良くも悪くも響きます。信頼できるお教室の先生に出会えたおかげで、途中で投げ出すことなく受験を続けられたといっても過言ではありません!

イラスト:こたき(@kokokotaki913

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
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