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【前編】ワ―ママでも立派にお受験できる!?保育園児とIT系ママのお受験奮闘記~年中冬~年長春「ソワソワ期」~

【前編】ワ―ママでも立派にお受験できる!?保育園児とIT系ママのお受験奮闘記~年中冬~年長春「ソワソワ期」~

習い事の体験感覚で訪れたお受験教室をきっかけに、小学校受験をすることになったある共働き家族のお受験奮闘記。仕事との両立、伸び悩む模試の結果、ママばかり増える負担、試験直前のピンチ…。そんな数々の課題をどう乗り越えたのか。そして、最後に得たものとは…?赤裸々に綴ります。

日経DUAL記事

習い事感覚で行った体験教室から小学校受験を決意!

私たちが“お受験”を考え始めたのは、年中の4月。この頃私は自分の経験してきた習い事の体験をさせていて、その習い事の体験のひとつにすぎなかった“お受験教室”(俗に言うお教室)から私たちの受験生活は始まりました。

東京都の公立小学校出身30代ママである私、子どもは好奇心旺盛な男の子、大学以外は公立で過ごしてきた夫の3人家族です。

男の子だとわかった時は、お互い“揉まれて育てよう=公立だろう”と勝手に考えていたのですが、その考えは間違っていたことに気がつきます。公立でも私立でも子どもはいろんな状況で揉まれ育つのであると。

そして大切なのは、子どもをどこで誰と育たせるのかという環境づくりであり、それがわが子にできるギフトなのだと考えるようになりました。

いくつかお教室の体験をし、息子の学びたいという真剣な姿勢が伺えたので、受験させたいなと私は感じるようになりました。しかし、夫が100%納得しなければ受験は成立しないと考えていました。

それは、両親の受験に向けての温度差が受験に失敗した原因だったと、私自身が経験として感じていたからです。

夫は、教育にはとても興味があったのですが、私立小学校のお受験については無知だったので最初はあまり乗り気ではありませんでした。しかし教育本を何冊も読み進めているうちに、お教室に通うことを夫婦で納得し決めることとなったのです。

今思うと、この「夫が100%納得しなければ合格を勝ち取れない」というのは正しかったと思います。夫が賛同しないまま受験対策を進めるにつれ、ママばかり負担が増え、イライラが子どもに当たり、夫婦の絆が崩壊…なんていう例もよく聞く話。後に引けない状況になる前に、年中の冬の時点でしっかりと夫と二人三脚でのぞめる体制を作っておくことが、受験を乗り切る一番のポイントだと思います。

わが家では、頭で理解することに加えて、早い時期に、何度か夫がお教室の送迎と授業の見学をすることで、お受験とはどういうものなのかを具体的にイメージできるようになりました。

受験準備にかかった費用のこと

お教室もさまざまあり、かかる費用はある程度似通ったところはあるのですが、金額に関しては不透明なことが多く、一体総額いくらかかるのかを分かる範囲で金額表を作成し、自宅の壁にプロジェクターで映し出し夫婦で議論しました。

だいたい、「私立小学校の1年目にかかる金額を見込んでいればいいのかな」という印象でした。実際も想定内の費用負担だったと思います。

ただ、お教室を複数かけもちしたり、家庭教師をつけたりと費用をかけようと思えばいくらでもかけられるので、不安になって嵩む話もよく聞く話です。

お受験は戦略勝負!今振り返って思うこと

家族力、生活総合力が問われる小学校受験において、家族みんなでお受験に向けて目標設定できたことはとてもよかったと思います。同じ学校を目指す同士ライバル関係ではありますが、一体となって同じ目標に進むことはとてもよいになりました。

また、わが家では「なぜ教室通いをするのか」、「私立小学校を目指す理由」などを子どもにきちんと話したことも、良かった点だと思います(息子の場合は、将来いろんな国に行きたい、宇宙にも行きたいという夢があったので、それを叶えるためにはどこで勉強するかは大事なことだよ、と伝えていました。)

そのため、子どもから受験(お教室生活)をやめたいと言われたことはありません。学校選び、教室選び、子どものモチベーション、全てにおいて重要なのは戦略です!

反省点をあげるとするなら、私がもう少し感情の起伏を抑えることができたら良かったと思います。右左を教えるときも最初は「お箸を持つ手が右だよ〜」と優しく教えていましたが、いつしか声をあげて「右!!左!!」とシャウトしていたり…。風邪をひいている時の声量くらいがちょうどイイかな、と思います(笑)。

模試の結果にも一喜一憂しすぎました…。「なんでできないの!」と責めることはなかったのですが、子どもが出来るようになったヵ所をもう少し認めてあげればよかったかなと思います。

これらのことに加えて、今改めて思うのが、「入塾前の親の接し方が合否を分ける」ということ。できる子は初めから終わりまでずっとできるんです(親も)! 受験教室に通う前から、言ってみれば生まれたときからの家庭での教育から、お受験は始まっているのかもしれませんね。

イラスト:こたき(@kokokotaki913

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
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