子育てのコト

男の子と女の子はこうも違う!違いを知ればママのイライラが減る!?

男の子と女の子はこうも違う!違いを知ればママのイライラが減る!?

筆者は海外生活が長く、これまでにさまざまな国の人と触れ合ってきました。その中で感じるのは、「日本人らしさ」「フランス人らしさ」「オランダ人らしさ」のような国民性の違いはもちろんあるものの、それ以上に男女の違いの方がずっと大きいということ。どこの国で育っても、「男は男」「女は女」の世界共通項があるのを感じています。

ということは、子育ての仕方も、男女で変わって当然です。今回は、男の子、女の子それぞれの特徴に合った親の接し方についてお伝えしていきます。

男の子と女の子、どちらを育てるのが大変?

子育てには、いろいろな局面や成長段階があります。だから、ひと言でどちらが大変とは言い難いもの。人気育児書「Bright from the Start」の著者であるスタム博士らは、子育ての局面ごとに、男の子の方が難しいこと、女の子の方が難しいことがあるとし、それらを次のように分けました。

男の子と女の子、大変なのは…

  • しつけの難しさ ⇒ 男の子
  • 身の心配 ⇒ 男の子
  • コミュニケーション面 ⇒ 幼少時は男の子、後に女の子
  • 自尊心の発達 ⇒ 女の子
  • 学校生活 ⇒ やや男の子

その子の個性によっても変わってきますので賛否両論かと思いますが、いかがでしょうか?

中には、3つめのコミュニケーション面の「後に女の子」を不思議に思った方もいるかもしれません。これは、女の子はコミュニケーション上手なあまり、大きくなるにつれ、それにどっぷりと浸かり過ぎる傾向あるためです。今はLINEなどのSNS上でのコミュニケーションもエスカレートしているので、それを懸念しているのでしょう。

男女それぞれの特徴から読み取れるものとは?

では、性別に合った接し方を導くために、まずは、男女それぞれが持つ特徴を見ていきましょう。ニューヨーク大学のセティ博士によれば、

男の子の特徴は、

  • 体を大きく動かすことが好き
  • 動きのあるものを見ることも好き
  • 思っている以上に情動的(女の子よりも動揺しやすい、リセットに時間がかかるというデータも)
  • 集団が好き
  • 比較的怖がらず、刺激にも強い

これをまとめると…。じっとしているのは好きではないので、後先考えず、どんどん進む(それにより生傷も絶えない)。しかし、いったんへこむと、なぐさめるのに時間がかかる。これが男の子の一般的な特徴と言えそうです。

女の子の特徴は、

  • まねが好き
  • 手先が器用
  • 聞き上手
  • アイコンタクトが多く、表情をよく見る(よって相手の表情から気持ちを読み取るのが上手い)
  • おしゃべりのスタートが早い

つまり、おませで、生き上手な反面、他者のことをよく観察しているため、微細な変化にも気づきやすく、相手の出方に敏感に反応してしまう、これが女の子の傾向のようです。

これらの特徴をヒントに、男女別の接し方へと導いていきたいと思います。

男女別、親はここに気をつけよう!

では、男女別で具体的な関わり方を見ていきましょう。

~男の子編~

男の子は全般的に力強いので、グイグイと押すのも得意です。だから、相手に対して発散する力にも威力があります。これは、相手を手で押しのけるというような身体的なパワーだけでなく、「しつこく粘る」「頑なに拒絶する」「ごり押しする」などのコミュニケーション上の押しの強さにも表れることがあります

そんな押しの強さに対し、親は毅然とした姿勢で接する必要があります。怒鳴る、にらむなどの威圧感が必要という意味ではありません。大事なのは一貫性です。押しが強い子というのは、親の指示が一貫していないと、そのスキをつくように、「昨日はOKで今日はダメなんてずるい!」とプッシュしてくる傾向が強いからです。

男の子に接する際の4つのポイント

(1)子どもにとって、分かりやすいルールを作る
(2)いったん決めたルールを、その日の気分などで親がコロコロと変えない
(3)親が力で押せばその子はさらに大きな力で返そうとするので、負の連鎖を起こさないためにも威圧的に叱らない
(4)男の子ならではのプライドを理解し、叱るときには傷つけない言葉で、ほめるときにはうまく持ち上げる

~女の子編~

一方、女の子は、自尊心が非常に繊細で、相手の表情をよく見ているので、親の何気ない言葉や態度でその子の自信が揺らいでしまうことがあります。何かに失敗したときに、「持って生まれた才能が原因」と考える傾向が男の子より強いことも研究データとして出ているので、それを踏まえたほめ方、叱り方をするのが適切です。

女の子に接する際の3つのポイント

(1)ほめるときには、その子ががんばってきた「過程」「努力」をほめる(例:テストで100点だったとき、「今週、毎日ドリルを2ページずつがんばったおかげだね」)
(2)人格を否定すると自尊心が傷つきやすいので、叱るときはその子の性格的な部分を非難しない
(3)代わりに、問題になった行動のみを具体的に指摘し行動改善に集中する

男女に共通する押さえておきたい子育てのヒント

先日、男女4人のお子さんを育てているオランダでのママ友の1人が、こんなことを言っていました。

『男の子であっても、女の子であっても、見下すような叱り方は通じない。それよりも、「ママ、今日はすごく疲れちゃった。悪いけどちょっと手伝ってくれる?」と言った方が、ちゃんと動いてくれる』

これでも分かるように、大事なのは相手へのリスペクト。自分が言われてイヤだと感じる言葉は発さないというシンプルなルールです。男の子であっても女の子であっても、「自分だったらどう言われたいか」「どう接してほしいか」、それを考えると正しい答えが導きやすくなるはずです。

著者プロフィール

ポジティブ育児研究所 代表 & 育児相談室「ポジカフェ」主宰。
イギリス・レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。現在は、ポジティブ育児研究所でのママ向けの検定事業、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポートする活動をしている。著書に「子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣」など。HP:http://megumi-sato.com/

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