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はじめての園えらび&2019年度名門幼稚園入試報告会

はじめての園えらび&2019年度名門幼稚園入試報告会

先日、ハイアットリージェンシー東京で行われた伸芽会のセミナー「はじめての園えらび&2019年度名門幼稚園入試報告会」。

ここでは、第二部の報告・インタビューより日本女子大学附属豊明幼稚園、白百合学園幼稚園、青山学院幼稚園、暁星幼稚園、学習院幼稚園という名門幼稚園に合格された5名の親御さんの体験談をご紹介します。志望校選びから受験対策など、幼稚園受験を考えるご両親には必見です!

日経DUAL記事

Q1 近隣の幼稚園でも倍率は2~3倍。私立の有名園だと6倍…。志望園はどのようにして決めましたか?

<日本女子大学附属豊明幼稚園合格 Mさんの場合>

私の周りにお子さんを豊明幼稚園に通わせている友人が多く、皆性格は違うけれど「私はこうしたい!」という強い芯がある印象で、とても好感を持ちました。加えて、わが子は何でも自分でやりたがる活発なタイプでしたので、能動的に動ける強い女性になってほしいなと思い、豊明幼稚園を第一志望に。また、フルタイムのワーキングマザーに寛容であることや、仕事を抱えながらの小学校受験は大変だろうと考えたので、小学校があることも決め手になりました。

<白百合学園幼稚園合格 Nさんの場合>

長女がキリスト系の学校に通っていたせいか、次女もお祈りなどを真似する様子が見られたので、キリスト教ベースの園に絞って志望校を選んでいきました。そんな中、白百合学園幼稚園のモンテッソーリ教育の、その子が求めていることを見つめて伸ばすという点にとても共感し、子育ての指針になるなと考えたのが決め手です。

<青山学院幼稚園 Sさんの場合>

近所の幼稚園やお受験幼稚園、一貫校と一通り見学してきましたが、友人のお子さんが縁故や出身者がなくても御三家幼稚園に2園も合格したと聞いて、わが家でも可能性があるかもしれないと。また、伸芽会の先生方に「息子の明るく活発な性格は、のびのびして自由な校風の青山学院幼稚園が合っているのでは」と、すすめられたのが大きなきっかけです。私としては難しいのではと思いましたが、先生がそう言ってくださるならチャレンジする可能性はあるかなと、最終的に志望園に決めました。

<暁星幼稚園合格 Sさんの場合>

夫がカトリック系の中高一貫校出身で、自分の人生の基盤になっているので、息子たちにもカトリック系の教育を受けさせたいという希望で、暁星幼稚園に。私はそこまでキリスト教に関わることなく来たのですが、私自身がキリスト教のことを深く知り説明会などに参加して学んでいくうちに、シスターや神父様の人柄が大好きになって、カトリックの教えに賛同しました。私は女子校、夫は男子校出身でしたので、中高と進む中で異性の目を気にしすぎず自分を深めるには、男女別学はいい環境であると考えました。

<学習院幼稚園 Uさんの場合>

説明会で学習院幼稚園のキャンパスに足を踏み入れた瞬間の説明しがたい空気感や自分的にここだ!という直観がありました。園のことをよく知っていくと、自由でのびのびしていて、温かで正直、骨太さを強く感じ、ここでわが子を学ばせ育てたい、という確信に変わっていきました。試験を受ける際に他校と日程が重なり迷いましたが、最後は自分の直感を大事にしました。

Q2 集団の中での遊びが問われる幼稚園受験。家庭だけでは限界があると思いますが、伸芽会をどう利用しましたか?

<青山学院幼稚園 Sさんの場合>

伸芽会には受験の1年前から週1回のクラスと園別講習を受講しました。最初は質問に答えるところからでしたが、欠点を直すというよりも、いいところを伸ばすようにしてくださったのがとても印象的です。直前期に親側の焦りが出てきたときも「お子さんはいい子ですよ」と、何度も励まし勇気づけてくれ、募る不安を払拭してくれました。

<日本女子大学附属豊明幼稚園合格 Mさんの場合>

私と主人が伸芽会に通っていたというご縁もあり、体験でも楽しそうだったので通うことに。伸芽会は有名校の先生が参加されるセミナーも頻繁にあり、学校からの信頼が厚いと感じました。また、ワーキングマザーには土曜開校のクラスがあるのはありがたかったです。子どもとの時間があまりとれないのはずっと不安でしたが、隙間の時間を利用して復習したり、終わった後の毎回の解説は必ずメモをとって家で実践できるよう工夫しました。また、志望園の模擬試験では普段の教室にはない環境を味わえたり、親の模擬面接でも緊張感をもって練習していただける環境はありがたかったです。

Q3 幼稚園受験に不可欠な家族の協力はどのように工夫していましたか?

<白百合学園幼稚園合格 Nさんの場合>

共働きで伸芽会へは週1のみと、時間の捻出が心配でしたので、その週に習ったことを遊びながら家庭でも取り入れるよう、夫婦で共有していきました。長女の小学校受験を終えてからのスタートで試験まで1年を切っていたので焦る気持ちはありましたが、長女も協力してくれ、日常の中に楽しみながら学びを取り入れることを家族みんなで心がけました。

<学習院幼稚園 Uさんの場合>

主人は仕事が忙しく休みも不規則でしたので、模擬試験の日などは下の子を両親に見てもらったりとサポートしてもらいながら受験に取り組みました。主人もできる限り子どもと関わる時間を持てるようにと、公園遊びやお風呂に一緒に入ってからまた夜に仕事へ行くこともありました。また、下の子がいるとどうしても手がそちらにかかってしまうので、上の子とはお手伝いをしてもらうときに私と共有する時間を作りました。時には下の子に教えると言う立ち位置をとって、下の子と「お兄ちゃんとっても頑張ってるね」と、上の子が主人公になれるように工夫しました。

Q4 受験対策をしていく期間で一番悩んだのはどんなことですか?

<暁星幼稚園合格 Sさんの場合>

息子はお昼寝をしないと機嫌が悪くなるタイプでしたので、本番の試験が14時頃と知って、試験前になんとか1時間寝かせてから試験に臨むようにしました。まだ幼い子にはお昼寝などの体調管理はとても重要だと感じました。

<日本女子大学附属豊明幼稚園合格 Mさんの場合>

娘が早生まれで成長の差があったのは事実です。月に一度の見学日で赤ちゃんぽいところを見るたびに現実を突きつけられる思いでした。また、豊明幼稚園は考査に月齢はあまり考慮されないとのことでしたので、娘には申し訳ない気持ちになることも。ただ、皆が4月にできるようになることが娘には夏にできることもあるとわかり、娘を信じて直前まで繰り返し根気よく練習していきました。悩みとしては、私との時間はどうしても甘えが出てしまうこと。甘えさせたい気持ちとやらせたい気持ちの葛藤でした。私が悩んだ末にたどりついた解決策は、家の絨毯を使って色を覚えたり、卵ボーロで数を学んだり、すべてを遊びにすること。あとは仕事と伸芽会、保育園とのかけもちでしたので、自分の体力のなさも痛感する日々でした。

<白百合学園幼稚園合格 Nさんの場合>

子どもが何をできるかよりも、親がどうあるべきかが大事だと思います。月に一度の伸芽会での面談では、毎回新たな気づきや自分はどうしたいかを考えるようになり、それが後に願書や面接に繋がっていきました。悩みとしては、娘はすごく人見知りで固まってしまうタイプでしたので、試験のときにいつも通りでいられるかが不安でした。伸芽会の幼稚園模試を繰り返しながら、初めての環境での場慣れ対策をしていきました。それと、眠くなると別人になるのが2~3歳児です。白百合学園幼稚園だと考査が15時~16時になることもあり、眠いと大変なのでコンディションを整えていきました。

Q5 最後に、これから幼稚園受験をする方にメッセージをお願いします

<青山学院幼稚園 Sさんの場合>

受験の準備では、難しいと思うことも多々あると思いますが、何かを成し遂げる際にはネガティブな声はあまり聞かなくていいと僕は思っています。諦めない心を持ち、そのためにはプラス思考な人で周りを固めてポジティブ思考で進んでいってください。

<白百合学園幼稚園合格 Nさんの場合>

結果を考えると心が痛む毎日かと思いますが、幼稚園受験を通して娘のために考える時間が増え、自分自身とも向き合い、家族の成長の時間になったのは事実です。一つひとつが娘の成長、家族の絆につながると思います。そして、受験をすると決めたのは親なのだから、責任は親にある、娘にぶつけないとわが家では決めました。プレッシャーも多いと思いますが得るものも多いはずです。頑張ってください。

<日本女子大学附属豊明幼稚園合格 Mさんの場合>

子どもの成長は千差万別です。できた、できないに一喜一憂せずわが子を信じて考えること、怒ったりして試験がツライと思わないように、子どもに遊びととらえさせることが大事なポイントだと感じています。わが家は何園も併願しましたが、日程や子どもの体力を考え受けられたのは結局3園だけでした。ご家庭により優先順位は違っても、主役は子どもです。なぜ受験をさせるのか、わが子がわが子らしくいられる園は? と考えていかれるといいかと思います。

幼児教育で大切なのは、子どもを認めて気持ちを伝えること!

最後に、伸芽会 桑名先生から、親御さんに向けてアドバイスがありました。

「幼稚園の試験は年齢に応じた発達を見るものであり、特別な能力をみるようなものではありません。日々家庭でどのように過ごしているのか、親子関係やどんな子なのかを見ています。
伸芽会が大事にしているのは、幼児教育とは教え込むような教育ではないということ。「教えたよね」とすると子どもを“わかった・わかっていない、できた・できない”と評価することになり、結果的に子どもをダメにしてしまいます。大切なのは、「よく考えたね、最後まで頑張ったね」と子どもの努力を認める気持ちを伝えてあげること、できた=偉いではなく頑張ったことをほめてあげること、間違い=ダメではなく「じゃあどうすればいいかな?」と一緒に考えてみることです。お父様お母様にお願いしたいことは、決してお子様を他の子と比べないこと、子どもの話をよく聞いてあげること、待ってあげることの3つです。子どもは日々何かを発見し常に成長しています。お子さんに寄り添いながら子育てを楽しんでください。お子さんを信じ、正しく準備をすれば、きっと志望園の合格を勝ち取れるはずです」

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
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