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お受験パパに聞く「受験というプロジェクトを成功させるコツ」

お受験パパに聞く「受験というプロジェクトを成功させるコツ」

お受験の決め手はパパにあり?合格者のパパは受験に積極的?どうやったら積極的になるの?お受験はプロジェクト!パパがお受験を先導するとうまくいく理由に迫ります。

子どもがお受験し見事合格されたパパからのリアルな声とこれから受験を控えるパパへのメッセージは必見です!

今回お話を伺った2名のパパ
Oさん:医療関係勤務の33歳のパパ。娘がキリスト教系幼稚園に通っている。自身が小学校受験経験者。
3人の子育てで多忙ななか、毎食栄養バランスのよい献立を作るのが得意な良妻賢母ママと仲良し

Tさん:サービス業勤務の36歳のパパ。息子が個性を尊重する共学の小学校に通っている。小学校受験経験者で現在はフリーランスとして働くママと3人家族。夫婦ともに1人旅行をする自由人家族。

日経DUAL記事

小学校受験を考えた時期やきっかけは?

「近くの幼稚園はあまりにも小規模だったので1年前から受験を決意しました。私自身も受験経験者なので自然な流れでした」(Oさん)

「年中の終わり頃から教室通いを始めました。きっかけは、息子がお教室の体験授業に行って“楽しいから続けたい“言ったときです」(Tさん)

最初から受験に前向きで先導きってくれるパパから、じわじわと受験モードになっていったパパまで様々。共通するのは子どもを合格に導いたパパということ。どのようにしてお受験におけるパパの役割を果たしたのでしょうか。

受験準備におけるパパの役割は?心がけていたことは?

毎週末、体験学習として自然を学びに出かけました。毎日定時で仕事を終わらせ、家族団欒の時間を取ることを心がけました。家族が常に仲良くいられることを大事なことと考えていました」(Oさん)

面接でよく聞かれるパパと子どもの関わりで「お父様とは遊びますか」という質問。練習すれば用意した答えを言えますが、実際にお父様との遊びを楽しんでいるかは、子どもの表情や内容で見抜けるものです。仕事も家庭も両立しなければ!と気を張るのではなく、幼少期の親子のふれあいを楽しむ気持ちをもつことが大事なのかもしれません。

教え方については、大人と子どもに差はないと考え、私が個人的にこれまで経験してきた良質な先生からの指導や知識をフル活用しました。たとえば、運動であれば、スポーツ選手の練習のように、上手な人の動画を見て、“目線はどうか、身体の使い方はどうか”を子どもと確認し、実際に鉄棒をしている様子やボール突きを動画に撮り、比較して改善を繰り返しました。学習は、妻に任せきりでしたが、息子が間違えたときに“なぜできないんだ!”とは決して言わず、できたところを褒め、できなかったところはやり方を教えて“ほら、簡単でしょあなたにできないことはない!”と自信をつけさせました。そのせいか、息子は今もすぐに“僕って天才!”というのが口癖で、私としては人格形成に成功したと思っています」(Tさん)

すぐに怒ってしまいがちな母目線にはない論理的な指導方法は、パパならではのアプローチです。できないところをフォーカスするのでなく、褒めながら“できるよ”と言い聞かせ見守ることは、受験対策のみならず子育てにおいて重要ですね。大人でもで“きるよ“と言われればできるかもしれないと思うものです。

いつからパパさんのスイッチが入りましたか?

初めての学校見学のときに、生徒の様子、きれいな校舎や設備、教育カリキュラムを見聞きして、自分がこの学校に通いたかったと思いました。それがスイッチです」(Tさん)

受験経験がないパパにとって私立小学校は想像にできない世界。実際に見ているうちにわが子もぜひこの学校で学ばせたい!この教育環境で過ごさせてあげたい!と熱が入っていくようです。受験に消極的なパパであれば、学校行事に家族皆で出かけてみるといいかもしれません。

ズバリ、お受験成功を成功に導いたポイントは?

合格して通っているイメージを明確に家族全員(子供含む)が持つことです。そのために、学校見学したときは、学校の遊具で遊び、“通ったらここで何をしたい?”と質問し、細かく想像させその想像を紙に書いて、自宅の壁に貼っていました」(Tさん)

ゴールを明確に決めて可視化もするというのは、まさにプロジェクトですね。受験準備期間にお客様を呼べなくなる部屋(壁)になるのはよく聞く話です。

妻にも“この学校に通ったら、あなたは素敵なママ達と交流し、学校教育と関わっていくことができるんだよ”ということを言って励ましていました」(Tさん)

毎日の勉強や模試の結果、お教室での他の子との比較が目につき浮き沈みがあるママは、やる気を失ってしまうこともあります。そんなママにも目標を持たせイメージさせることはとてもいいことですね。

お受験を終えた今思うことは?

あまりのめり込み過ぎず、全てを縁だと受け入れる寛容さを忘れないこと。子どもの幸せを一番に考え、無理はしないこと。それができれば、お受験を目指す過程が幸せな幼少期を作ってくれると思います」(Oさん)

「準備すべきことはすべてやりきったので、合格という結果に結びついてよかった!」(Tさん)

これからのびのびと大いに遊んで学んで過ごせる時間はパパからのプレゼントですね。

これから受験を控えるお受験パパへのアドバイスを!

妻への感謝とサポートを忘れずにいることが1番大事かと思います(笑)。それから夫婦の作り物の仲の良さは面接で見抜かれます。家庭円満!頑張ってください」(Oさん)

「パパが本気にならないと合格はあり得ません。受験が終わるまでは他のことは一切やらずに全力投球してください」(Tさん)

お受験成功パパの3つの共通点とは?

受験をプロジェクトと捉え、成功に導いたパパの共通点は、

1. 家族想いであること
2. 子どもからやめたいといわれない
3. 受験準備を楽しむこと

お受験では、家族が仲良く生活しているかが重要視される傾向にあります。家族円満はすぐに築けるものではありません。日頃から積み重ね形成されているものです。

パパも一緒に楽しみながら日常的な生活の中での受験準備で子供が受験を乗り越えられたというのは、ママにはないパパのサポート力ですね。

受験を機に、傾いていた家族関係が同じ方向を向くことで数倍にも仲良くなるという話を聞くこともあります。受験生をもつパパの皆様、ママと子どものバランスをうまく調整できるパパがキーです!親子関係、夫婦関係を良好に保ち頑張ってください。

著者プロフィール

フリーランスでライター・ビジネスサポートの活動と不定期で外資系コンサルティングファームに勤務している。私立小学校の学内誌編集委員を担当。小学生男児1人の母。2020年より幼児教育のメンバーズサロンを立ち上げ、幼児教室非常勤講師として活動も。

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