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入試まであと4ヵ月! 幼稚園・小学校受験のプロが教える「面接の心得」とは

入試まであと4ヵ月! 幼稚園・小学校受験のプロが教える「面接の心得」とは

秋に幼稚園や小学校受験を控えたママたちにとって、そろそろ気になるのが「面接対策」。

そこで今回は、先日開催されたmaveセミナー「面接の心得セミナー」より、受験のプロである伸芽会・教育研究所所長の飯田先生が教える面接の秘策を伝授します!

飯田道郎先生
飯田道郎先生(伸芽会教育研究所 所長)
子どもの目線に寄り添い、一人ひとりのやる気スイッチを引き出す人気教師。男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。

 

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親のせいで不合格にならないために今すべきこと

いくらお子さんが試験を頑張ったとしても、面接で親御さんが失敗しては台無しですよね。短時間の面接では面接官もその人の本質をなかなか見抜けないもの。そこで親も「面接へのイメージ」を持ち、相手にいい印象を与えることを日々心掛けておきましょう。

「子育ての方針」「子どもの長所、短所」「将来への想い」「学校への期待」などが主に聞かれることです。これらの準備はもちろんですが、見た目の準備もお忘れなく。

普段着なれていないフォーマルな格好だと、子どもも大人も落ち着かなくなります。「パパのスーツ姿が珍しくて面接の間、パパばかり見ていた」なんてこともよく聞く話。子どもにも「この格好をすると楽しいことがある」と思わせるよう、面接用の格好でお出かけをしてみることも大事です!

面接では親が見られています!

面接では子どもが大人の思惑通りに答えてくれないことがよくあります。そこで「何言ってるの、こうでしょ!」と指摘する親なのか、笑顔で見守りそれも含め子どもの長所として話せるか、で合否が分かれます。特に幼稚園受験の方はなおさら。自分の口で志望動機などは語れませんから、面接では親が見られていると思っておいてください!

子どもが動揺したり慌てる要素を減らす秘策として、カトリック系の学校を受験される方はシスターの格好にも慣れておくといいでしょう。「フリーズして何も話せなかった」ではもったいないですから。

合格する子の共通点

有名校に共通して言えることですが経験上、合格する子には以下があるように思います。

  • 明るく素直な子どもらしさ
  • いろいろなことに興味を示す活動力
  • 人の言うことに耳を傾けられる
  • 何事にも一生懸命に取り組める
  • 挨拶や基本的生活習慣が身についている

目立つ=いいというわけではありません。何を聞かれどう考え、どう自分の言葉で相手に伝えるかを見ています。面接で親も子もベラベラ喋ればいいというわけではありません。

願書と面接で上手にWアピールするコツ

限られた面接では言いたいことが言えず終わってしまうこともしばしば。そこで大事なカギを握るのが願書です。この願書と面接のWでアピールをしましょう!

とはいえ、学校への愛や子どもの自慢ばかりでは正直いい印象を持たれません。

  • 子どものいいところを謙虚にアピール(第三者からの評価を盛り込むと◎)
  • 志望校への期待と両親の教育観(学校とのズレがないかも大事)
  • 両親と子どもの人柄が分かるようなエピソード

を盛り込める願書作りを意識してください。

ただ、いくら準備したとしても当日頭が真っ白になることもよくあります。そこで私が秘策としてお伝えしたいのが、飯田流「子どもの名前の由来でアピール作戦」です

名前に込めた想い、どんな子になってほしいか、などを言えれば自然と志望理由や両親の人柄がアピールできますから!

残り4ヵ月、親として心掛けたいこと

秋の試験まで残り4ヵ月。夏休みをどう過ごすかが大きなカギと言えます。

  • 生活のリズムを朝型にする
  • 合格までの計画を修正する
  • 夏休みの目標を具体的に立てる(言語・意識レベルを上げる、など)

あれもこれもではなく、最低限しておきたいのが自立レベルの再確認です。

また、親として意識したいこととしては

  • できないことにばかり目をむけず、褒められる成功体験を重ねる
  • 意識を持った100日を過ごす
  • 根気よくメッセージを出し続ける

ことも大事です。

 

いかがでしたか?

子どものやる気を持続させるには「何でできないの!」という感情をむき出しにするのではなく、「今から〇〇のお勉強をはじめます」といった客観視や冷静さ(ときに演技力!)が必要という言葉が印象的でした。

すぐに結果を急ぎがちですが、根気よく向き合うことが合格への近道と言えそうですね。

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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