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令和版!小学校入学前の準備~生活編~

令和版!小学校入学前の準備~生活編~

年が明けると心配になる親御さんが急増する入学準備のあれこれ。そこで、私立公立問わず、この春から1年生になる親御さんに向けた入学準備について、伸芽会の牛窪先生がアドバイス。第1弾は生活編です!

日経DUAL記事

「規則正しい生活」は逆算で算出するといい

ぜひ入学前から始めたいのが、親子で「通学時間を逆算した起床時間になれること」です。おそらく、多くの方が保育園や幼稚園よりも家を出る時間が早くなるはずです。

たとえば、学校にAM8:00に着くには、何時に起き、何時に朝食を食べ、何分で身支度をし、そのためには前日何時に寝ればいいかを逆算してみましょう。遅くとも卒園式が終わったタイミングから始めると、気持ちが切り換えやすいと思います。入学早々「起きられない」「間に合わない」「行きたくない」とならないためにも、ぜひ慣れておきたいですね。
「規則正しい生活」は逆算で算出するといい
+Point:私立小学校でお弁当がある親御さんは、慣れるまでは想定よりも時間がかかるはず。それを見越して逆算しておきましょう!

「通学の練習」は、困りごとを具体的にシミュレーションして

幼稚園・保育園と小学校の一番の違いは親御さんの送迎なしで通学することです。交通ルールはもちろんですが、通学しながらなにか困ったことが起きたとしても、自分で解決しなければいけないのです。それをあらかじめ想定して「こんな時どうするか」を、確認しておきましょう。

「知らないおじさんに声かけられたら?」
「忘れ物に気づいたら?」
「定期券を忘れたら?」
「途中でトイレに行きたくなったら?」
「転んでケガをしてしまったら?」 

など、お子さんの通学途中で起こりうる困りごとを実践的にリハーサルしておくと、入学への漠然とした不安が減ってくるはずです。
「通学の練習」は、困りごとを具体的にシミュレーションして
+Point:緊急時のために親御さんの携帯番号を覚えるだけでなく、実際にかける練習(携帯電話からor公衆電話からなど等)、防犯ブザーを実際にならす練習もしておくと安心です

時間割で動ける「気持ちの切り替え」の練習を

小学校は「時間割」に沿った集団生活になります。これまで先生に言われた通りに生活や行動をしていた園児にとって、決まった時刻で行動することに戸惑うお子さんも多いはずです。時計が読めること、気持ちを切り替えられるかがカギとなります。 

給食は20分で食べる、中遊びは25分で終わり……。たとえば、図工の制作が途中で終わらなかったとしても時間が来たらおしまい、どんなにもっとやりたくてもやめなくてはいけません。その練習として、今の内からご家庭で「遊びから食事」、「テレビからお風呂」など、時間で気持ちや行動を切り替える練習をしておきましょう。
 時間割で動ける「気持ちの切り替え」の練習を
+Point:順番を待ったり友達に譲ったりと、集団生活では自分の思い通りにならない場合に我慢も必要だと教えておきましょう

学校では教えてくれない!正しい「箸の持ち方」「鉛筆の持ち方」

多くのお子さんが、平仮名の読みや名前程度の書きは習得してくると思いますが、その前に忘れてはいけないのが、鉛筆やお箸の「正しい持ち方」です。これは学校では指導に充分な時間は取れません! 正しく持つことができないと、長時間文字を書くのがつらくなり、姿勢が悪くなったりしますし、癖がついてしまってから治すのは大変なので、持ち方にもこだわっておきましょう。
学校では教えてくれない!正しい「箸の持ち方」「鉛筆の持ち方」
+Point:背筋を伸ばし、足をつき、正しい姿勢で椅子に座れて勉強できる高さか、お家の椅子についても、この機会に見直してみましょう。

「物の管理」は自分と他人の区別ができるように!

ランドセルや机の中など、身の回りの持ち物の整理整頓もできるようにしておきましょう。特、小学校では体操服や文房具など多くの持ち物が他の子と似ています。自分の持ち物と人の物をしっかりと区別できるようにしておいてください。「間違えてお友だちのランドセルで帰ってきてしまった!」など、小学校で思わぬトラブルの原因になることもあります。

そのためには、持ち物に名前を書くこと以外に、家の中でも身の回りのもの、特に机の上や本棚、持ち物などは、自分で片づけるように促し、声掛けしましょう。親がしてしまうのではなく、自分でできるようにするためには、余分なものを置かず、置き場所を明確に決めておくことです。
「物の管理」は自分と他人の区別ができるように!
+Point:学校から支給されるノートPCやタブレット、家の鍵、さらに放課後に持ち歩くキッズ携帯など、大事なものの管理の仕方についてもよく話し合っておきましょう。

自然なあいさつや返事は親がお手本を見せて

 

「おはよう」「さようなら」というあいさつや、「ありがとう」という感謝の言葉、「はい」という返事、「ごめんなさい」と謝る気持ちを伝える言葉などをしっかりできるようにしましょう。小学校へ入学して、友達関係を円滑にしていくためにも非常に大切です。
それには、親が日頃から、これらの言葉を家庭の中で意識して使うように心がけたいですね。
自然なあいさつや返事は親がお手本を見せて
+Point:学校のお友だちだけではなく、小学校や習い事の先生、近所の方などの目上の人にも自然とあいさつができるようになるには、親がお手本を見せること!

人の話を落ち着いて聞ける練習を

先生の指示や授業など、人の話を落ち着いてしっかり聴く習慣もつけておきたいものです。お友達同士でも、自分ばかりが一方的に話すのではなく、相手の話もきちんと聴いて、そのうえで自分の考えを主張することで、お友だち関係は良好に築かれていくものです。
それには、日頃から、親が子どもの話に耳を傾けるようにし、親が大事な話をする時は、テレビを消して、気の散るおもちゃなどは片付けて、集中できる環境で話すように心がけましょう。
人の話を落ち着いて聞ける練習を
+Point:家の中で自分の話を聞いてもらえている子は、人の話もよく聞けるようになるはずです

1人でも着替えがスムーズにできるように!

小学校では、体育の授業の前に体操服に着替えます。その他、水泳、身体測定、宿泊を伴う体験学習など、着替えなければならない場面が多々あります。脱いだ服を脱ぎっぱなしにせずたたむことも含め、1人でスムーズに着替えられるようにしておきましょう。特に一番上のボタンなどは、留めにくかったりするので何度も練習するといいですね。
1人でも着替えがスムーズにできるように!
+Point:脱ぎ着はできても、体操袋などに入るサイズに「たたんでしまう」のは難しいもの。親御さんがお手本を見せながらたたんだり、洗濯物をたたむお手伝いも練習になります。

和式トイレや蛇口が使える練習を

休み時間などに1人でトイレに行き、手を洗ってハンカチで拭くところまで、きちんとできるようにしましょう。特に気をつけたいことが和式トイレの使い方です。家庭でも洋式トイレが一般的になり、最近は、幼稚園、保育園でも洋式トイレに移行している所が増えてきていますが、小学校が和式トイレだったり、校外学習など学校以外の場所で和式トイレだったりすることも。初めて見ると子どもはどう使うかもわかりません。しゃがみ方、足の置く位置など丁寧に教えてあげましょう。
和式トイレや蛇口が使える練習を
+Point:手をかざすタイプの自動式の水道に慣れていると、蛇口をひねる水道に戸惑う子もいます。いつでも出したら止められるよう、いろいろなタイプの蛇口で練習しておきましょう。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
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