キッズ携帯やスマホ利用、幼児期からしておくべきリテラシーの備え方!

キッズ携帯やスマホ利用、幼児期からしておくべきリテラシーの備え方!

春からキッズ携帯をデビューするという新一年生も多いかと思います。そこで、改めて親子で確認しておきたいスマホ・ケータイの正しい使い方や決めておくべきルールについて、KDDI「スマホ・ケータイ安全教室」の海崎さんにお話しを伺いました。ママたちのスマホ・ケータイに関するリアルなトラブルやお悩みも必見です!

日経DUAL記事

動画で学べるスマホのトラブル事例を親子でチェック!

子どもに言葉でいくらスマホのトラブルについて話をしてもピンとこないもの。そこでおすすめしたいのが、KDDIスマホ・ケータイ安全教室のサイト「スマホ・ケータイファミリーガイドon WEB」。

スマホ・ケータイ事件簿として作られたわかりやすいアニメーション動画には「写真で住所がバレちゃうの?」「無料ゲームって無料じゃないの?」「ハマりすぎにご用心!」といった未就学児でもわかりやすい初歩的なものから、「ワンクリックが命取り」「ネットいじめはだめ!」「会ってみたらコワい人」といった既にスマホを利用し始めた子どもに知ってほしいことまで、なぜだめなのか、どうすればトラブルに巻き込まれないのか、まとめてあるので、親子で楽しみながら見られます。

また、保護者向けのコーナーには、子どもを守るために親が知っておくべきスマホ・タブレットのリスクの解説もあります。

「幼児が勝手に触れないようにする、利用時間制限機能や課金を防ぐ機能を使うことも管理の仕方の一つです。また、『食事中はみない』『人と話すときは置く』『だらだらと見続けず目的を持って使う』などルール・マナーを家族で相談して決め、実践することが重要です。」(KDDIスマホ・ケータイ安全教室 海崎さん)

さらに、万が一トラブルに巻き込まれた場合の相談窓口も知っておくと安心です。子どもでもかけられるところとしては、以下の窓口があります。

・チャイルドライン(NPO法人チャイルドライン支援センター)
0120-99-7777(18歳までの子ども用。どんなことでもOK)

・24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)
0120-0-78310(いじめやそれ以外の不安や悩みの相談)

・子どもの人権110番(法務省人権擁護局)
0120-007-110(いじめ、体罰、不登校、虐待といった子どもをめぐる人権問題の相談)

それでは、次に、ママたちのスマホ・ケータイに関するリアルなお悩みについて、KDDI 海崎さんにお答えいただきます。

お悩み1 レストランの食事待ちや、病院の待合室、移動中など、未就学児へ親のスマホを少しだけ使わせる際、注意すべきことはありますか?

外出時、静かにしてほしい場面で、子どもに少しの時間スマホを渡すこともあるでしょう。その際、うっかりゲームの課金ボタンを押してしまった、見てほしくないサイトを見ていた、親のLINEで勝手にスタンプを押していた……などということがあるかもしれません。対策としては「決められたアプリ以外は使用しない」「利用時間を決める」など、利用前に、ルールを決めることがポイントです。また、危険なサイトやアプリから子どもを守るために、フィルタリングサービスや、スマホの利用時間制限機能、課金を防ぐ機能を利用しましょう。auの場合は、

・KDDIのフィルタリングサービス「あんしんフィルター for au」(Android(TM)/iPhone)https://www.au.com/mobile/service/anshin-filter/
・iOSのフィルタリングサービス「スクリーンタイム」(iPhone) https://www.au.com/mobile/service/filtering/#filtering_ios

などがあります。

各通信各社のフィルタリングサービスの詳細については、各社店頭、各社HPでご確認ください。

お悩み2 1年生になりキッズ携帯デビューしました。まず親子で確認しておくことはどんなことでしょうか?

小学1年生は「スマホ・ケータイ体験期」。子どものスマホ・ケータイの管理責任は購入した保護者にあります。子どもが安全に利用できる土台作りは最初が肝心なので、各家庭にあったルールを親子で考えていきましょう。

また、親自身も、与えっぱなしにせず、ネットやスマホ・ケータイの動向に注意を向けたり、普段からスマホトラブルに関するニュースなどを見た際には、親子で一緒に考える習慣をつけることもポイント。何より、困ったことが起きたとき、すぐに親に相談できる親子関係を築いておくことが重要です。

お悩み3 キッズ携帯にも慣れてきて、メールを友達同士で送り合いたいというのですが、適齢期の見極めなどはありますか?

メールは、「文字コミュニケーション」であり、「相手の表情」が見えず、「声のトーン」、「スピード」、「間」もわかりません。たとえば、

・「さっきはごめんね」の書き込みに「もういいよ」と返した場合、「もう怒ってないよ(仲直り)」とも「もう知らない!(怒り)」ともとれます。

・友達からプレゼントされたマスコットをネットにあげ、「これ。かわいくない」と書き込んだ場合、「かわいい!(かわいくない↑の語尾をあげる)」とも「かわいくない!(否定)」ともとれます。

直接会って話せば、自然と伝わる気持ちや相手の状況が、文字だけでは伝わらず誤解を生じ、トラブルの元になる場合があります。文字コミュニケーションの難しさ、相手を思いやってやりとりする重要性を親子で一緒に考え、よく話し合い、利用時期を決めることが適切かと思います。また、使いはじめは、親が一緒に内容を確認してメールを打つ、返信がきたら一緒に読むといった段階を踏み、その後は、困ったことがあったらすぐに親に相談するという方法もあります。いずれにせよ、日頃から親に相談できるような親子関係を築いておくことが大切です。

お悩み4 いずれ使うなら最初からスマホがいいのか、キッズ携帯から段階を踏むべきか、どちらがいいのでしょうか?

各家庭の事情によりますので、どちらがいいということは一概に申し上げられません。ただ、キッズ携帯の場合は、利用機能が限られているので、安心して持たせることができますが、スマホは、電話機能のついた小さなパソコンのようなものですから、適切な使い方をしないと、ネットによるトラブル(人間関係:SNSによるいじめ、依存;長時間利用、出会い・犯罪:性犯罪、誘拐)に巻き込まれる可能性があります、子どもと、危険性を共有し、ルールを決め守らせることが重要となってきます。また、フィルタリングを上手に利用することも併せて必要です。ルールを作り、ルールを守るという習慣を育み、家族で話し合える環境づくりを行っていただければと思います。

いかがでしたか。キッズ携帯やスマホを与える際には、危険性も一緒に教え、家庭でのルールを決めることが一番のようです。お友達と一緒に「スマホ・ケータイファミリーガイドon WEB」。

の動画を使って学んでいくのもよさそうですね。

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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