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子育て

小学校入学までに身につけておきたい10のこと

小学校入学までに身につけておきたい10のこと

子どもには、成長に沿った発達があり、その能力を身につけるのに、最も適した時期があります。豊かな人間性を育み、確かな学習能力の基礎を固める為にも、次に記す10項目は、小学校入学までに、身につけておきたいものです。

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① 規則正しい生活リズム

毎日のバランスの摂れた食事、適度な運動、トイレの習慣、あいさつ、身だしなみを整えることなど、この時期に身につけたいですね。これらはご両親の努力次第で、習慣化され、身についていくでしょう。

② 素直な心

指導者や親の言ったことを素直に聴き入れる子どもは、何事においても伸びていきます。幼い頃から「はい」と返事する習慣をつけましょう。

③ 聞く力

生きる力の基本となります。新しい知識や情報を吸収するだけでなく、人への思いやりへも通じます。

④ 見る力

聞く力同様、基本となる力です。そのモノが形を変えても本質が見えるように、先ずはしっかり丁寧に観察することから始めましょう。

⑤ 考える力

指示待ちではなく、自ら考えることが大切です。試行錯誤したり、物事の状況に応じて工夫したりする遊びから培っていくのがよいでしょう。

⑥ 巧緻性(こうちせい)

指先の器用さは、脳の発達にも繋がります。折り紙やクレヨンを使う遊びはもちろん、ペットボトルの口からドングリやビー玉を入れる、ヒモ通しをするなど遊びの中で高めていくことが効果的です。

⑦ がまんする力

社会に出るとルールを守ることが基本になります。それには、がまんすることも必要となってきます。公園でブランコや滑り台の順番を待つことなどから身につけていきましょう。

⑧ 協力する気持ち

今は、「チーム力」が重要視されています。お友達と力を合わせて何かを作って遊んだり、家族で話し合って、物事を決めるなどの習慣をつけておきましょう。

⑨ 感動する心

感動する心が、「知りたい、学びたい」という気持ちに繋がり、行動の原動力にもなります。太陽が沈む様子、夜空の星、草花、また飛んでいる飛行機などさまざまなものに、ご両親が先ず感動し、子どもにそのすばらしさを気づかせてあげてくださいね。

⑩ 向上する意欲

能力を高めていく為には、自分自身を向上させたいという意欲が大切です。「もっと知りたい、もっと上手くなりたい」という気持ちは、簡単なことから挑戦し、「できた!」という達成感を持たせることがカギを握ります。

著者プロフィール
田宮 由美

公立幼稚園、小学校での勤務、幼児教室を7地域で展開、小児病棟への慰問、子どもの声を聴く電話相談など、多方面から多くの子どもに関わる。そのような中、子育てに熱心な
故に、その愛情が焦りとなり挫折、絶望感を抱いている親子が多いことに心を痛める。
「子どもの自立」「自己肯定感」「自己制御力」を柱とし、真に子どもの能力を開花させる子育て法を広める活動を2010年から始める。
現在、息子は大学病院で医師として、娘は母子支援の職場で相談員として勤務。実生活に落とし込んだ、親の心に寄り添う記事に定評がある。「難しいことを分かり易く、ストンと腑に落ちて行動に移せること」を理念とし、現在は執筆、講演、幼児教室を中心に幅広く活動中。
資格:小学校教諭・幼稚園教諭・保育士・日本交流分析協会 子育ち支援士
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(株)KADOKAWA

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