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今年の夏はアメリカで本格的なSTEM体験を!大人気の子ども向け科学館・博物館4選【前編】

今年の夏はアメリカで本格的なSTEM体験を!大人気の子ども向け科学館・博物館4選【前編】

夏休みは、子どもに新しい体験をプレゼントする絶好の機会です。家族旅行を考えているなら、海外で本格的なSTEM体験にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?今回は、アメリカ国内でSTEM教育を楽しみながら体験できる子ども向けの科学館・博物館を4カ所厳選。まずは前編として、2つの施設を紹介します。

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■STEM教育発祥の国ならではのスケール

STEM教育は、子どもの自主性、創造性、問題解決能力等を培い、将来の可能性を広げるのに重要な役割を担うとされる教育政策です。発祥国のアメリカでは、2〜3歳からSTEM要素を取り入れた教育スタイルが定着しつつあります。

そのため、驚くようなスケールとプログラムを誇るユニークな子ども向け体験施設が数多く設けられているのです。

■アニメ製作や作曲にチャレンジできる「Children’s Creativity Museum」(サンフランシスコ)

カリフォルニア州サンフランシスコにあるこの施設は、2〜12歳を対象とした子ども博物館です。「創造性」をテーマとしており、マルチメディアを使ったアートやテクノロジーの体験を通して、子どものクリエイティブな才能を伸ばすことを目指しています。

施設は6つのエリアに分かれています。

「デザイン・スタジオ」は、アートとデザインを駆使して現実世界のさまざまな課題にチャレンジするエリア。AR(拡張現実)のテクノロジーと砂を組み合わせながら海や川、山をデザインでき、シーンに合わせた建造物の作成などにも取り組めます。

「アート・ラボ」は、自由にアートを楽しむ空間。絵の具まみれになって壁や家具に落書きできるコーナーは、特に人気があるそうです。「コミュニティ・ガーデン」では、タブレットなどを使ってバーチャルでオリジナルの花を描き、ほかの子どもたちと協力しながら美しい庭を作り上げていきます。

音楽に関する体験が楽しめるのが「ミュージック・スタジオ」エリア。ダンスをしたり、楽器を作ったり、自分の曲を録音したりと自在で、バックミュージックや音響を自分好みにアレンジすることもできます。創作活動に疲れたら「絵本パーク」へと移動し、家族でゆったりと絵本を読むのもおすすめです。

この施設ならではのプログラムとして大人気のエリアが、「アニメーション・スタジオ」。本格的な撮影スタジオが設けられ、レゴブロックを使ったオリジナルの動画を撮影できます。好きな背景を選び、自らの脚本で撮影する様子は本物の監督さながらで、必要があればいつでもスタッフがサポートしてくれます。完成した動画作品はメールで受け取れるので、楽しい思い出として形に残ります。

博物館の公式サイトでは、自宅で取り組めるプロジェクトの動画やプリントを無料配信しています。
日本からもアクセスできるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

アニメ製作や作曲にチャレンジできる「Children’s Creativity Museum」(サンフランシスコ)

■100以上の職業体験が楽しめるアメリカ版キッザニア「 KidZania Dallas」(ダラス)

本格的な職業体験ができる施設として、高い人気を誇る日本のキッザニア。アメリカのテキサス州ダラスでも、2019年にアメリカ版キッザニア第1号が誕生しました。

キッザニアは、子どもが大人のように働いてお金を稼ぎ、そのお金でサービスを受けたり買い物したりできる職業体験施設。ダラスのキッザニアでも、パイロット、消防士、アニメクリエイター、医者など100以上の職業があり、本格的な設備を使って楽しみながら社会の仕組みを体感できます。

エントランスは、巨大な航空機が目印です。空港そっくりな受付で手続きを済ませると、子どもサイズのミニチュアな街が広がります。店舗は実際にアメリカにあるお店ばかりなので、街並みも外国らしさ満点。道にはバスや消防車が走ります。

この施設の素晴らしい点は、あらゆる活動において子どもの自主性を重んじていることです。職業体験中には親は建物に入れず、外から見守るだけ。子どもは自分で仕事を探し、選び、やり遂げて報酬を受け取ります。たくさんの職業を体験するなかで、自分が好きなこと、得意なことが明確になり、将来へのビジョンを持つきっかけになる可能性もあるでしょう。

原則として親は職業体験に参加できませんが、親が参加できるファミリーデーもあるので、子どもひとりでは心配という方は事前にチェックしておくと安心です。

職業体験できる対象年齢は4〜14歳で、3歳以下は残念ながら参加できません。ただ、幼児向けのプレイエリアがあり、お店で店員ごっこをしたり、STEM体験したりして遊べます。

100以上の職業体験が楽しめるアメリカ版キッザニア「 KidZania Dallas」(ダラス)

まとめ

今回は「Children’s Creativity Museum」と「Kidzania Dallas」を取り上げました。残りの2施設は後編で紹介しますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。

執筆者 / 長谷川サツキ

<参照URL>
https://creativity.org/
https://dallas.kidzaniausa.com/

<画像出典>
https://creativity.org/our-team/
https://dallas.kidzaniausa.com/about
https://stock.adobe.com/140624694

著者プロフィール

世界35か国在住の250名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2019年4月時点)。
企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。

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