公開
学び

五感で学ぶ特許機能も! 英語アプリ「Eigopop」開発者に聞く、バイリンガル脳の作り方

五感で学ぶ特許機能も! 英語アプリ「Eigopop」開発者に聞く、バイリンガル脳の作り方

バイリンガルとトリリンガルという多言語をマスターした3名で立ち上げた英会話アプリ「Eigopop(https://eigopop.com)」。その最大の特長は、英語を視覚化して学ぶという感覚学習(特許取得中)。アプリの内容はもちろん、体験談に基づくバイリンガル脳の作り方について、エイゴポップ株式会社代表の兼行真弓(講師名ミミ・ランクティ)さんに詳しくお話を伺いました。

日経DUAL記事

他にはない! 英語を「五感で学ぶ」オリジナルシステムを開発

__オンライン英語アプリEigopopの特徴を教えてください

Eigopop(エイゴポップ)は私を含むバイリンガルやトリリンガルという多言語をマスターした3人で立ち上げたサービスです。最大の特長としては、「感覚学習」と言うアプローチをしていること。一般的な読み書きだけではなくて、英語の感情や抑揚、表情など五感に訴えるアプローチで学ぶことを主体にしています。

たとえば、Orange(オレンジ)という単語と絵が描かれたカードを見て、ただ発音をリピートするのではなく、音の抑揚が滑り台のように見えるイントネーションを目で見ながらジェスチャーと一緒に発音することで、「オー(↑)レンジ(↓)」というネイティブに近い発音ができるのです。5つの感覚をフル稼働させながら、「発音を視覚でインプットしていく」イメージです。

また、ストーリーコミック(漫画)を使ったレッスンでは、主人公が生徒になるよう吹き出しが空白になっているので、「自分ならこのシチュエーションでどういう会話をするか」を大事にしながら会話を進めていくレッスンになります。

もちろん、CEFRやケンブリッジ英検など国際的な基準に沿ったオリジナル教材ですから、児童が英語だけでコミュニケーションできることを目標としています。


音楽をやっている子は英語の習得も早い理由

__なぜこのような感覚アプローチにたどり着いたのでしょうか

単語やフレーズ、定型文を覚えてもいざ英語を使うシチュエーションで言葉がでないのはよくあると思います。英語は言語ですから、何よりも「自分の意志を伝えること」と「即興力」が大事です。

さらに、私自身、元々ミュージシャンで10代から英語を学び始めてバイリンガルになったのですが、自分がアメリカで英語を学んだときに、英語を音楽的に捉えて勉強したという経緯もあります。それで、英語を視覚化して学べるアプリ「Eigopop」を開発し仮特許を取得しました。

未就学児にとって、耳で聞いて同じように発音することは難しいのですが、目で抑揚をとらえることでより正しい発音ができます。さらに、これは実際に多くのお子さんと接して実感しているのですが、ピアノなどの音楽を学んでいるお子さんは、音の高低差やリズムを感覚的に理解できるので、英語習得が早いです。音楽と語学の相関関係は実際に証明されていますので、詳しくはこちらの記事(https://eigopop.com/blog/improve-with-music/)をご確認ください。

Eigopopでも、レッスンで学んだフレーズを使ったオリジナル英語ソングを使った「カラオケde英会話」というメニューもあります。

英語は「顔の筋肉」と「肺活量」を使う言語

__英語はなぜボディランゲージや表情を大きく動かすのでしょうか?

日本語は抑揚がなくフラットで口も大きく開けないのに対し、英語は躍動感がある言語。腹式呼吸が必要なくらい子音の発音が明瞭で、一つの言葉が長く息継ぎまでが長いので、肺活量がいり、フレーズにメロディがあります。

私がアメリカでボーカルトレーニングのレッスンを受けていた際、顔の筋肉の使い方の指導が英語の発音にすごく役立ったという経験があります。空気の吸い方、子音の言い方、イントネーション、まさに英語は顔の筋肉と肺活量を使う言語なのです。

さらに、日本語では分からないと黙って固まる人が多いですが、英語では「I don’t know」と言う、手で×を作る、「?」というジェスチャーをするなど、分からないことをなんとか伝えてはじめてコミュニケーションが成立すると考えます。

ちなみに、生徒さんで、インタースクールに通う日本人の子は、質問されて考えるときに「Hmmm…」と時間を十分に使いますが、週に何時間か英語に触れている子は「早く答えなきゃ」と待たせることに気を使う傾向があります。

バイリンガル脳は「日本語に変換しない」ことで作られる

__どのように英語を習得してバイリンガルに?

私は10代から英語を学び始めてバイリンガルになったので、それまでは日本語がメインでした。英語を取得する際に気をつけたのが、「日本語に変換しないこと」です。日本語訳して覚えているようではバイリンガルにはなれないと思います。

感覚的には自分という箱の中に英語と日本語2つの出口がある“二重人格”に近いイメージです。実際、私は日本語よりも英語を話すときの方が、表情が豊かでリアクションも大きいです。

「英語脳」というのは、訳すのではなく見たものを英語で表現する作業です。私自身は10代からだったので苦労した部分もありますが、幼少期から英語にふれている子どもたちは英語と日本語の感覚の違いがないように感じます。

__母国語とのバランスについてはどのように考えていますか?

これはバイリンガルを目指す親御さん皆さんが悩まれるテーマだと思います。正解はないですが、私がこれまで世界各国でたくさんの親子を見てきて思うのは、「あれこれ気にするよりも、今その時間に集中してサポートしてあげること」が大事なのではないかということです。

たとえば、アジア系の親御さんは、レッスン後に「英語は上達しているか」「母国語の語彙力も伸ばさなきゃ」とあれこれ心配しすぎる傾向があるのに対し、欧米の親御さんは、レッスンが終わると、まずできたことを最大級に褒めてハグします。

これから先、子どもたちが生きる上では、自分で克服することが大事になってきます。多少きれいごとに聞こえるかもしれませんが、ある程度は親御さんの「大丈夫!楽しもう」という姿勢が子どもの『自己効力感』を生むのではないでしょうか?

未就学児が英語を学ぶ際に注意したい3つのこと

__未就学児が英語を学ぶ上で、注意したいことはありますか?

以下3つのポイントがありますのでご紹介します。

1.ジャッジしないこと

お子さんが「英語が嫌だ!」と拒否反応を示す場合は、何か弊害があるので注意が必要です。本来、言語はテストで点数をつけなければ楽しく学べるものです。「兄弟やお友達と比べられジャッジされている」「先生との相性がよくない」といったお子さんにとって楽しくない原因があるはずなので、話を聞いてその原因を取り払ってあげてください。

2.英語はマンツーマンでなければ意味がない!

少しキツイ言い方になりますが、これは「マンツーマンでなければ意味がない」と断言できます。経験上、グループレッスンで「英語を話す空間になんとなくいた子」と、「マンツーマンレッスンを受けてきた子」とでは、英語のコミュニケーションの差が歴然です。オンラインか対面かは関係ありません。英語で遊んだり触れることが目的ならばグループレッスンでもいいですが、英語を話せるようになりたければ、マンツーマンレッスンに切り替えることをオススメします。

3.文法よりも単語とフレーズ重視

英単語は1000語使えれば、日常英会話は85 %カバーでき、3000語あれば日常英会話の98%をカバーできると言われています。これは高校卒業程度で身につく数ですが、それでも多くの日本人が英語を話せないのは「使う」「伝える」という経験が少ないからです。

文法が分からなくても、単語を聞いているだけである程度のコミュニケーションはとれますし、聞かれていることが分かれば、相手に単語でも質問できるようになります。

未就学児の英語学習では、正しい文法よりも、こうした「意志を伝える」「くみ取る」ベースとなる単語やフレーズを習得することが先決です。

Eigopopでは、たとえば「go to school」は「go」「to」「school」と3単語にわけず、1フレーズで発音することを大事にして、使えるフレーズを習得していきます。

幼児期は、一見何も学んでいないように見えても、あるとき突然アウトプットすることも多いです。個人差はありますが、半年もすれば自分の意志を伝えられ、2~3年続ければ自主的にコミュニケーションできるようになるはずです。

Eigopopでは、親子でレッスンできるファミリープランも人気です。親子で一緒に頑張ることで楽しみも増えますし、英語を日常に組み込むことができます。何より、焦らず英語をお子さんと一緒に楽しんで継続してほしいと思います。

いかがでしたか。気になった方は無料の体験レッスンもあるそうなので、ぜひ一度試してみて下さい。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
Twitter、Facebookも更新中!ぜひフォローください♪

  • twitter
  • はてなブックマーク
  • LINE
300_250

関連記事

新着記事