子育てのコト

怪獣博士がアドバイス!男の子ママ必見「怪獣から学ぶ子育て術」

怪獣博士がアドバイス!男の子ママ必見「怪獣から学ぶ子育て術」

メディアから「スーパー保育士」と呼ばれる原坂さんは大の怪獣好き。子ども時代から「怪獣博士」と呼ばれ、昨秋放送された「マツコの知らない世界」(TBS)では、「よいこが育つ怪獣の世界」と持論を展開。暴力的、破壊的とママたちから敬遠されがちな怪獣だが、果たしてそれは本当なのだろうか?

怪獣は世界に誇る日本の文化

1954年に初めて公開された怪獣映画「ゴジラ」以来、日本には怪獣が数千匹も誕生したのをご存知ですか? そんなにいるのは日本だけで、怪獣は今や日本を代表する世界の文化で、アメリカではKAIJUと呼ばれ、多くのファンがいるそうです。モスラ・ピグモンなど1匹1匹に固有名詞がついているのも日本だけなんですよ。

そんな怪獣ですが、「教育的によろしくない」などと、必ずしも全面的に認められているわけではないのが悲しいところ。

私の子ども時代に「ウルトラマン」が放送され、怪獣ブームが起こり、社会的現象にもなったのですが、当時も「あんな醜悪なものを見ると子どもの美的感覚が失われる」とまで言われ、私の隣のクラスは、怪獣禁止令が出たほどですが、怪獣やヒーローものは今でも一部から冷遇されているようなところがあります。

でも、当時そう言われていた怪獣たちは実は日本の有名作家のデザインによるものが多く、今や各地の美術館で原画展が開かれているほどです。実際、よく見ると醜悪どころか、どこかかわいい顔をした怪獣も多いのですよ。

男の子にカタルシス(心の浄化作用)を感じさせる怪獣

私は怪獣というものは、昭和30年代以降生まれの男なら必ずくぐる「男の子の門」だと思っています。彼らが怪獣を好きになる理由は、男が生来的に持つ「攻撃性」「破壊性」といったものを昇華させ、見ることでカタルシス(浄化作用)を感じるからだと思っています

怪獣がない時代にその役割を果たしたのがプロレスです。女性から見ると暴力的にしか見えないプロレスも、当時視聴率は常に50%。男性ならほとんど全員が見ていました。

当時プロレスは「普段おとなしい男性ほどよく見る」と言われていましたが、怪獣もそれとよく似ています。子ども時代の私などは今と大違いで、「そこでじっとして」と言われたら10分でもじっとできる子どもでした。だからこそ、怪獣が大好きになったのかもしれません。

ヒーローに自分を投影、育つやさしさと正義の心

「テレビのヒーローものの真似をして息子が暴力的になった」と言った声を聞くことがあります。確かに子どもはすぐに真似をします。でも、それはあくまで真似をしただけで、決して性格が暴力的になったのではないということを、男の子を代表して申し上げたいと思います

たとえば統計的に見ても、少年による暴力事件や殺人事件は昭和30年代をピークにどんどん下がり、平成になってからはその下り坂は顕著になり、今やピーク時の10分の1ほどです。

怪獣番組がなかった時代に暴力がはびこり、怪獣が登場してからは下がり始めたというわけです。男の子がそういった番組を見ることが、ガス抜きの役割を果たしたと私は思っています

では男の子たちは怪獣ごっこから何を学んでいるのでしょう。暴力?残酷さ? いいえ、彼らが学んだのは正義の心とやさしさです。

ヒーローごっこをするときも心はいつもヒーロー側。悪や暴力はむしろ嫌悪されていることが、男の子のごっこ遊びを見ればよくわかります。悪者役はいつも押しつけ合い。みんな優しい人、正義の味方が好きで、自分もそうなりたいと思っているのです。

怪獣を親子のコミュニケーションツールに

私は怪獣やヒーローものは、親子のすばらしいコミュニケーションツールになるとさえ思っています。

まずはお父さん。組んずほぐれつの、リアルなごっこ遊びがいつでもできるお父さんと男の子の遊びは、そのまま見事に親子のスキンシップになっています。

最近多い、「子どもと何をして遊んだらよいかわからない」と言うお父さんには、「お父さんの体はジャングルジム。迷ったときはぜひ体で遊ばせて」と私はよく言いますが、ヒーローごっこや怪獣ごっこはまさにうってつけ。

また、そんな遊びはお父さんもかつてはやったはずで、親子2代に渡る伝統的な遊びと言えるかもしれませんね。

お母さんには、「少し興味をもつこと」をおすすめしています。子どもが見ていたら「あの怪獣はなあに?」と聞くだけでいいのです。子どもは「あ、お母さんも興味を持ってくれている!嬉しいなあ」となり、自分が認められているような気持ちにもなります

もしも子どもに見せたくないような暴力的な場面や残酷な場面があれば、「さて、あんなことをしていいでしょうか悪いでしょうか」とクイズを出すのもいいですね。子どもがどう理解しているかもわかります。

そういうやりとりをするだけでも子どもとのコミュニケーションは深まっていくのですが、実際、そういうことをされているお母さんは多く、中にはご自身がはまってしまい、子どもよりも怪獣の名前を知っているお母さんも多いようです。

子どもが接するものは何でも、親次第でいいものになり、よくないものにもなっていきます。怪獣やヒーローものは、ぜひお母さんお父さんの力で、「子どもの味方」にしてほしいと思います。

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