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2020年度のお受験を考える親御さん必見!「正しい幼児教育による合格までの道筋」~後編~

2020年度のお受験を考える親御さん必見!「正しい幼児教育による合格までの道筋」~後編~

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続いて、第二部では、慶應義塾横浜初等部に通うSさん、早稲田実業学校初等部に通うTさん、暁星小学校に通うMさん、雙葉小学校と筑波大学附属小学校に姉弟で通うOさんが登壇されました。小学校受験のリアルな声をお届けします!

日経DUAL記事

慶應義塾横浜初等部Sさん「夫は勉強担当、私は心のケアと役割分担をしました」

小学校受験のきっかけは、従妹が通っていた影響です。運動会も応援に行った際に「僕もこの学校に行きたい」と息子が言い出したため受験を決意しました。

__入学してみて改めて感じた学校のよさ

子どもが本好きになる取り組みが多くされていること。図書館が充実していてブックフェアで親も一緒に行けて注文できる取り組みもあります。
とにかく自主性を尊重してくれる学校です。定期的な親の参加は保護者会程度なので、後は先生にお任せしていますが、安心して通わせられる学校です。設備としては、校庭やビオトープなども新しくきれいです。息子は虫が好きなのですが、いろんな虫をつかまえて遊んでいます。女の子はしっかりした女の子が多い印象です。

__小学校受験へのアドバイスを!

うちの子は、プリントよりも行動観察が苦手で人前が恥ずかしい子でした。直前期には毎回教室の後に伸芽会の先生にお電話して助言をもらい、目標を立てて小さなステップを積み重ねました。また、年長の夏に下の子が生まれたので赤ちゃん返りもあり、そこは苦労しました。夫は勉強担当、私は心のケアと役割分担をして、甘えさせながら乗り切りました。

早稲田実業学校初等部Tさん「直前まで伸びる!の言葉を信じて頑張りました」

将来が見通せない時代において、わが子にしてやれることは、自立したときにひとりでやりぬける能力ではないかと考えました。それができるのが幼児期の教育であると考え、小学校受験を決めたきっかけです。

__入学してみて改めて感じた学校のよさ

知識を詰め込むのではなく、自分で考える実践行動教育を徹底している点です。1年の頃から朝の当番に問題や感想を述べる時間があり、4年生からは授業の中で印象に残ったことを考える授業を毎日し、レポートを提出しています。
また、小中校が国分寺キャンパス内にあるのですが、朝学習では中高生による本の読み聞かせ、チアや吹奏楽のクラブ紹介などがあり、早実早稲田のアイデンティティが育まれる環境です。低学年の時点から将来の姿が親子で先取して見えるのはいい所だと思います。

__学校行事や保護者の関わりは?

参観授業がかなり頻繁で月1回はあります。4年以上になると、専科の先生とのディスカッションも。初等部全体として、いじめやトラブルに極めて注意を払っているようで、年1回必ず校長しか開封できないアンケートがあり、そこに若干でも気になる問題があれば書いてチェックできる体制になっています。

__小学校受験へのアドバイスを!

うちの子は思った通りに課題ができないとイライラしてしまうことがありました。また、半年前に成績ががっくり落ちてスランプ状態になり、勉強を見ていた母親もパニック寸前でした。そんなときは、伸芽会の先生にお電話して何度も励ましていただきました。直前まで伸びると言う先生方の教えの通り、夏の2泊3日の合宿での成長は目覚ましかったです。息子は緊張するタイプの子でしたので、普段通りの指導を心がけ、本番も体験学習だと思って取り組みました。

暁星小学校Mさん「多くの学校行事で培う連帯感や信頼感の中での競争がいい!」

そもそもは受験を考えていなかったのですが、共働きで保育園に入れず待機児童に。そこでしんが~ずクラブにお世話になり、想像以上に充実したカリキュラムを体験しました。そのうちに子ども時代の教育は重要だなと実感し、小学校受験を決意しました。

__入学してみて改めて感じた学校のよさ

暁星は先生が生徒のことをとても信頼していると感じますこれは正直入るまでわからなかったです。暁星小学校の校門には「困苦や欠乏に耐え、進んで鍛錬の道をえらぶ、気力のある少年以外はこの門をくぐってはならない」と書かれています。でも、いざ入ってみると、6年生が門のところまで迎えに来てお世話してくれますし、水泳の級の出し方も「25m泳げたら〇級、何秒で〇級。泳ぎ方は何でもいい」というものなので、自分たちで考えて取り組んでいます。宿題の出し方も、英語の宿題も「40Pを読めるように。どうやるかは自分で考えて」というもの。決して教え込むようなことはしません。競争するシチュエーションは多いですが、挫折も今のことろありません。学校行事は多く、連帯感や信頼感の中での競争になっているから、きっと乗り越えていけるのではと感じています。

__学校行事や保護者の関わりは?

そこまで保護者参加の行事は少なく、各学期に参観日と保護者会がある程度です。1年のみ校外学習は親同伴でした。学校で年7回の読書会があるのですが、どの本を読み聞かせるか班の親御さんと話すことはあります。保護者向けの勉強会は年20回ほどありますが、強制ではありません。

__小学校受験へのアドバイスを!

共働きでしたので家庭学習の時間は少なく、1時間ほど。その分土日はリンゴ狩りやキャンプなど本物に触れる時間を多く確保しました。年長の6月にやる気をなくし、テコでも動かず一切勉強しない時期がありました。伸芽会の先生に「必ず戻りますから見守ってあげて」という言葉通り、夏講習頃からやる気を取り戻し、180度態度が変わり、合格することができました。

雙葉小学校と筑波大学附属小学校Oさん「学校のカラーをよく知って学校選びを!」

私自身が、私立小出身の父親です。学校で出会った仲間や愛着が大人になってもあります。そうした強い連帯感や帰属感を子どもにも持ってほしいと姉の小学受験を決意しました。一方の弟は、元気が良すぎる性格でして、公立小の担任の先生の力量にお任せするよりは、のびのびとした校風の私学や国立校があっているのではと考えました。

__入学してみて改めて感じた学校のよさは

雙葉は、掲示物も外されての説明会なので、学校の様子が全く入るまで分かりませんでした。実際は言ってみて感じたのは面倒見がよいこと。1年生1学期は6年生が配膳下膳をしてくれます。カトリックの学校なので、お祈りに始まりお祈りに終わりますが、与えられた義務は真面目に取り組みなさいと言う教えが一貫した学校です。ひらがなはB5の紙に心を込めて1文字1文字、毎日2文字ずつゆっくり進みます。宿題はそれなりにあると思います。保護者の出番はほとんどなく、1学期で2回ほど。共働きも多く配慮されている印象です。女子校でも休み時間はきゃっきゃと遊んでいて、性差にとらわれない発想だと感じます。また、お父さんの参加率が高く、「この子大好き!」というお父さんが多いです。

一方の筑波は、細かいルールや規則は全くなく、自分で考えて発表することを大事にしている学校です
1年1学期から自分で調べてみんなの前で発表しますし、雨の日でもプールをやるなど元気な子が多いです。男女の仲はいいと思います。先生の授業が工夫されているのは研究校ならではだと感じます。芋掘り、水泳学校など、保護者の参加は何かと多めです。1年の役員が学年10人で、役員になると全行事参加しなければいけません。遠足も集合場所や解散場所まで親が引率します。役員は基本出席番号順です(相談は可能)。お父さんの参加率も高く、平日の授業参観の参加率もお父さんを多く見かけます。

__小学校受験へのアドバイスを!

直前期になると課題に追われたり、親子でイライラしてくることもあると思いますが、わが家は必ず寝る前に「その日よかったことやいいこと探し」をして寝ていました。親の思い通りにいかず、ショックになることもあると思いますがお子さんを信じて長期的に頑張ってください。

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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