コロナ禍でママ友が作れないママへ朗報!日本初のご近所ママ友マッチングアプリ「MAMATALK」

コロナ禍でママ友が作れないママへ朗報!日本初のご近所ママ友マッチングアプリ「MAMATALK」

自身の体験から、「ご近所のママ友作り」を目的とした完全無料のマッチングアプリ「MAMATALK」(https://mamatalk.jp)を開発した、元外資系金融ママのカーティス裕子さん。コロナ禍の今、ママ友作りもできない乳幼児のママたちが増えており、2019年10月末のリリース以来、アプリ内で約3万件のママ友のマッチングを成立させているという。

アプリの開発に至る経緯や、乳幼児ママたちのリアルなお悩みについてお話を伺いました。

日経DUAL記事

自身の体験から、起業してママ友アプリ開発を決意!

__MAMATALKの開発までの経緯を教えてください

今はコロナの影響で日本にいますが、NYを拠点にした生活をしており、前職はNYの外資系金融機関で働いていました。現地で結婚・出産をし、産休の4ヵ月で日本に一時帰国した際、近くにママ友がいなく子育ての情報が一切ない状態を経験して、とてもつらかったんです。

地域の母親学級に参加したりもしましたが、誰とも連絡先を交換できずに解散、なんてことも。そうした体験がきっかけで、前職の同期とともに、現役子育て世代の目線から「こんなアプリが欲しい!」という想いをカタチにしたのがMAMATALKなんです。

私も経験して感じましたが、ママ友作りって時間がかかるんですよね。初対面から「どこに住んでるか」、「仕事はしているのか」、といった個人的な話は聞けませんし……。その工程を、このアプリを使って効率的にママ友と交流できるといいなと考えたんです。

子育ては情報戦!ママが欲しいのは、ローカルな使える情報

__MAMATALKでは、どんなことができますか?

居住エリアに加え、子どもの年齢やママの働き方や趣味などの情報を登録します。そうすることで、共通点のあるママ友とアプリを通じて出会い、保育園、習い事、病院、お出かけスポットなど、その人にとって役立つローカルな情報が得ることができます。

近所に住むママ同士だからこそ役立つ情報交換があり、また、同じ月齢の子を持つママ同士柄からこそ、解決し合える悩みがあると思うんです。

こうした子育て世代同士が支え合うプラットフォームを作ることで、育児の孤独や不安を軽減し、ママが笑顔でハッピーになれたらいいなと思っています。

住んでいる地域やママの働き方や趣味などから、アプリ内で共通点のあるママを教えてくれます。マッチ(承認)することで、個別にメッセージを送り合い、会話することができます。

__アプリでこだわった点はどんなことでしょうか?

一番こだわったのはユーザーの居住地を市区町村単位まで表示することでローカルな情報が手に入ること。既存のアプリでは、東京・大阪など広範囲なものが多く、ほしい情報が手に入りにくいと感じて。東京といってもかなり広いですからね。

あとは、あくまで「ご近所のリアルなママ友作り」が目的なので、アプリはできるだけシンプルな仕様にこだわりました。

__課題はありますか?

NYでも現地のママ友マッチングアプリを使っていたのですが、アメリカでは実名や顔出しにあまり抵抗がないんです。ですが日本は、特にママ世代では「後ろ姿」や「風景」などが主流で、顔出しNGの文化がまだまだ根強いなと感じています。

もちろん、個人情報の管理や会員は女性限定にするなど安全面には十分配慮していますので、できるだけご本人の雰囲気や好きなことが感じられるお写真を出すと、より相手ともマッチングしやすいとは思います。

現在は、ユーザーの多くは都市部に住む20代~30代前半となっているので、今後は、日本全国に住む広い世代のママさんに広めていくことが課題ですね。

子どもの年齢別で抱える悩みもさまざま

__アプリ内ではどんなお悩みが多いですか?

MAMATALKには掲示板機能もあるのですが、お悩みを見ていると、やはりお子さんの月齢で悩みは変わってきますね。乳児の頃は、夜泣きや離乳食といった「子どものお世話」に関すること。1~2歳になると「発達に関する悩み」がでてきて、3歳以降は「幼稚園や保育園、習い事に関する悩み」が多い印象です。

ママ友・ママ会、育児・グッズ、妊娠・出産など、カテゴリー別での掲示板を見て、地域の情報を収集することもできる。

__ユーザーからの反響はいかがですか?

特に乳幼児ママは、産休や専業主婦など仕事をしていない方も多く、孤独になりがちです。さらに今年は、コロナ禍で母親学級などが中止になり、ママ友と知り合う機会がないと言う声も耳にします。MAMATALKで「ママ特有の悩みや不安を共感できるママ友ができて救われました」と言う声を聞くと、すごくうれしいですね。

私もそうでしたが、日々の子育ての不安や産後の体の悩みは、明確な答えが欲しいというよりも「一緒に共感してほしい」という思いが強いと思うんです。そこに関しては、旦那さんでも解消できなかったりしますからね(笑)。

アプリ内で知り合ったママ友と話すことで、少しでも子育ての不安やストレスを発散させて家庭では笑顔でいられたら、結果的に家族みんなが幸せになれますよね。

子どもが生まれて、働くモチベーションも変化

__起業することに不安はありませんでしたか?

全く違う分野になるので、これまでのキャリアとしては一度リセットすることになりましたが、後悔はしていません。私の場合は、子どもが生まれて働くモチベーションが変わってきたので、今は自分がリアルユーザーの立場で、あったらいいなと思うサービスを作っているのが楽しいですね。

夫も応援してくれていますが、「起業して収益化できるビジネスモデルにする!」と宣言して独立したので、その夢に向かって頑張っているところです。

__仕事と育児の両立はできていますか?

今は幸い、自宅を拠点に自分でスケジュールを管理できる働き方なので、子育てと両立しやすいですが、前職の働き方のまま子育てもと考えると、かなりハードだったのではと思います。

ただ、アメリカでは独身の頃から、「忙しければ家事は外注が当たり前」だったので、今でも私だけに家事や育児の負担がかかることはなく、夫と協力しながら子育てをしています。

とはいえ、悩みがないわけではなく……。アメリカ人の夫とは食の好みが違うので、彼は好きなものをUber Eatsで頼むこともあるのですが、3歳の息子に今後「なんでパパは好きな物だけ食べてよくて、僕はダメなの?」と将来言われたらどうしようかと、母の味や食育をどう子どもに伝えるべきか、日々考えているところです。

専門家による子育てインスタライブも!

__専門家による子育てインスタライブも行っているそうですね

MAMATALK内で生まれた子育てに関するさまざまな疑問や悩みについて、「専門家の意見も聞いてみたい」という声がユーザーから出てきました。そうした声に応えるべく、考えついたのが、専門家を招いてのインスタライブ配信でした。

乳幼児睡眠コンサルタントによる『子どもの睡眠』、産婦人科医・心療内科医による『女性のメンタルヘルス』、フードアナリストによる『食べ物の好き嫌いの克服法』など…、過去のライブ映像はIGTVにアーカイブ保存してあるので、いつでもMAMATALKのInstagramアカウントから閲覧可能です(https://www.instagram.com/mamatalk_jp/)。

他にも、Instagramでは、「ママが育児の合間に自宅で気楽に楽しんでいただけるコンテンツを」と思い、子連れでママ友と行きたいスポット紹介も行っていますので、ぜひのぞいてみてください!

HP(https://mamatalk.jp
Instagramにて、子連れスポットやインスタライブを発信中
https://www.instagram.com/mamatalk_jp/

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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