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日本初のケンブリッジ大学説明会!世界の名門大学受験に強い子を育てるには

日本初のケンブリッジ大学説明会!世界の名門大学受験に強い子を育てるには

「将来的には、海外で学ばせたい」「留学させたい」など、年々身近になってきている海外留学。海外の大学進学を選択肢に入れるご家庭も増えています。

そこで、気になるのが海外の大学の受験についてです。

先日、日本で初めてケンブリッジ大学の職員による大学受験説明会が開催されました。海外の大学受験では、どのような点がポイントとなるのでしょうか?世界名門大学の受験説明会から家庭でできる受験対策について考えてみましょう。

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教授と学生1対1の授業も⁉ 驚きの少人数制授業で目指すもの

ケンブリッジの特徴でもある少人数授業。中には、教授と学生のマンツーマンでの授業もあるそうです。ケンブリッジを始め、世界の名門大学では、専門性を活かし、世界に貢献できる人材育成をビジョンに掲げているところも多くあります。

少人数制授業は、そのプロセスの一環。学生一人ひとりの個性に合わせ、じっくりと育てていく。名門大学ではこのようにきめ細やかなフォローにより、世界に貢献できる人材育成を行っているのです。

自分の言葉で自分の考えを伝える力が最も大切

それでは、大学は学生のどんな部分をみて合否を決めているのでしょうか?

ケンブリッジによると最重要視しているのは、志望動機だそうです。前記のように大学もじっくりと専門性を活かし、世界に貢献できる人材を育てることを目的としています。したがって、退学や進路変更を最も避けたいリスクと考えています。

日本でも「好きこそ物の上手なれ」と言われますが、世界の名門大学では、4年間じっくりとその専門科目を学び続ける素質があるかどうかを見ていきます。

そこで、重要視されるのが志望動機です。成績優秀でも志望動機を自分の言葉で、自分の考えを伝えることができるかどうかを書類でも、面接でも見ていきます。

海外の名門大学を目指すなら、幼いころから、自分の言葉で自分の考えを伝える訓練が必要なのかもしれません。

わが家では、1歳からインターナショナルスクールに通う娘がいます。幼稚園では「show and tell」を毎日行い、小学校からはレポートやプレゼンテーション、ディスカッションによる授業を受けています。

海外の教育では、幼い頃から、自分の考えを自分の言葉で伝える訓練を行っているのです。それに比べて、インプット型の授業が主流の日本。アウトプットの訓練はご家庭で取り組むべき課題かもしれません。

親の意思ではなく、自分の意思

まだまだ「親に言われてこの学部を受験した」という学生は少なくありません。

親の期待に応えるため、家業を継ぐため、様々な理由から自分の意思よりも家族の意思を優先して受験をする学生がいます。しかしながら、世界の名門大学ではそのような学生を避ける傾向にあります。

大学とは専門的に活躍できる人材を育てる場所であり、そのために学ぶ場所だからです。したがって、大学からは4年間の学びに対応出来る、強い意思が求められます。

ケンブリッジでは過去4年分さかのぼり(中3まで)、志望学科に関する専門科目の成績を確認します。そのため、高校生になってから理系に進みたいと思っても、中学の時の理系の成績が悪いと受験に影響してしまいます。

将来を見据え、幼いうちから自分の強みを見つけ、自分の意思を持つ。世界名門大学に合格する子は、早い段階から自分の強みを生かした進路決定をしているのです。

情報を知っておくことは悪くない

幼いうちから大学受験情報なんて早すぎると思う方もいらっしゃるでしょう。しかしながら、実際の大学説明会に参加すると、幼いころからの取り組みが試験に影響する部分があることがよくわかりました。

幼いころから、子どもの強み弱みを共に見つけて理解すること。可能性を伸ばせる環境づくり、自分軸を持つ環境づくりなど、学校だけでなく家庭で取り組むべき課題はたくさんあります。

そのために情報収集しておくことは、子育てにおいてアドバンテージになるでしょう。しかしながら、情報に振り回されるのは本末転倒。情報を精査し、子どもの個性に合わせてストレスフリーな子育てを目指したいものです。

世界名門大学の説明会に参加して感じたものは

ケンブリッジ大学の入試説明会には、小学生の子どもを持つ親御さんも参加されていました。また、受験科目や専攻分野について積極的な質問をする親御さんも多くいらっしゃいました。

そこから感じたのは、グローバル大学受験を家族で乗り切るという姿勢でした

本人任せ、学校任せ、塾任せにするのではなく、子どもの個性と将来の目標をしっかりと考え、お互いに納得して、将来の夢に向かって進んでいくこと。大学受験に向けて、学校だけでなく、家庭ですべきことはたくさんあります。改めて、親の在り方を見つめ直し、取り組んでいきたいと思いました。

著者プロフィール

クリエイティブディレクター。GUCCI、CHANELの日本法人勤務を経て独立。現在は、ファッション、ビューティー、子育てなどライフスタイルのコラム執筆、国内外ブランドPRコンサルタントを始め、メディアや企業スタイリスト、企業セミナー講師、PRモデルなどを行う。プライベートでは、ブラジル人の夫とインターナショナルスクールに通う娘の3人暮らし。主な取得資格として、学芸員資格、中学2種美術教育免許状などがある。https://www.karenstyle.jp

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