勉強には基礎体力が重要!? 東大卒のパパ&ママはわが子の教育をどう考えてるの?

勉強には基礎体力が重要!? 東大卒のパパ&ママはわが子の教育をどう考えてるの?

子どもの将来やわが子に合う学校選びは本当に難しいもの。そこで、今回は東大卒のパパ&ママ4名に、わが子の教育をどう考えているのかを聞いてみました。

「小学校受験は考えている?」「わが子も東大に行かせたい?」「幼少期にやっておいてよかったことは?」……。冷静にわが子を分析しつつ先を見据え押さえるべきところは押さえる、さすがの回答ばかり。子どものこれからを考えるヒントにしてみてください。

【今回アンケートにご協力いただいた4名の方】

T・Hさん(経営コンサルティング関係)9歳の女の子、5歳の男の子のパパ
Kさん(金融関係)5歳の女の子、1歳の男の子のパパ
m・wさん(マーケットリサーチ関係)3歳の女の子のママ
K・Tさん(企業監査・コンサルティング関係)5歳と0歳の女の子のパパ

日経DUAL記事

Q1 将来「こんな学校に通わせたい」と思うポイントは?

自発性を尊び伸ばしてくれる学校。具体的にはグループでの作業や発表を多くし、協調性と同時に譲らない点をうまく取りこむ妥協の仕方を学ばせるところが理想。多人種、別のバックグラウンドとの交流が盛んな学校だと尚いいですね」(m・wさん)

基礎的スキル(対人能力、体力、日本語、英語、数学)を本人の資質・適性に合わせて伸ばしてくれる学校教育が望ましいと思います」(Kさん)

自分で考え、自律的に行動することを養うカリキュラムを持っている学校。知的好奇心を伸ばすことを重視していることが望まれます。加えて、実践的な英語教育を提供しているのが理想」(K・Tさん)

「国内ならば中高は相応のレベルの進学校でよい。選ぶ際に重視するのは、一番は周囲の友達のレベルの高さ、二番目は学校側の先進的な考え方だと思っています」(T・Hさん)

Q2 将来の教育について。夫婦の主導権はどっちが持つ?

夫婦共通の考えとして、先取り教育はあまり意味がなく(英語を除く)、幼少期は色々なことを吸収する基礎となる“スポンジ”(旺盛な好奇心など)を育むべき時期だと思っています。将来はできれば職業の選択肢を拡げるためにも進学校へ行かせたいですが、勉強を強制せず、自分で興味を持って自発的に学習するよう促す方策を日々考えています」(K・Tさん)

自分の力で国内に留まらず海外で生きていけるような知識、知恵や経験を身につけさせたい。語学や留学については母親、受験については父親と実体験がある方が主導権を持つ予定」(T・Hさん)

多様な社会において自尊心を持って、学ぶことが楽しいと思えるような子になって欲しい。教育観は母である私が主導。意見が違う場合は夫を洗脳し(笑)、娘の状況は都市部育ちの母親の方が参考になると説得する予定」(m・wさん)

親ができることは、さまざまなチャンスを(本人の状況を踏まえたうえで)適切に与えてやることと、煮詰まっているときに逃げ道を作ってやること、の二つかと思っています。夫婦の教育観はそれぞれがいいと思うことをすればよいと考えます」(Kさん)

Q3 現在している習い事、「1位はピアノ、2位は水泳」

水泳(基礎体力をつけるため)とピアノ(本人は音楽が好きなので)です」(Kさん)

水泳(水への恐怖心をなくしてほしいとの体力アップ)、サッカー(グループスポーツで先生の指導についてルールを学んでほしい)、フォレストスクール(自然や虫にも興味を持ってほしい)。他にバレエ(私もバレエが好きなので共通の楽しみに)、ピアノ(楽器のできない母が後悔している)も検討中。とはいえ、習い事漬けは嫌なので何に興味があるかを探りながらやっていきたい」(m・wさん)

「弟はピアノと水泳。姉は小さい頃からピアノ、アート、英語、中国語や塾などてんこ盛りにやらせた反動と反省もあり、弟にはエネルギーを注ぐ気力がないのが現状です……」(T・Hさん)

Q4 自分自身、幼少期に「やっていてよかった」という習い事があれば教えて!

「習い事は塾以外長続きしませんでした…。 ただ、本が大好きで勝手に本を読み進めるタイプでした」(m・wさん)

「水泳。学習の前段として基礎体力はとても重要。実際に基礎体力を培うのに有効であったと思います」(K・Tさん)

「公文式(算数の演算速度、一次方程式は中学受験に大いに役立った)、英語(興味を持つという意味で)」(T・Hさん)

Q5わが子にも東大を目指して欲しいと思いますか? 「YES2名」

「できれば東大に進学してほしい(本人の希望にもよりますが)。日本の大学には海外の大学と比べて学生の教育方法について諸問題指摘されていますが、それらを解決(改善)する力が東京大学にはあると思っているので」(K・Tさん)

経済的にも国立の方が学費も安くコスパがいいので、受かりそうなら行ってくれるとありがたい」(Kさん)

「目指していません。現在イギリスに住んでいて英国の学習内容では東大入学には到達しないかなと。ただ英語圏での有名大学には行ってほしい。身も蓋もないけれど大学はハク付機関と感じており、その傾向は拍車がかかると予測している。残念だけれど娘が社会に出るにあたって、大学のブランド名、人脈が実際に大学で何をどれだけ学んだかより幅を効かせているだろうと思うし、いざ本人が専門的で知名度の低い大学に進学したければ大学院からで十分だと思うから」(m・wさん)

「どちらでもよい。文系の場合、東大に期待することは“学歴によるシグナリング(安心材料)”以外、特にない。個人的には東大よりも中学高校の友人、あるいはその前段階の塾の友人が財産です」(T・Hさん)

Q6 お子さんには将来どんな大人になって欲しいですか?

愛される人格を持った個人。学力とか能力とかはあるに越したことはないが所詮、親のエゴに過ぎないので、そこまでは求めていません」(T・Hさん)

「好奇心と自律心を持ち続け勝手にやりたいことを遂行する人。人に興味を持ち、共感や連帯ができる人。挫折から立ち上がれる人。どこで何をしていてもいいので、自分が大切で価値のある人間だということを信じていてほしいですね」(m・wさん)

日々を楽しめる人。これに尽きるかと思います」(Kさん)

「自分で何をすべきか、そのためには何が必要かを考え、行動することのできる自律的な人間。とはいえ人に優しくできることが第一です。経済的にも恵まれてほしいですが、金が欲しければ自分で稼ぐという気概を持った人間に育ってもらいたいです」(K・Tさん)

Q7 これからの時代を生きる子にはどんな能力が必要だと思いますか?

共感能力、発信能力、プレゼン能力、図太さ、打たれ強さ。妥協点を探すチーム単位での意思決定と解決能力、人の話を聞く力、奉仕精神と自分を犠牲にしすぎないバランスのよさを身につけてもらえたらいいですね」(m・wさん)

体力、空気を読む力、基礎的な論理力は必要だと思っています」(Kさん)

問題発見・解決能力、自分で自発的に計画を立てられる力。語学も含め些末なスキルを本人が必要と感じれば後からキャッチアップできる力。いわゆる、仕事で必要な能力、と似ているかもしれません」(T・Hさん)

自律心(自立心)は答えの無い世界では必須だと思う。また英語力もより多くの人々とコミュニケーションを取る上であるといいなと思います」(K・Tさん)

さすが東大卒パパ&ママの回答はどれも秀逸!これからの時代に求められる能力をしっかりと見据えながらも、わが子には「人に愛され、人に優しくできる子」になって欲しいという願いが印象的でした。

それぞれしっかりとしたブレない教育方針を持ち、それに基づいた学校選びや習いごとをさせる理由も明確でしたね。「勉強には基礎体力が重要」という考えが多かったことには驚きました。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
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