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東大卒ママが実践している、3歳までに語彙力をUPさせる4つのこと!

東大卒ママが実践している、3歳までに語彙力をUPさせる4つのこと!

「3歳までに聞く単語数が多いほど、IQが高い」というのは有名な話。そうは言っても、子どもにどう話しかけていいのか、どうすれば単語数を増やせるのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、0~4歳の子どもを持つ東大卒ママの会のメンバーが「3歳までに語彙力をUPさせるコツ」について、自身が親にしてもらっていたこと、自身が子どもに行った方法をご紹介します。

日経DUAL記事

その1 親の“独り言”で赤ちゃんにも言葉のシャワーを

生まれたばかりの赤ちゃんは当然ながら言葉を話すことができません。しかし、音はずっと聞いています。そこでぜひ実践したいのが、親の独り言を子どもに浴びせる「独り言シャワー」。

例えば、公園にお散歩に出かけてイチョウを見つけたとき。心の中で「イチョウがあるな」と思うのではなく、イチョウを指さしながら「あそこにイチョウがあるね」と言葉に出してみましょう。

また、心に余裕があるときは、色々な形容詞や動詞を付け足すのがおすすめ!

例えば…
△「イチョウがあるね。」
◎「イチョウがあるね。黄色のイチョウの葉っぱが木の高いところからはらはらと落ちてくるね。秋になるとイチョウの葉っぱは緑色から黄色に変わるんだよ。」

子どもが単語を覚えるためには、異なるタイミングや使い方で13~15回程度繰り返し聞く必要があると言われています(*)。また、1つのものに対して、名詞だけでなく動詞や形容詞を付け加えると親自身も独り言が言いやすく、子どももたくさんの言葉に触れることができます。

独り言シャワーを意識していた東大卒ママの会のメンバーの子どもには、1歳半で150語話せるようになった子も!

まずは、心の中の声を口に出すことから始めてみましょう。

その2 赤ちゃん言葉ではなく、親が積極的に難しい言葉を使う

語彙力をUPさせるには、とにかくいろいろな表現を使うのがおすすめです。

子どもに話しかけるときに、「難しいから子どもにはわからないだろう」と大人の物差しで決めつけないで、赤ちゃん言葉はできるだけ使わず難しい単語も積極的に使っていきましょう。

例えば、「ブーブーがたくさん走っているね」ではなく、車の種類をきちんと区別して「乗用車に、トラックに、タンクローリー。いろんな車が走っているね」など

2歳ごろになると、ある程度言葉が理解できるようになってきて、言葉の意味に疑問を持つときもあると思います。そのときには、その言葉の意味について簡単な言葉で説明してあげましょう。

例えば、工事現場で家を壊しているとき。「あの家、解体中だね」と親が言うと、「解体中ってどういう意味?」と子どもは気になります。そこで、「解体するっていうのは、“壊す”と一緒の意味だよ。あの家は今壊されていて、なくなるということだよ」と、使い方と意味を教えてあげます。子どもは好奇心旺盛なので、すぐに覚えてくれるはず!

その3 絵本で言葉への関心を高めよう!読み方のコツとは?

筆者自身、昔から本が大好きで、家には300冊以上の絵本がありました。子どもも同じく絵本が大好きで、自宅には200冊ほどの絵本があります。絵本を読むことは普段なかなか使えない言葉を教えることができる絶好の機会です。

子どもが「楽しいときはあっという間に過ぎてしまうね」「みんな口々に言っていたよ」と話したときには、明らかに絵本の影響だなと思いました。

そんなわが家が0歳のときから絵本を読むときに注意していることは…。

① お話を読みながら対象物について指をさす
② 普段話すときよりゆっくり読む
③ キャラクターによって声色を変える
④ 「が」「を」などの助詞を意識して読む(絵本の文章に助詞がなければ付け足して読む)

これらに気を付けることで、集中して聞いてもらうことができ、言葉への関心も増します。言葉への関心が増すほど、語彙力はアップします。

また、絵本で読んだことは実体験させてあげると、語彙が定着するのでおすすめです。

例えば、「石をどけるとダンゴムシがいる」「ダンゴムシは触ると丸くなる」と本で読んだ後は、ぜひ公園に行きましょう。石をどけたらダンゴムシはいるかな?触ると本当に丸くなるかな?と子どもに問いかけ、一緒に触ってみましょう。なぜ丸くなるのかな?というような質問もしてあげると、知識の輪も広がり、親子でたくさんの言葉を使って話をするきっかけにもなります。

その4 以心伝心はやめて!単語ではなく文を話してもらおう

子どもが「お水!」などの単語を言うと、すぐにお水をコップに入れてあげてしまっていませんか?「抱っこ!」と言われれば抱っこしてあげ、「おもちゃ!」と言われればおもちゃを取ってあげる。子育てあるあるです。

しかし、子どもがある程度言葉を話すようになってきたら、場面場面で少し待って、子どもが「今、何をしてほしいのか」をきちんと文章で話してから、応えるようにしてみましょう。

最初は、「いつもはすぐに応えてくれるのに、なんでやってくれないの?」と子どもも戸惑うと思うので、「お水!」と子どもが言ったら「のどが渇いたからコップにお水を入れてちょうだい、と言ってごらん」という風に、文章でお話することを促してあげます。

その過程を何回か繰り返したら、「なんて言えば良いんだっけ?」と言葉を引き出すお手伝いをしてあげるのがおすすめです。

東大卒ママが実践する「3歳までに語彙力をUPさせるコツ」はいかがでしたか?

いそがしいママもパパも、日常生活の中で少し意識するだけで、より多くの言葉の種をまくことができます。親子で楽しく語彙力を伸ばしていきたいですね。

(*)Harvard Graduate School of Education. Small Kids,Big Words, https://www.hepg.org/hel-home/issues/24_3/helarticle/small-kids,-big-words

著者プロフィール

haru
0歳男の子、4歳男の子を育てる、フルタイムワーママ。仕事は金融系。時間をかけた知育はできないので、ながら育脳を実践中!趣味は読書と温泉巡り。温泉で日々の疲れを癒しています。

coco
3歳の男の子ママ。映像編集などフリーランスで請け負うも、ほぼ専業主婦。趣味は絵画鑑賞。子どもと一緒に美術館に行くのが日々の楽しみです。

著者プロフィール

東京大学卒業(2011年~2012年度)の現役子育てグループ。主要メンバーは7名。東大OBOGたちへのヒアリングやアンケートを基に「東大生の幼少期の習慣」を分析し、現役ママの目線も取り入れて、“今すぐできる幼児教育”の実践方法を提案している。著書に『東大脳を育てる3歳までの習慣』(小学館)がある。SNSでも実践中の知育や自分たちの経験談を発信中。
https://www.instagram.com/todaimoms/
https://www.instagram.com/punyuugram/?hl=ja

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