お仕事体験は学びの宝庫! 「キッザニア」を10倍楽しむために知っておきたいこと

お仕事体験は学びの宝庫! 「キッザニア」を10倍楽しむために知っておきたいこと

日本はもちろん、世界各国にあるお仕事体験のテーマパーク「キッザニア」。わが家も大好きで、キッザニア東京にはこれまで20回近く行きました。そんな筆者が感じた、キッザニアを数倍楽しむコツや好奇心を刺激するためにしておくとよいことなどをまとめてみました。

日経DUAL記事

キッザニアの基本知識

キッザニアはメキシコ生まれ。キャラクターが海外っぽいのはそのためなんですね。

その後、日本、インドネシア、韓国、アラブ首長国連邦など世界約20ヵ国で展開されている子ども向けの職業体験型テーマパーク。日本では、東京、甲子園(西宮市)、福岡の3店舗あり(いずれもららぽーと内)、2023年秋には名古屋にもオープン予定です。乗り物までが実物の約2/3のサイズで再現した街並みは圧巻です。

・最初にすること

よく首からぶら下げている緑のお財布を見かけると思いますが、これはキッザニア内で銀行口座を開設するともらえます。

お仕事をするとお金(キッゾ)が増えていくので、空き時間に口座を開設してお財布をゲットしましょう。

・持っていくといいもの

他にあるといいモノは、ストラップ(お仕事カードをなくさないため。キッザニア内でも並んでいるときにも購入可能)、カード入れ、水筒(夏場は必須)、キッズ携帯(あれば)、モバイルバッテリー(写真をたくさん撮るため)、エコバッグ(お土産をたくさんもらうので)はマストアイテムです。

知っておくと役立つ10のこと

以下、筆者が何度も訪れた中で、失敗しながら学んだ「知っておくと役立つこと」をお伝えします。

その1 厚着はNG

多くのお仕事では羽織るタイプのコスチュームを着るので、重ね着しやすく動きやすい格好がおすすめ(Tシャツとズボン、薄手のワンピースとレギンスなど)。

その2 地図で予習する

せっかく早く並んでも、入場後、迷子になってやりたいお仕事にたどり着けなかったら残念。事前にHPのmapでざっくりとした場所を把握しておくと、入ってからスムーズに回れます。

その3 人気のお仕事は早めに終了してしまう!

ハイチュウやメガネといったモノづくり系や消防士(放水量)など、数量に限りがあるものは早めに向かうのがいいでしょう。

その4 お仕事は1つだけ予約ができる

どうしてもやりたいもの&人気なものを予約するといい。ただし、あまり先過ぎると、時間調整が難しく空き時間ができてしまう場合も。

その5 親は身軽で!

基本的に、親はずっと荷物係になって(お土産系がどんどん増えます)ひたすら歩き回ることになるので、とにかく身軽に。上着や不要なものは入場前のロッカーへ入れましょう。

その6 疲れたらラウンジを活用

大人が複数人いる場合は、交代で2階にある保護者専用ラウンジ利用もおすすめ。ドリンクバーや雑誌もあります。

その7 お昼を食べる場所が少ない

そもそも食事できる場所や席が限られているので、お昼どきは混みます。時間をずらして食事をするか、食べ物系のお仕事で小腹を満たしていくといいでしょう。

その8 待ち合わせ場所を確認しておく

お仕事へ向かう入口と終了時の退出場所が、まったく違うことがあるので、初めてのお仕事やキッズ携帯がない場合は「ここで待ってるね」と待ち合わせ場所を確認しておくと安心です。

その9 息抜きに劇場系を使うのも手

途中で劇場系を入れると、2時間くらいかかるので、親は映画館のような席でゆったりと休憩できます。ファッションショーでは雑誌の表紙のような写真を購入できたりするので記念になります。

その10 スペシャルDAYもある!

園児限定DAY(同年代の子たちだけなので安心)や英語で楽しめる「English Wednesday」もあるので、上手に活用するといいでしょう。

https://www.kidzania.jp/tokyo/english/ew

コスパのいい回り方

やはり、行くからにはたくさんのお仕事をしたいですよね。そこで、筆者が実感した「コスパのいい回り方」をお伝えします。

・入場後の最初のお仕事は初回に入り込む!
・整理券を早めにゲットするに限る!
・お仕事の間に次に空いているところを足で探す!
・土日よりも平日が断然空いている(たくさんやれる)!

お仕事にもよりますが、だいたい8人くらいの定員があります。ですから、入場後最初のお仕事で初回に入れないと、待ちの状態になり、2つ目以降のお仕事にもちょっとずつロスタイムが生まれてしまうのです。

そうならないためには、早起きして「入場整理券をゲットする」のが先決です。わが家はママ友と行くときは、1人が先に整理券の順番を取りに並んで、後からママ友が子どもたちを連れてきてもらうという分担制をとっていました。

また、やはり土日の1部はかなり混むので、1部よりは2部、土日よりは平日が空いているのでおすすめです。私はよく、仕事が休みの時に、保育園を休んだり学校の振り替え休日で利用しています(運動会や文化祭の振替休日は重なることが多いので、早めに予約を)。

キッザニアでの学びを深めるために、事前にしておきたいこと

*事前にお仕事へのモチベーションをあげておこう

コスパのいい回り方をお伝えしましたが、キッザニアはあくまで子どもが主役です。「空いているからこれたったら?」と親に促されるままお仕事をして写真を撮って親は満足しても、実はやりたくなくて(もしくは疲れた)不機嫌……というのもあるあるです(笑)。

経験上、一番やってみたいお仕事から行くと結果的にやれたお仕事が多くなくても、満足感が高い気がします。

*キッザニアに行く前には予習も不可欠です!
・楽しい場所だけどいろんなお仕事を体験しに行くところだよと伝える
・パパのお仕事だよ、〇〇ちゃんママのお仕事だよね、など仕事への興味を持たせる
・HPやYouTubeなどでイメージをつけておく

のもいいでしょう。

また、2回目以降の場合、同じお仕事を選びがちですが、何か1つは新しいお仕事にチャレンジしてみると、興味関心の幅が広がると思います。

行ったあとこそ学びを深めるチャンス

帰ってきたら、作ったものやもらったもの(CDやDVD)、お仕事カードを見ながら、どんなところが楽しかったか、大変だったかなどを話してみましょう。

おじいちゃんおばあちゃんに写真や動画を送って感想を伝えるのもいいでしょう。また、お仕事で稼いだお金(キッゾ)を数えてみるのも達成感があるはずです(初回は銀行に預けない方がいいかと思います)。

そして、キッザニアで体験したり見かけたお仕事とCMや街中で目にしたリアルをリンクさせるのもポイント。「次はあれもやってみたいな!」「あそこで見た制服はどんなお仕事なの?」など次回につなげる話もおすすめです。

ちなみに娘は、ホームセキュリティのALSOKのシールを街中で何個見つけられるかのゲームをしたり、ラジオでTokyo FMをかけると即座に反応していました(笑)。

複数人で行く際の注意点

キッザニアに兄妹やお友達と行くときは、事前にそれぞれ1番やりたいお仕事、最初に一緒にやるものを話しておくのが喧嘩を防ぐ鉄則です(身長制限や年齢制限があるかどうかは要確認!)。

とはいえ、お仕事には定員があり偶数で切られることが多いので、できれば偶数(2人)がベスト。あまり多いとバラバラになってしまうことも想定しておきましょう。

また、男女混在で行く場合は、どうしてもやりたいお仕事や興味が異なるので、最初に何かひとつ一緒にお仕事をやって、あとは解散!でもいいと思います。
譲り合いや喧嘩をしないことも大事ですが、本人が楽しめることが一番なので、譲ったり我慢してしまうタイプの子は、親御さんとお子さん一人行って好きなものを“自分で決めて回る”という回もしてあげると喜びます。

タイプ別おすすめお仕事解説!

お仕事やサービスは全部100種類以上あるので、どんな子でもきっと興味があるお仕事があるはず。

ここでは特に人気のお仕事を、タイプ別でご紹介します。どれもお仕事の制服を着たコスプレ写真(笑)が本当にかわいいので、親もテンションが上がること間違いなしです!

食べられる系(森永ハイチュウ、アイス、ベーカリー、ピザショップ、ハンバーガーショップ…)
もらえる系(絵の具屋、鉛筆工房、メガネショップ、はんこ屋、画材屋…)
乗り物系(パイロット&CA、地下鉄、宅配センター、消防士、救急車、はとバス、地下鉄)
医療系(獣医、歯医者、医師、看護師、薬剤師、救急救命士)
エンタメ系(モデル、お笑い芸人、マジックスタジオ、パレード)
メディア系(CMスタジオ、ラジオ局、出版社)
体を動かす系(サッカースタジアム、スポーツクラブ(ダンス)、クライミング体験)
女の子におすすめ(ファッションモデル、資生堂、ウエディングスタッフ、街計台)
男の子におすすめ(警察、地下鉄整備士、ガソリンスタンド、運転免許試験場)




年齢別の楽しみ方と注意点

未就学児の場合
特に初めてだと、ママと離れて不安で泣き出す子もいるので、近くで見ていられるお仕事を選ぶと安心です。

また、あれこれお仕事を分刻みで詰め込むと、疲れて不機嫌になってしまうので、休みながら楽しむことを優先に。やりたいお仕事が身長制限でできない場合もあるので、事前に調べておきましょう。

あとは自分で稼いだお金(キッゾ)でお買い物をする体験(デパート内には子どもしか入れない)もワクワクして楽しいです。
未就学児だけで行く場合は、「園児限定DAY」も活用してみると安心です。

小学生ならではの楽しみ方

難しいお仕事も理解できる3年生くらいからは、判決の臨場感が味わえる裁判官や、人前に出る緊張感や表現力が身につく劇場系、ラジオパーソナリティ、一冊の本を作り上げる編集者、ゲームを開発するゲームクリエイターなどもおすすめです。

さらに、やれるお仕事がないときはアルバイトを活用するのもいいでしょう(入口付近のお仕事相談センターで、その日可能なアルバイトが分かります)。

また、小学生になったら、自分たちで計画を立てて回るのもおすすめ。親が見ていると「あっち空いてたわよ!」などと口出ししたくなるので、「何時に迎えに来るね」と一度外に出てしまうのもいいかもしれません。

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

  • twitter
  • はてなブックマーク
  • LINE
  • ホーム
  • 子育てのコト
  • お仕事体験は学びの宝庫! 「キッザニア」を10倍楽しむために知っておきたいこと - SHINGA FARM

関連記事

新着記事