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東大卒ママたちが使ってよかった!【知育玩具】と【年齢別の遊ばせ方】

東大卒ママたちが使ってよかった!【知育玩具】と【年齢別の遊ばせ方】

お子さんとの遊びに知育要素を取り入れたいと思った時に、知育玩具の購入を考える方も多いと思います。そこで、今回は、東大卒ママの会のメンバーが実際に使い、家にあって良かった!と思う知育玩具と年齢に合わせた遊び方、そして知育玩具で遊ばせるコツをご紹介します。コロナであまり外遊びもできない今、知育玩具の見直しをして親子の絆を深めてみませんか。

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【0~1歳】は手指を使う知育玩具で脳を鍛えよう

特に0~1歳のお子さんは、外部の刺激から多くを吸収します。例えば「手は第2の脳」と言われるように、手を使って触覚を刺激することで赤ちゃんの脳は鍛えられるそう。(※)

その1 コップ重ね

形や大きさ、素材などが異なる物を触って学んでいく時期にオススメなのが、大きさの違うコップを入れ子式に重ねる玩具。一見シンプルですが、コップの大小を認識して重ねる作業は、赤ちゃんにとって難しいもの。最初は子どもが集中して取り組めるように2つのコップから始め、徐々に数を増やしていくと遊びやすいです。お子さんが少し大きくなったら、ごっこ遊びなどにも活用でき、自由度が高く長く使える玩具です。

その2 ビジーボードなどの指先を使う玩具

押す、つまむ、開く、引っ張るなど指先を使うさまざまな動作を行える玩具に夢中になる赤ちゃんは多いです。赤ちゃんがティッシュを全て出してしまったり、リモコンを何度も押してしまったりといういたずらに困った経験があるかと思います。しかし実はこうした行為が赤ちゃんにとっては、集中して指先で触って確かめる学びのチャンス!玩具なら存分にやらせてあげられます。

東大卒ママの会には、市販の玩具だけでなく、100円ショップの商品でビジーボードを手作りしたメンバーもいます。

目的別、知育玩具の選び方と年齢・習熟度に合わせた使い方!

知育玩具はお子さんの興味関心や習得させたい目的で選ぶのが大切です。また、同じ玩具でも、年齢や習熟度で遊び方を変えることで、さらに学びを深めることができます。ここでは、7つの目的別で年齢別の遊び方をご紹介していきます。

その1 「かるた」でひらがなと語彙力をUP!

言葉や文字に興味を持ったお子さん(2歳頃~)には、かるた遊びもオススメ!かるたには韻を踏み、語呂の良い言葉も多く、絵札とセットで、普段は耳にしない言葉にも興味を持つきっかけになります。わが家の子ども達も「三人よれば文殊の知恵」など、面白いと感じたことわざはあっという間に覚えていました。強弱をつけたり感情を込めたり、ことわざの内容を表現して読むと、より覚えやすいようです。

最初は5枚程度の少ない手札から始めるとやりやすいです。ひらがなが読めない時期は、子どもが絵札を探しやすくなるよう、読み札を読んだ後に絵の説明をし、探し当てた後は絵札のひらがなを、読みながら見せてあげましょう。ひらがなを読めるようになったら、お子さんと読み札を読んでも楽しいです。

かるたは、並べて言葉を作るカードとしても使えます。お子さんの名前などから始めると、文字に対する親近感がわきやすいです。

その2 「アルファベットのスポンジやマグネットで英語への興味やフォニックスの基礎作り

英語に興味がある場合は、アルファベットのスポンジやマグネットもオススメ。わが家は、幼児に英語を教えているアメリカ人の友人に、使い方を教えてもらいました。

まずは、アルファベット探しをして遊びます。例えばAを探す時、「AppleのAはどこかな」と英単語も一緒に聞かせたり、2セット用意するか紙に書くなどして「A」を見せてあげたりすると、見つけやすくなります。アルファベットの名称がわかるようになったら、フォニックスの音でアルファベット探しをして、読み方にも触れさせてみます。

フォニックスも認識できるようになったら、3字程度の短い英単語に並べて何の英単語か当てたり、逆に親が言った英単語に並び替えたりするゲームも楽しめます。

その3 数字を身近にするなら「百玉そろばん」

数を視覚的に捉えられるように10の玉が10段並んだ知育玩具が「百玉そろばん」です。色々な種類のものがありますが、わが家は、5のかたまりでも数を捉えられるよう、5ずつで玉の色が変わるものを選びました。

1歳頃は、百玉そろばんを親子で弾いて、小さい数を数えることから始められます。手指を使って弾く行為や、そろばんを弾いたパチンという音で、数えることがより楽しく遊び感覚に。誤飲の心配もありません!

10くらいまで一人で数えられるようになったら、2ずつ動かしてみたり、段ごとに1ずつ動かす数を増やしたり、色々な規則性で弾くと、数の法則に子どもが自分で気付くきっかけに。わが家では、子どもがそろばん上で斜めの模様を作ろうとした時に、「2と8も3と7も合わせると10だ!」と興奮していました。

もちろん数のワークを解く時にも使えます。慣れないうちはかたまりで動かすことが難しいかもしれないので、親が動かし方を見せてあげましょう。

その4 「すごろく」でルールや順番を守れる子になる

6まで数えられるようになったら、「すごろく」も楽しめます。初めは、サイコロの目の数だけコマを進めるのが難しいかもしれません。そんな時は、親も一緒にマスを数えます。

2~3歳の頃は、シンプルでルールを理解しやすいすごろくがオススメです。4歳以降は、お金の計算や地理を学べるものなどさまざまなすごろくがあるので、目的に合わせて選ばれるのが良いかと思います。わが家では、ルールやマスの指示を自分達で考える「すごろく作り」で遊んでいます。紙にはマスだけ描き、指示内容は付箋に書くと毎回指示の場所や内容を変えたすごろくを楽しめます。東大卒ママの会では、足し算の練習にサイコロを2個使うというメンバーも。

すごろくは、数以外に、ルールや順番を理解して守るという集団生活において大切なことや、マスの文字を読む練習もできるゲームです。お天気が悪く外出できない日には、家族ですごろくを楽しんでみてはいかがでしょうか。

その5 「レゴ」で空間・図形をイメージできる子に

知育玩具の定番「レゴ」。わが家の子どもたちも大好きです。0~2歳で購入するなら、まずは大きなブロックタイプの「デュプロ」。カラフルで、子どもに人気のキャラクター、動物や乗り物など、さまざまなモチーフのブロックが子どもの創造意欲を掻き立てるのだと思います。

細かい作業ができるようになったら、レゴに移行できます。レゴの導入としてオススメなのが「レゴジュニアシリーズ」。子どもが好きなキャラクターなどをテーマに、3つ程作品が作れるよう、限られた組み立てやすいパーツがセットになっています。作り方が絵で描いてある冊子付きなので、組み立てる遊びが好きなお子さんですと、親がピースを探すのを手伝ったり、くっつけ方をアドバイスしたりするだけで組み立てられ、自分で作品を完成させる達成感も得られます。

小さなレゴに慣れたら、自分でイメージしたものを自由に組み立て表現できるよう、さまざまなパーツがたくさん入ったセットを用意してあげると良いと思います。ちなみに、わが家の5歳児は、レゴも大好きですが、デュプロでもまだまだ遊んでいます!

その6 「カタミノ」で空間認識力と忍耐力が身につく

普通のジグソーパズルに飽きたらオススメなのが、「カタミノ」。正方形5個分の形の異なる12種類のブロックを、四角の枠の中にはめ込むパズルです。

1~2歳頃は、積み木として異なる形のブロックで動物などの形を作ったり、バランスを取りながら積み上げたりして遊べます。2~3歳頃から、見本の絵を見て、同じようにはめられるかチャレンジしてみましょう。3~4歳頃になったら、3つのブロックを使って、5×3マスの四角にはめ込むことから始めます。付属の冊子に組み合わせのパターンが載っているので、クリアしたら1つずつ使うブロックを増やすなど、ゲーム感覚でレベルアップを目指せます。

対象年齢が3~99歳とあるとおり、大人でもなかなか解が見つからない組み合わせもあり、空間認識能力だけでなく、諦めずに何度でも挑戦する根気も求められる玩具だと思います! 一人でも遊べますが、親子で交互にチャレンジし、どちらが先にはめられるか競争するのも楽しいです。

その7 「地図パズル」で地理に強くなる!

パズル好きのお子さんには、公文などから発売されている「地図パズル」(3~4歳ごろから)もオススメ。絵柄を合わせるのではなく、国や都道府県の形でピースをはめるので空間認識能力も鍛えられると思いますが、形に触れることで、大きさや海岸線・国境線から国や都道府県に興味を持ったり、繰り返し遊ぶことで位置関係や名称を覚えられたりするきっかけにもなります。東大生を対象としたアンケートでも、幼少期に地図パズルで遊んでいた人が多くいました。

公文の「日本地図パズル」では、初めは地域別の色付きのピース、慣れてきたら白のピースと、ステップアップしながら取り組めます。パズルで遊びながら、その地域の特産品について話したり、電車好きのお子さんであれば新幹線の駅名に触れたりすると、地域の特徴を捉えやすいです。

知育玩具を子どもに使ってもらう3つのポイント

せっかく知育玩具を買っても、お子さんに遊んでもらえなかったら、がっかりしてしまいますよね。そこで、最後に、私達が知育玩具を子どもに使ってもらえるように心がけていることをご紹介します。

【ポイント1】 購入前に子どもの好みを調査する

おうち遊びの様子や園の先生の話から、子どもがどんな遊びが好きか普段から観察するようにしています。子どもが好きな遊びやキャラクターのものを選ぶと、知育玩具に対する子どもの興味も広がりやすいです。特に高額な玩具は、購入前に児童館やお友達のお家で遊ばせてもらったり、知育玩具のレンタルサービスを利用してみたりするのも手です。

【ポイント2】 親も一緒に遊ぶ

遊び方がわからなければ、興味もわかないと思います。特に初めて遊ぶ玩具の場合は、親も一緒に遊ぶことで、使い方や楽しさを教えてあげましょう!親と触れ合いながら遊ぶことで、子どもの学びも深まります。

【ポイント3】  嫌がる時は無理強いしない

親がどんなに頑張っても、お子さんが買った玩具で遊びたがらないことがあると思います。そんな時は、子どもがその玩具に対して嫌な印象を持たないよう、無理強いせず、他の玩具で遊ばせるようにしています。時が経てば、興味を持って遊ぶようになるかもしれません。

プロフィール

ai
5歳男の子と3歳女の子を育てるワーママ。自身も子どもも帰国子女で、米国では英語教授法の資格を取得。週末、子どもと外で体を動かし遊ぶ時間が大好きです!

Eri
4歳女の子と2歳男の子のママ。先日、チャイルドコーチングアドバイザーの資格をとりました。最近は子どもたちとすごろく、あやとり、かるたでたくさん遊んでいます!

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(※)Hayano Yasufumi,et al. : “Netrin-4 regulates thalamocortical axon branching in an activity-dependent fashion”. Proceedings of the National Academy of Sciences. 111 (42): 2014, pp. 15226-15231

著者プロフィール

東京大学卒業(2011年~2012年度)の現役子育てグループ。主要メンバーは7名。東大OBOGたちへのヒアリングやアンケートを基に「東大生の幼少期の習慣」を分析し、現役ママの目線も取り入れて、“今すぐできる幼児教育”の実践方法を提案している。著書に『東大脳を育てる3歳までの習慣』(小学館)がある。SNSでも実践中の知育や自分たちの経験談を発信中。
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https://www.instagram.com/punyuugram/?hl=ja

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