今年の夏はアメリカで本格的なSTEM体験を!大人気の子ども向け科学館・博物館4選【後編】

今年の夏はアメリカで本格的なSTEM体験を!大人気の子ども向け科学館・博物館4選【後編】

海外旅行でぜひ訪れてみたい、アメリカにある子ども向けの科学館や博物館。前回挙げた2つの施設に続き、今回は観光地として名高いラスベガスとオーランドにある施設を紹介します。

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国内最大規模の広さを誇る子ども博物館「Discovery Children’s Museum」(ラスベガス)

ネバダ州ラスベガスにある「Discovery Children’s Museum」は、国内最大規模となる子ども専用の博物館です。全てのセクションにおいてSTEM要素を取り入れており、子どもが遊びながら学べるように設計。0歳からティーンエージャーまで、幅広い年齢層が利用できます。

3階建ての建物は、年齢やテーマによって9つのセクションに分かれています。「ディスカバリー・ラボ」はDIYとディスカバリーを結び付けることにより、モノづくりの構想から創造までを実現できるエリア。発見、創造、挑戦、クリティカルシンキングを刺激する、STEM教育を凝縮したような場所です。

3Dプリンターや設計ソフトを備え、子どもたちはレーザーカッターを体験したり、コーディングに取り組んだりできます。木工、回路設計、彫刻、陶芸、裁縫など多種多様なアクティビティを揃えており、STEMワークショップなども定期的に開催されています。

「エコシティ」はミニチュアの街を再現したエリアで、職業体験を楽しめます。スーパー、空港、銀行、スタジアムなどがあり、どの施設も関連企業がスポンサーとなっているので内容は本格的。制服を身にまとい、荷物のチェックを行ったり、銀行でお金を扱ったりできます。

各階をつなぐ巨大アスレチックジム「サミット」は、体を動かしたい子どもたちにぴったり。STEM要素が高い仕掛けがあちこちにあり、飽きることなく遊べます。ほかにも、水の力を学べる「ウォーターワールド」、発明にチャレンジする「特許申請」、幼児向けの「トドラータウン」などがあり、1日がかりでたっぷり遊べること間違いなしです。

公式サイトでは、自宅で楽しめるSTEM教育動画も提供中。科学、技術、工学、アート、数学、言語などのカテゴリの動画を無料で視聴できます。

国内最大規模の広さを誇る子ども博物館「Discovery Children's Museum」(ラスベガス)
画像出典:Discovery Children’s Museum

子どもから大人まで楽しめる科学館 「Orlando Science Center」(オーランド)

ディズニーワールドやユニバーサルスタジオなどの有名テーマパークが数多く集結する世界有数の観光地、フロリダ州オーランドにある科学館が「Orlando Science Center」です。年間67万人以上が訪れるこの施設のキャッチコピーは、「生涯サイエンスを学び続けよう」。これまで多くの賞を受賞しており、大人から子どもまで全ての来訪者に感動と体験を与えてくれます。

エントランスを入って最初に目に入るのは、7歳以下の子どもを対象とした「キッズタウン」。7つのエリアに分かれており、水力エリア、演劇場、アスレチックジム、建築エリア、ラボ、赤ちゃんタウンなどがあります。

なかでもユニークなのが、オレンジの収穫から店頭に並ぶまでの流通を体験できる「オレンジ園」です。シンプルな機械を駆使してオレンジを収穫し、洗浄し、仕分けし、出荷するまでを遊びながら学べます。

それ以外にも、子どもが楽しめるエリアはたくさんあります。地球と生物の生態を紹介する「ライフ」、健全でサステナブルな食品流通システムについて考える「フードヒーロー」、自然災害体験や飛行機工作に取り組める「私たちの星」など。実物大の恐竜の骨が展示されている「ダイノ・ディグズ」では、シャベルやハケを使って化石を掘り出すアクティビティが楽しめます。大きなスクリーンで観る迫力あるサイエンス・ドキュメンタリーも見逃せません。

ここは子ども専用施設ではないものの、幼児向けプリスクールプログラムがあるなど、子どものSTEM教育に力を入れています。ステージでは定期的に科学実験の生ライブを実施しており、子どもたちが楽しめる工夫が随所にちりばめられています。ぜひ家族で訪れてみてほしいスポットです。

子どもから大人まで楽しめる科学館 「Orlando Science Center」(オーランド)
画像出典:Orlando Science Center

まとめ

今回は前編・後編と2回にわたり、アメリカでSTEM体験ができるおすすめの科学館・博物館を紹介しました。現地の子どもたちと一緒にさまざまなSTEMプログラムに取り組むことは、お子さんにとって貴重な体験になること間違いなしです。ぜひ、家族で海外の科学館や博物館を訪れてみてください。

執筆者/ 長谷川サツキ

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<参照URL>
https://www.discoverykidslv.org/
https://www.osc.org/

<画像出典>
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=432375292266842&set=pb.100064831237148.-2207520000.&type=3
https://www.discoverykidslv.org/
https://stock.adobe.com/323290463

著者プロフィール

世界35か国在住の250名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2019年4月時点)。
企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。

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