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目黒星美学園小学校が掲げる「いつも子どもと共に」とは? 【PR】

目黒星美学園小学校が掲げる「いつも子どもと共に」とは? 【PR】

目黒区碑文谷の閑静な住宅街にある目黒星美学園小学校は、“いつも子どもと共に”を掲げるカトリック系の小学校です。

キリストの教えを学ぶ宗教の授業や、5年生から男女別学制といった特色ある教育、さらに求める児童像や入試内容について、学校長であるシスターの小島理恵先生と、入試・広報担当で現在6年生の男子クラスを受け持つ増田健先生にお話を伺いました。

日経DUAL記事

“全児童を全教員で見よう”がポリシー

__目黒星美学園小学校ならではのこだわりを教えてください

本校が掲げる“いつも子どもと共に”という言葉の通り、授業だけではなく、休み時間も子どもと過ごすことを大切にしています。また子どもが自ら善悪を判断し、他者に思いを寄せられる、品性のある誠実な社会人の育成を目指しています。

__どのように児童と先生が関わっているのでしょうか?

お預かりしている“全児童を全教員で見よう”という思いで、担任や学年担当の教師らと、20分休みや昼休み、放課後の時間を一緒に遊んで過ごします。その際、ちょっとした変化に気づくこともあるので、そこは学年の垣根を越えて共有しています。休み時間になると「先生あそぼう!」と子どもたちから声がかかるのは本校らしさだと思っています。

__設備環境に関して特色はありますか?

住宅地の中に位置する本校は、地上3階地下2階建てです。校庭は子どもたち全員が遊べる広さではないため、昼休みの時間をずらして遊ぶような時間割にしています。

校内は光が多く降り注ぐよう、窓を大きく取っています。こちらは1階の廊下。

随所にステンドグラスやマリア像などキリストの教えが感じられる工夫がされています。

3階には朝礼やお祈り、宗教の授業を行う聖堂があります。

漢字検定やヴァイオリン、学年に応じた宗教授業も

__学習面で入れていることはありますか?

学習指導要領に基づいたカリキュラムで「自学」を通してこつこつと学習しています。そのひとつとして、1年生から全児童が受験する漢字検定があり、毎年ほぼ全員が合格し大きな賞を獲得しています。

特に昨年は、全国で4団体のみが選ばれる「協会賞」を受賞しました。漢字検定は、自ら学習する習慣と自信につながっていると実感しています。

また、音楽にも力を入れており、4年生で全員が学習するヴァイオリンや5,6年生でのお琴の授業、さらに課外活動として聖歌隊やジュニアオーケストラクラブなどの活動があります。

ヴァイオリンがずらりと並ぶ音楽室。ヴァイオリンの授業は、創立当初から続いている伝統のひとつ。

__宗教教育とはどのようなことをするのでしょうか?

低学年は神様に感謝する気持ちを養い、高学年になると聖書を読み解いて与える喜びを知るなど、学年に合わせた宗教の授業を1年生から週2時間行います。今までキリスト教に馴染みのなかった子ども達も、日々の生活の中から自然とお祈りする心を持てるようになります。

また、2005年から始めたカンボジア支援のボランティア活動も宗教教育の一環です。お弁当のおかず代を寄付したり、必要とされている衣類や文房具を現地に送ったりしています。昨年は、児童からの発案でTV電話を使い現地のスタッフや子どもたちと話す機会を設けたことで、より関心が高まったように感じています。

__宗教教育はどのように根付いてくるのでしょうか?

日々の生活の中で他者に思いを寄せられている子ども達の姿が度々見られます。例えば、災害や大きな事件が起こり、苦しんでいる方々の存在を報道で知ったとき、高学年の子ども達が「お聖堂でお祈りをさせてほしい」と言いに来ることがあります。

また、子ども達の自主的な募金活動に繋がり、全校に広がることもあります。自分たちでできることは何かと考えて誰かのために行動できた素晴らしい行いだと思います。

お聖堂には、職人の手作りによるパイプオルガンが。

__喜びの時間とは?

授業では子ども同士が繋がりを感じられるよう心がけています。そのひとつとして、年に数回「喜びの時間」を設け、クラス主体で体も心も発散できるような時間を過ごします。

学校長からは、「子ども達にとって喜びが感じられる時間にしてください。」とだけ言われています。教室内で子どもの企画で催し物をするクラスもあれば、高学年の男子の場合は、キックベースなど体を使った運動や遊びの時間になることが多いですね。私たちも一緒になって汗を流します。(増田先生)

こちらが校庭。校舎は、光・風・緑がコンセプトになっている。

共学と男女別学を兼ね備えた高学年の男女別制!

__5年生から男女別学にしている理由とは?

4年生までは性差を意識せずに共に活動し、5年生からは男女の特性を考慮した教育を意識しています。そうすることで、女子でもリーダーシップが取れるようになり、男子でも細かな点に気づけるなど、性別にこだわらない男女別クラスならではの指導ができると実感しています。

__印象的な男女別学の活動があれば教えてください

2年生から毎年宿泊学習があるのですが、中でも5年生に行われる夏の男女別合宿は大きく成長できる機会となります。女子は、「出会い」というテーマで、自然豊かな環境の中で、神様や自然、本、友達などさまざまな「出会い」を通して、自らを知る機会となります。

__男子はどんなことをするのでしょうか?

本校の附属の中学は女子校なので、男子は高学年になると他校に進学する準備が必要となります。そこで、5年生の夏に行われるサマースクールでは1日8時間勉強をし、4時間遊ぶというスケジュールを5泊6日行います。周りの友達が一生懸命強する姿を目の当たりにするため、合宿後は自らスイッチが入り、勉強モードに切り替わります。また、合宿後の2学期からは委員会活動や高学年としての役割から忙しさが増してきますが、今、自分がするべき事を判断し、自分のためにも人のためにも自発的に物事取り組めるようになっていく児童が多いです。(増田先生)

入試では集団の観察テストを重視しています

__御校が望む児童像を教えてください

素直な子どもらしいお子さんを望んでいます。具体的には、「みんなで楽しんで活動できる子」「自分以外の人も大切にできる子」「決まりを守れる子」が理想です。現在通う生徒も、人に尽くせるやさしい子が多く、縦割り班の活動では、6年生がペアとなった1年生をやさしくお世話している姿をよく見かけます。

__学童保育などはありますか?

2011年の震災時に、親御さんに会えず寂しい思いをした生徒がおり、1~2年生のための学童保育を校内に併設しました。現在は70名ほどが登録し、スポット利用ができるようチケット制にしています。保護者参加の行事も月1回程度ですので、共働きのご家庭でも安心して通っていただけています。

__入試ではどんなことを見ていますか?

個別テストもありますが、特に集団の観察テストに重きを置いて、試験であっても子どもの良いところが引き出せるような関わりを持つようにしています。たとえば、廃材を使う創作活動では、きまりを守らない子や友達にやさしくできない子には×をつけるのではなく、「ゆずってあげられる?」「話を聞けるかな」「いっしょにやってみよう!」と声掛けをし、我々の声に耳を傾けてくれるのであれば、本校で伸びていくことができると思っています。(増田先生)

コロナ禍でも愛情と安全を第一に

__コロナ禍では、どういった対応をしていますか?

バスや電車で通学する児童が多いので、安全面を第一に考慮して、1学期末までは分散登校にしています。登校後は手指の消毒のほか、サーモカメラでの検温、健康観察カードの提出、休み時間のトイレも密を避け、時間差にするなどの工夫をし、教員はマスク着用で、英語など希望する教科は透明のガードも着用しています。

また、登校しない日には全学年iPadのロイロノートで各教科から配信される家庭学習を実施。課題にはコメントを入れて返信し、子どもとのつながりが感じられるように配慮しています。今後も「新しい学校生活」を見据え、これまで以上に安心して通わせられるよう工夫し、年間行事も見直す予定です。

__最後に、保護者の方にメッセージをお願いします

6年生を見ていて思うのは、学年が上がるにつれて、誰かのために考えて行動できるようになっていること。自分の夢や目標も、より具体的に描けるようになってきます。人との関わりを大事にして成長する姿が、目黒星美らしいと感じています。(増田先生)

本校では、学校と保護者の皆さんで、子どもたちを共に育てていきたいと考えています。体も心も大きく成長する小学校の6年間を、“愛情なくして信頼はなく、信頼なくして教育はない”という創立者の教えをもって、教育の土台を作っていけたらと考えています。

【Information】
2020年の入試は子どもの安全を第一に考え、可能な範囲での実施。決まり次第HPにてお知らせします、とのことです。
http://www.meguroseibisho.ed.jp/exam/briefing.html

【編集後記(ママライター)】
校長先生の、生徒を信頼し愛情を持って明るく優しく接するお人柄と、男子と全力で向き合う増田先生の熱心な思いに触れ、これまでのカトリック校のイメージが一変しました。まさに、男女別学と共学のいい面を兼ね備えた学校だと感じました。

Photo:Fujiki Miho

著者プロフィール

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