東大卒ママの会yuuさんが実践している、「子育てとお金」のこと

東大卒ママの会yuuさんが実践している、「子育てとお金」のこと

これまでお金に無頓着だった人も、子どもが産まれたのを機に資産形成について熱心になるケースも少なくないですよね。ただ、熱心になりすぎて架空の不動産に投資してしまったり、ありえない利回りの金融資産を購入してしまったり、いわば“詐欺”に騙されてしまう人が一定数いるのは、金融リテラシーの低さゆえではないかと悲観してしまいます。

お金の教育が充実していない日本で、私たち親が子どもにできることは、その金融リテラシーを高めてあげること、つまり幼いうちからお金に触れさせてあげることなのではないでしょうか。そして親である自分自身も知識を付け、教育資金を備えること、これも私たち親ができることの一つではないかと。今日は私が意識している①子どもとお金の関わり②教育資金のためにしていることを具体的に書いてみたいと思います。

日経DUAL記事

3歳、5歳、7歳。yuuさん流、年齢別の子どもとお金の関わり方

・3歳頃~「自分で買ってみる」
小さいころから意識しているのは、「自分で買ってみる」ということ。
簡単なのは自動販売機。欲しいジュースを選んでもらって、「何円かな?」と問いかけることから始まり、「10円が何枚必要かな?」「ママのお財布に100円1枚、50円が3枚、10円6枚があるけど、どうやって払う?」など、足し引きの計算ができなくても、それぞれのお金の価値を実感してもらうようにしていました。
・3歳頃~「自分で買ってみる」

5歳頃~「いくらで何が買える?」
先ほどの自販機の話では、「200円出すとおつりはいくらかな?」など自然と引き算を意識させるような会話に繋げるようになってきます。また(少額ですが)お金を渡して、その中で自由に買い物をしてもらい、“いくらで何が買える”なんて感覚も身につけてもらっています。息子は紙とペンを持って「500-73-55=?」などとスーパーの駄菓子コーナーで計算式を書いて買い物をしていました(笑)。

海外に行ったときも、外国紙幣と日本紙幣を比べてアメリカの10ドルは日本のいくらに相当するなど、日本と海外のお金の価値の違いについても話し、日本と同じようにお小遣いで買い物をしてもらいました。肌感覚で日本の物価の安さも感じてくれたようです(実際に海外に行かなくても、両替所などで外国紙幣を見せてあげるのも手かなと思います)。
5歳頃~「いくらで何が買える?」

7歳ころ~「対価としてのお金」
実数的なお金の話ももちろん継続していますが、今私たちの生活は誰がどんなことをして成り立っていて、その対価としていくらお金が払われているか、そんな話をしてみるようにしています。小学校の給食は誰のおかげで食べられるのか? 作り手がいて、食材を運んでくれる人がいて、食材を生産してくれる人がいて……それぞれにどのくらいの対価が払われているのか、そういった知識も知ったうえで生活していってほしいと思うからです。

ここで1冊ぜひ読んで頂きたい本をご紹介させて下さい。
大人向けの本ですが、読んだ内容をお子さまたちにもお話していただきたいと思う1冊。
田内学さん『お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門』(ダイヤモンド社)
田内学さん『お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門』(ダイヤモンド社)
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「なぜ、紙幣をコピーしてはいけないのか?」「なぜ、家の外ではお金を使うのか?」「価格があるのに、価値がないものは何か?」「お金が偉いのか、働く人が偉いのか?」皆さんお子さんに尋ねられたらどう答えますか?これらの問いはこの本の第一章の見出しからとったものです。東大卒ママの会の中でも話題の1冊。
新刊の「きみのお金は誰のため」も必見です。
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これからやりたいこと「旅行プランを作る!」
ここまでの経緯を踏んで、息子と一緒に「旅行プランを作る」ということをやってみたいと思っています。行き先、予算、その他の制限からプランを作ることはワクワクしながらも頭を使う大仕事だと思っています。搭乗・乗車する日時が違うだけで費用も変わりますし、その費用の差額で他に何ができるかの価値も分かってきているはずですので、プランを作ることでお金の「価値」について今一度一緒に考えたいと思っています。

教育資金のために、投資や“かかりつけの” FPによる見直しも!

私は父の影響もあり、20代から投資や運用には人並には力を注いできたつもりです(笑)。
そのお金で単独で戸建てを買ったり、今も教育資金と老後の資金をコツコツ貯めていたりしています。なんとなく運用はめんどくさい、怖い、なんて意識のある方も多いかと思いますが、今は自動運用など入れておけばAIが運用してくれるもの、保険として加入して掛け金を運用してくれるもの、いろんな金融商品があります。

ここで誤解なきよう説明すると、決して投資を勧めているわけではありません。ただ、「何も分からないからできない」のと、「分かっているけどやらない」とでは大きな差があるように思うのです(これは投資運用の話に限らず言えることですが……)。

これからの教育資金にいつ頃、いくら位必要なのか、それを考えたときに住宅ローンは毎月いくらまでの返済額にしたら良いのか、これらの見通しが立たないから私たちは漫然と「不安」に駆られるのではないでしょうか。私もその不安に駆られる親の一人であるので(笑)、最近は専属のFPにライフプランを相談しています。かかりつけの医者がいるように、欧米の先進国では“かかりつけの”FPがいて、資産形成について定期的に相談に乗ってもらえるようです。私の利用しているサービスは、オンラインで相談に乗ってくれるうえ、弁護士のように相談料は取られないので、気軽に話せるのもありがたいところ。

●マネーペディア
https://bit.ly/43tIDey
投資には必ずリスクはつきものです。そのリスクはどの程度なのか? 現金のまま貯金しているリスクはないのか? それを全く分からず・知らず、過ごしているのはもったいないなと感じます。これを機会にぜひ一度お子さまと一緒に「知る」ということから始めて頂きたいなと思います。

子育てのゴールは、将来わが子が「自分で食べて暮らしていけること」

教育資金には奨学金だってありますし、手段はなんとでもなりますが、その選択肢を与えて(教えて)あげるのも、私は親である自分の役割であるように思っています。そして子どもを「自分で食べて暮らしていける」よう(自立できるよう)に育てるのも親の役割であり、子育てのゴールでもあると思って今日も楽しんで息子と向き合っています。

著者プロフィール
東大卒ママの会
東京大学卒業(2011年~2012年度)の現役子育てグループ。主要メンバーは7名。著書に『東大脳を育てる3歳までの習慣』(小学館)。SNSでも実践中の知育や自分たちの経験談を発信中。
todaimoms – 東大卒ママの会(知育,幼児教育)

yuu
東京大学卒業。小学1年生の男の子を育てるシングルマザー。コンサルとしてフルタイムで働く傍ら、親子リンク服”SUGAR”のディレクターを務める。『東大脳を育てる3歳までの習慣』の著者の一人であり、インスタでは知育や美容、旅行など幅広く発信中。
yuu@東大卒ママの会(小1👦🏻のワーママ) (@punyuugram) • Instagram photos and videos

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