欧米で人気のキッズヨガで集中力を養おう!

欧米で人気のキッズヨガで集中力を養おう!

日本でも大人気のヨガ。最近は、ママだけでなくキッズにも人気が広がりつつあります。

欧米では、すでにキッズヨガを導入している学校もあり、その効果が期待されています。

今回は、アメリカ医学会認定パーソナルトレーナー資格を持ち、グローバルに活躍されているエドワーズ壽里さんにキッズヨガについてお話を伺いました。

日経DUAL記事

グローバルな視点から見るキッズヨガ

__壽里さんの経験から「なぜキッズヨガはおすすめなのか?」教えて下さい。

壽里さん「Kids Yogaは、最近アメリカの学校でも取り入れられるほど、子ども達への影響が期待されています。キッズヨガの一番の特徴は、子どもは子どもらしくヨガをすればいいというところ。年齢によっては、大人のように集中してヨガはできなかったとしても、子どものころから「呼吸に意識を向ける」という習慣がつくだけで、感情のコントロールが上手になったり、ヨガで体を動かすことで身体能力も向上すると言われています。

__アメリカでは、実際にどのようにキッズヨガが行われていますか?

壽里さん「私はハワイで、Yoga Ed.というヨガを通して教育に変化をもたらそうということをミッションに掲げている教育プログラムの認定の元、私立の小学校でキッズヨガを教えていました。ハワイでは名門校で、10年近く前ですが、すでに放課後のプログラムにキッズヨガを提供していました。

お家でもできるキッズヨガポーズ

続いて、自宅で手軽にできる3つのキッズヨガポーズをご紹介します。

その1 「木のポーズ」

バランスゲームのような感覚で楽しめる木のポーズ。
バランスを取ることで集中力を高め、体幹を鍛えることができます。
親子でバランスゲームとして取り入れるのも良いですね。

その2 「キャットポーズ、カウポーズ」

四つん這いになって行うポーズ。呼吸に合わせて背中を動かします。
息を吐きながら、背中を丸めるのが「キャットポーズ」。息を吸いながら、背中を反らすのが「カウポーズ」です。丁寧に背骨を動かすので、猫背や反り腰などの予防にもおすすめです。キャットカウをしながら、猫と牛の鳴き声を真似したりすると、子どもは喜びます。

その3 「ダウンドックのポーズ」

両手両足を床につけ、お尻を上げて体全体で三角形を作るポーズ。
ヨガの代表的なポーズです。全身を大きく使うポーズなので、ストレッチ効果や血液循環を高め、全身のバランスを取ることで集中力も高まります。
ダウンドッグは親子のコミュニケーションが取りやすいポーズです。親子でバランスを確認し合いながらヨガを楽しむことができます。

アラフォーママにおすすめのヨガポーズを教えて!

肩こりになりやすい頑張るアラフォーママには、「Thread the needle」というポーズがおすすめです。四つん這いの状態から、肩を床につけ伸ばしていくポーズ。自然に肩を伸ばし、無理なくストレッチすることができます。

そして、先ほどご紹介したダウンドックは、腰痛予防におすすめです。

あまり休めていないママには、力をぬくようなリストラティブヨガのポーズがおすすめです。リストラティブヨガは、ブロックなどの補助道具を使って、体に負担をかけることなく行うヨガ。リラックスしてヨガを楽しむことができます。ヨガブロックを肩甲骨のすぐ下あたりに置き、仰向けで胸を開くポーズもおすすめです。

親子でトライしたい「マインドフルネス」

__壽里さんは、マインドフルネスについてもフォーカスされていますが、キッズのマインドフルネスについて、子育て世代の読者層でも参考になることがあれば教えて下さい。

「呼吸に意識を向けることは、小さな子どもでもできます。「目をつぶって呼吸を10まで数える」という簡単なことでも、子どもが静かになるのでお母さんも一息つけるだけでなく、子ども自身も気持ちを落ち着けることができるので、最近アメリカではしつけの一環として、TIME OUTではなくてTIME INとして座って静かに呼吸を数えさせる親が増えています。

__最後に読者となるママへのメッセージをお願いします。

「キッズヨガは、常に成長している子ども達が、体のアウェアネス(意識)を高めるのにすごくいい影響があるだけでなく、集中力や感情のコントロールの術を楽しく学ぶことができます。そして、お子さんと一緒にヨガをやることで、お子さんと新しい形でコミュニケーションをとることができます。キッズヨガで一番大切なのは、楽しむこと。ポーズが完璧である必要はありません。まずは、お子さんと一緒に楽しみながらポーズを取ってみましょう。」

子どもたちにもストレスフルな環境の現代社会。のびのびとした心を育むために、マインドフルネス、ヨガに欧米だけでなく日本でも注目が集まっています。

わが家も12歳になる娘と親子で、ヨガレッスンに参加しました。自分の身体と心と向き合う1時間。ゆっくりとした動きにも関わらず、たくさんの汗が出て、心も体もリフレッシュすることができました。丁寧に体の動かし方を学ぶので、筋肉など体の仕組みがわかるのも大きな発見だったようです。最後のシャバーサナのポーズでは、眠るか眠らないかの心地よい、心穏やかな状態を体験し「瞑想は、頭がすっきりして気持ちいい!!」と言っていました。親子で参加できるヨガイベントもあるので、ぜひ体験されてみてはいかがでしょうか?


プロフィール
Juri Edwards
IGNITE YOGA主宰。様々な分野でマルチに活躍する。アメリカやハワイで得た世界観を生かし、クリエイティブにイベントやプログラムをプロデュースしながら、ヨガやマインドフルネスの新しい形を次々と提案し続けている。2015年からlululemon Japanローンチに携わり、イベント戦略に従事。現在は、様々なイベントにも出演し、アスリートのマインドフルネスコーチとしての活動の場を広げながら、原宿にオープンした自身のスタジオIGNITE YOGA STUDIOを手がける。
Instagram(https://www.instagram.com/jurikooo/
HP(http://www.juriedwards.com/
https://www.igniteyoga.jp/
著者プロフィール

クリエイティブディレクター。GUCCI、CHANELの日本法人勤務を経て独立。現在は、ファッション、ビューティー、子育てなどライフスタイルのコラム執筆、国内外ブランドPRコンサルタントを始め、メディアや企業スタイリスト、企業セミナー講師、PRモデルなどを行う。プライベートでは、ブラジル人の夫とインターナショナルスクールに通う娘の3人暮らし。主な取得資格として、学芸員資格、中学2種美術教育免許状などがある。https://www.karenstyle.jp

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