宿題を自らやれる子になる、親の伴走のコツをプロが解説!

宿題を自らやれる子になる、親の伴走のコツをプロが解説!

何度言っても宿題をやらない、宿題が雑……。そんなお悩みを持つ小学生の親御さんは多いのではないでしょうか。そこで、「宿題を必ず終わらせる」でお馴染みの受験対応型学童保育、伸芽’Sクラブ学童で実際に低学年の小学生たちを指導されている志賀先生にお話を伺いました。家庭で勉強を見る際の“伴走ポイント”も必見です!

日経DUAL記事

宿題をやりたくない子3つの理由

__宿題をやりたくない子には、どのような理由があるのでしょうか?
「宿題をやりたくない」子には、主に以下の3つの理由があると思います。

その1 宿題をやる意味がわからない
小学校受験を経験した子など、学習習慣が身についているお子さんもいますが、そうでない子は、いきなり宿題ができるわけではありません。小学校という新しい環境で何でも1人でやらなければいけないのはかなりのストレスです。学校でたくさん頑張ってきたのに、帰ってきてまで「なんで勉強をやらなきゃいけないの?」というのが、宿題をやりたくない多くの子の本音だと思います。
そんな子たちには、まず「勉強って面白いんだよ」と思えること。この時大事なのはあえて「宿題」と言わないこと。「とりあえず出してみて」と促し「この計算1問やってみよう」「この漢字書けるの? すごい!」などと、取り掛かるハードルを下げるのがコツです。

その2 時間の概念がわからない
1年生には、時間の概念がまだ難しいので、宿題がとてつもなく長い時間かかると思っています。ですから、まずは絶対できそうな宿題を「10分で終わらせよう」などと、親御さんが声掛けしながら始めてみましょう。できたら褒めながら、「明日は9分でやってみようか」とゲーム感覚で取り組むのがポイントです。

その3 遊びたい
1年生は、学校で座っていること自体がストレスです。学校で十分頑張ってきたから家では休みたいのです。ですから、まず親御さんがやるべきことは、宿題を生活リズムに組み込むこと。たとえば、学童に行かれるお子さんは、「学童で宿題を終わらせてくれば家では遊んでOK」、学童に行かないお子さんは「宿題が終わったら遊びに行っていい」など。頑張る時間だけではなくて、お子さんの遊ぶ時間もしっかりと確保し、メリハリを持った生活リズムを作っていきましょう。

大事なのは、1年生の春の時点で「宿題=嫌」と思わせないこと。当たり前にやれるのは2学期からで大丈夫です。

家で親が宿題を見る際のコツ

__家で宿題を見る際のコツを教えてください
家で宿題を見る際は、とにかく「お子さんをいい気持ちで宿題に取りかからせること」です。いくつかコツがありますのでご紹介しましょう。

その1 自尊心をくすぐりながら褒める
褒め方にもコツがあります。例えば、字が上手だけど計算が遅い1年生には、「字は2年生レベルだから、計算も2年生になれるように頑張ってみる?」。2年生には「1年生ならこれでいいけど、2年生ならもう少し丁寧に描いた方がいいかな」など。否定はせずに、子どもの自尊心をくすぐる声掛けをすると、「じゃあやる!」と案外のってくるはずです。

その2 「先生がこう言ってたよ」と第三者の褒めを引用する
親御さんが褒めても「どうせ本当はそう思ってないでしょう」などと、言い返されることもあるかもしれません。そんな場合は、「〇〇先生がすごく集中して取り組めるようになったって褒めていたよ」など、学童や習い事の先生やなど家族以外の第三者の褒めを引用するのが効果的です。

その3 程よい距離感を保つ
1年生は親と一緒が楽しい時期です。親子で計算の競走をしたり、「普通の子だったら15分かかるけど、10分でできそう?」などと、わかりやすい比較対象を用いるのも効果的です。達成したらシールを貼るなど可視化するのもいいでしょう。関わる距離感としては、見られるのを嫌がる子もいますし、1人だとやれない子もいますが、1年生の2~3ヵ月は、側で見て褒めながら、できることを増やし、3ヵ月以降はだんだんと1人でやってみましょう。

宿題の取り組み方で知っておきたい、男女のあるある

__宿題に関して、男女の特徴はありますか?
一概には言えませんが、傾向はあると思います。

女の子の宿題あるある「×をつけないでほしい!」
完ぺき主義タイプの女の子に多い傾向です。この場合は、「おしかったね」「よく挑戦したね」などと声がけをしながら、「間違ってもいい」を伝えていきます。「あの子みたいに間違えてもいいんだ」と思えるきっかけを集団の中で作っていくのも効果的です。

男子の宿題あるある「早く終わらせて1秒でも早く遊びたい」
早く遊びたい男子は、字が荒れがちです。これは、公立私立問わずそういう傾向があります。そもそも先生の話をちゃんと話を聞いていないので、何が宿題かわかっていないこともよくあります。ですが、そこを叱るのはナンセンスです。先述した自尊心をくすぐる声掛けを実践しながら、根気よく見守りましょう。「なんで聞いてこなかったの!」などと叱らずに。ランドセルを開けたところに「宿題を書いてくること!」などとメモを貼っているご家庭もいました。

「勉強をしないと困る」と考えられるのは3年生以降

__ゲームやYouTubeとの付き合い方はどんな風にルール決めすればいいでしょうか?
まず、大前提として小学生になったら「何でも好きにしていい」は違うことを伝えましょう。だから、テレビやYouTubeも時間で区切ってやろうねと。お家によってルールが違うことは1年生ではまだ理解できない子の方が多いと思いますが、その子が納得して守れるお約束を試行錯誤しながら一緒に作っていきましょう。
学習習慣がついてきた3年生以降は、「勉強をしないとどうなる?」が考えられるはずです。とはいえ、宿題をとりかかる前に褒めエピソードで気分よくするのは何年生でも同じこと。テンションは宿題のやる気や内容に比例すると言っても過言ではありません。

低学年は集団の中で刺激を受けて伸びる時期

__「宿題を必ず終わらせる」という伸芽’Sクラブ学童の強みを教えてください
「宿題を丸つけまで責任をもって終わらせる」というのは立ち上げ当初から変わりません。
加えて、「勉強も遊びもやるときはやる」というのもモットーです。Gタイムというオリジナル教材で漢字検定や算数検定に向けた学習を行いますし、校舎別のドッヂボール大会を行うなど、遊びも本気です。

伸芽’Sクラブ学童には、公立、私立、国立とさまざまな小学校に通うお子さんがいます。
いろんな学校のお友だちがいるのはとても刺激的です。1~3年生の時期は周りから褒められて自信がつき、伸びる時期ですから、先生や周りの友達に「すごいね!」と褒められた子たちは、その後見違えるように成長していきます。

例えば、1年の春の時点で席に座れなかった子が、週5で伸芽’Sクラブ学童に通い、得意なこと(社会)をみんなに褒められるのが嬉しくて、結果的に他の科目も頑張るように。4年生以降の塾でもコツコツ勉強をして、中学受験では目標校に合格した子がいました。

伸芽’Sクラブ学童では3年生から中学受験の入塾対策も!

__低学年から塾に通う子も増えていますが、塾と伸芽’Sクラブ学童の違いとは?
先生や友だちと過ごす時間だと思います。放課後の長い時間いつも一緒に過ごす友達と切磋琢磨することで、勉強も遊びも一緒に頑張ろうという感覚が芽生えます。
低学年だと塾は週に1~2回など短い時間ですから、先生との信頼関係も築きにくいので、わからない箇所があっても質問しにくいという話も聞きます。その点、伸芽’Sクラブ学童は慣れ親しんだ先生と伸び伸びと学ぶことができます。

__4年生以降の塾のアドバイスもしてくれるそうですね。
伸芽’Sクラブ学童の会員さんで中学受験を考えている方には、3年生から入塾に向けての対策や面談を行います。入塾テストでより上位のクラスに入ることで、中学受験のいいスタートが切れると考えるからです。塾相談テスト「ロジモングランプリ」を見ながら保護者の方と面談をして、どんな塾があっているかのお話をさせていただきます。

1年生から塾に通うと、勉強が嫌いになってしまい最後まで続かない子が多いと感じます。1~3年生は「勉強って面白い」を実感する時期です。その土台がある子が、4年生以降で難しい問題にもチャレンジしてみようと思えるのです。実際に伸芽’Sクラブ学童に3年生まで通い、4年生から塾通いを始めた公立小のお子さんで、桜蔭中学校や武蔵中学などの難関校に合格している子も多くいます。

__伸芽’Sクラブ学童では習い事もできるそうですね。
共働きの世帯が多いですから、送迎を気にせず学童内で習い事ができるのは安心という声をいただいています。ヴァイオリンやピアノ、英語などが人気です。もちろんここでも、信頼関係のある先生に習いますから、習得は早いと感じています。
詳しくは、伸芽’Sクラブ学童(https://www.shinga-s-club.jp/afterschool/)までお問合せください。

いかがでしたか。低学年では何よりも「勉強って面白いんだよ」と思えることが大事という言葉が印象的でした。学童を上手に利用しながら、お子さんが楽しく学べる環境を作ってあげたいですね。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部です。ママ・パパに役立つ子育て、教育に関する情報を発信していきます!
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