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9月6日にオープン!東京初の“生きた英語”の学び場、東京都英語村「TOKYO GLOBAL GATEWAY」とは?

9月6日にオープン!東京初の“生きた英語”の学び場、東京都英語村「TOKYO GLOBAL GATEWAY」とは?

「グローバルな世界を体験してほしい」というコンセプトのもと、東京都がお台場(東京都青海)に作った、TOKYO GLOBAL GATEWAY(通称英語村)。総面積約7,000㎡という巨大なスケールの中で、生きた英語を学べる異空間が2018年9月6日にオープン。今までにない英語教育の学びの場として、国内外からも注目が集まりそうです!

今回は、東京都教育庁指導部 国際教育事業担当の森晶子さんらにお話をお聞きしました!

日経DUAL記事

日本の英語教育では“実践する場”が足りていない!

__東京都がこのような施設を作ろうと思った経緯を教えてください

子どもたちが、世界の人々と協働しながら活躍していくためには、英語を使ってコミュニケーションする態度や豊かな国際感覚が必要ですが、学校でせっかく英語を習っても、使う場が十分にありません。

リアルな体験活動を通じて、英語をツールとして使う楽しさや必要性を感じることができ、意欲向上のきっかけづくりになるような環境を作りたいと、H28年に東京都が具体的な方針を発表し、民間事業者の公募により選出した5社様とともにプロジェクトを進めております。

__「英語村」を作る上でこだわったポイントはありますか?

どうしたら子どもたちが英語の成功体験を得られるか。そのためのプログラムは細かい点まで何度も試行錯誤しました。

スタッフはイングリッシュスピーカーであることはもちろんですが、話すスピードや子どもの発達年齢に応じた興味関心なども考慮しながら、子どもがコミュニケーションをとりやすいような対話を行うよう、工夫を重ねています。

レストランからダンスにプログラミングに金融…レベルに応じた多彩なプログラム!

__では、実際にどんなことができるのでしょうか?

大きく分けると、「アトラクションエリア」と「アクティブイマージョン・エリア」に分かれています。団体利用の場合は8名のグループに1名のイングリッシュスピーカー(エージェント)が最後まで対話しながらサポートしていきます。

最大で1日600名が収容できるので、エージェントは常時60名は常駐しています。

__「アトラクションエリア」とは何をするところですか?

レストランにクリニック、空港、ファストフードといった日常生活をイメージした12のシーンから、2~3つ選んで2人もしくは4人ずつ順番に、英語を使って店員役のスタッフとコミュニケーションしていきます。

習熟度に応じて色分けされた“ミッションカード”を使うので、誰でも自分にあったレベルで話すことができます。

たとえば、エアプレインでの初級なら「寒いのでブランケットをください」、中級なら「現地でのおすすめの場所を教えてください」、上級なら「乗り換えがあるのですが間に合いますか?」といった具合にミッションカードで話す内容を決めて会話していきます。

こちらは、トラベルゾーンにあるファストフード。アメリカのダイナーをイメージしているそう。ハンバーガーやポテトといった注文をするやりとりを英語で学びます。

こちらはクリニック。診察室に入って医師に「お腹が痛い」「熱がある」など、どこの具合が悪いのか、などを英語で伝えていきます。

ここはホテルのフロントをイメージ。「部屋ナンバー405のカギをください」「不具合があるので部屋を交換してください」などの話をしていきます。

__「アクティブイマージョン・エリア」ではどんなことをするのですか?

多彩な内容を英語「で」学ぶのがここ。2Fの主に小学生が利用するゾーンでは、遊びながら学べるプログラミングエリアがあったり、また、主に中高生が利用する3Fでは、サイエンス、クッキング、メディア、ディスカッションなどより高度な内容を英語で学ぶ環境を用意しています。

メディアラボでは、自分たちで作ったニュース原稿をキャスターに扮して読み上げたり、天気予報をしたりします(もちろん英語!)。別室ではその模様が大きなモニターに写されます。

英語で茶道が学べるジャパニーズカルチャー・スペースも。日本の文化を英語で海外の人に伝える、これもこれからの時代に欠かせない要素ですね。

ここはプレゼンテーションルーム。中に入ると国際会議をイメージさせるような立派なスピーチ台とマイクがあります!

公立小学校でも積極的に利用予定!

__具体的な利用イメージを教えてください。

学校での英語教育における実践の場として使って頂きたいので、メインは事前予約をした団体利用になります。

3.5時間の半日コース、7時間の1日コースなどプログラムはいくつかあります。公立小中学校はもちろん、私立校や英会話スクールからの申し込みもあります。東京以外の学校や一般の方も利用可能です。

学校によっては、英語の時間や総合的な学習の時間に定期的に導入を見込んでくださるところもあります。

団体利用の場合は、事前学習用の専用教材「Prep Book」をお送りします。利用当日は、エージェントによるフィードバックがありますので、その後の学習の参考になると思います。

__個人利用でも楽しめますか?

はい。学校で利用してみて「もう一度行ってみたい」という方や英語に興味がある方は週末などに個人利用もできます。

個人向けプログラムは、学校利用プログラムとは構成や内容など、一味違ったプログラムを楽しんでいただけます。学校向けプログラムと同様のプログラムも提供しており、最大8人のグループでの申し込みが可能です。

個人向けプログラムも、自分のペースで体験できたり、学校向けプログラムよりもじっくり時間をかけて体験できたり、保護者の方も同伴して回ることができたり(保護者の方は、少し離れた場所から見守るイメージです)など、魅力が満載です。

こちらは参加者全員に配布されるPASSPORT。“Relax and enjoy”といった注意事項や、困った時の簡単なフレーズ、ミッションをクリアすると押してもらえるスタンプカードなどが含まれています。

日本にいながら留学気分を味わえる!

__まるで海外にいるような気分になりますね

はい。壁紙やインテリアも海外のデザイナーが選び、できるだけ海外にいるような雰囲気にこだわりました。

空港をイメージしたエントランス。このエスカレーターを上がると、異空間が現れます。

__既存の英語学習にはないポイントを挙げるとすると?

たとえば、英会話教室だと「保護者が中の様子を見られない」「結局日本語でおしゃべりしている」といった声を聞きました。ですので、ここではお子様が英語を使う場面を保護者が少し離れた場所から見られたり、エージェントが英語のみでやりとりをするということにもこだわりました(もちろん、お子さんだけの利用もOK)。

__将来留学をしてみたいという子にとってもいい体験の場になりそうですね

はい。英語を使うことで「通じた」という喜びや、「もっと話したい」という意欲がわきますし、中高生向けの実際に留学先を想定したゾーンや、オーストラリアのクイーンズランド州教育省との共同企画による日本初のプロジェクトで、現地のスタッフが常駐して「クイーンズランド・カリキュラム」の授業を行う日本にいながらの留学体験も可能です。実際に留学を控えた中高生が予習や復習の場として利用することも想定しています。

3Fキャンパスゾーンにある「スクールオフィス」。留学先でおきそうなプチトラブル(学生証を再発行してほしい…)もレッスンできます。

英語だけじゃなく、専門的な知識も学べる!

__英語はもちろん、さまざまなことが学べる刺激的な場所になりそうですね

英語に触れて、英語を使う楽しさを味わうプログラム、具体的には東京の魅力を紹介したりダンスや演劇を英語で行う、さらにマーケティングや企業を分析して投資先を考えるプログラムなどが、初級・中級・上級とレベル分けされており、それぞれの分野の専門家が英語「で」教えるプログラムを徹底しています。

特にアクティブイマージョン・エリアでは、CLIL(内容言語統合型学習)という考え方を積極的に取り入れて、英語と同時に専門的な知識が学べるようなワクワクするプログラムをたくさん用意していますので、学びたい目的に合わせて使っていただけると思います。

実際の株価を見ながら、グループごとに投資先とその理由を発表していきます。

いかがでしたか。大人の私もやってみたくなるような本格的なプログラムばかり!「今の子どもたちは恵まれているなあぁ」と思うとともに、「ここでわが子が学んできたことが理解できない」とならないためにも、親である私たちもこれからの時代を見据えた学びをしていかないといけないなと思いました。

<お問い合わせ>
TOKYO GLOBAL GATEWAY
江東区青海2-4-32 TIME24ビル1~3階
予約についてのご相談は0120-86596-1まで。

予約はこちらのウェブサイトから!(利用は完全予約制)
https://tokyo-global-gateway.com

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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