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23区でもこんなに違う!コロナ禍での学習フォローどうしてる?~都会のママ友ルール第22弾~

23区でもこんなに違う!コロナ禍での学習フォローどうしてる?~都会のママ友ルール第22弾~

緊急事態宣言が解除され、長い休校期間の終わりが見えた5月末。分散登校で学校が再開されたというご家庭も多かったのではないでしょうか。

しかし、やっと始まった学校もクラスを半分にする、1日置き等の変則的な登校リズムに親も子も慣れない…という声が多く聞かれ、また区や学校によっても対応がさまざまだったようです。

一体どんな違いがあったのか、ママたちのリアルな声を集めてみました。

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休校中は課題の受け渡しを週1でする学校が多い中、神対応の学校も!

4~5月の休校中はどんな課題があったのでしょう。また学校からの連絡など、その対応についても聞いてみました。

「4月中は何もなく、5月になってようやく課題がスタート。5月の後半ぐらいにやっと担任から一度電話が来たぐらい。対応が遅くて正直イライラしました。目黒区は毎週宿題を担任が届けてくれて、電話もかかってきたと聞いていたので…」(世田谷区・Kさん・3年)

「3月は休校が決まってすぐ、FairCastというLINEへの一斉連絡で課題が出されました。4月半ばからは、eライブラリ(オンライン教材)での課題が出され、先生は遠隔でチェック。タブレットやPCがない家庭には貸し出しも。GW明けからは、週に1度学校に宿題のプリントをとりに行き、前週の分を提出。宿題は、漢字、感想文、計算プリント、eライブラリの計算ドリル、図工で絵を描く(Zoomで紹介する)、体操(ダンスの動画を見ながらやる)などでした」(文京区・M.Aさん・2年)

「4~5月の休校中は毎週学校のHPに宿題がアップされ、週に1回、担任の先生から健康確認の電話がありました。クラス替えや担任発表もHPに掲載(学年別のパスワードあり)されたのは驚きました。6月の分散登校と週に1度のzoomホームルームで、ようやく先生や新しいクラスに慣れてきた感じです」(江東区・Tさん・2年)

「毎週健康確認メールに返信。返信し忘れたときや、それ以外にも定期的に担任の先生から様子伺いの電話がありました。休校中の詳細は小学校のHPに掲載。5月初旬に保護者が1週間分の課題を取りに学校へ。算数・国語・理科・社会・総合・英語、各プリント2~3枚、調べもの課題・図工と思ったより多め。課題を取り組む際の手引きプリントもありました」(中央区・Yさん・6年)

オンライン授業やタブレット学習は区によって対応にかなりの差が!

「オンライン授業はナシ。5月後半になってやっとYouTubeに授業動画がアップされるようになったのですが、クオリティが低すぎて…。手ブレもあるし、1動画3分とかで終了。このレベルなら3月の休校になってからすぐできたでしょって感じでした。1週間程度やって6月から登校が始まったのでYouTubeの更新もなくなりました」(世田谷区・Kさん・3年)

「4月後半からタブレットが配布され、毎日4~5限分の課題を自宅学習。週1でオンライン朝の会がありましたが、授業はナシ。アクセスのしづらさなどもあり欠席しても特に確認はありませんでした」(渋谷区・S.Yさん・1年)

「オンライン授業はなかったです。課題で子どもが理解しづらそうなポイントを先生が説明する動画をYouTubeに週1でアップしてくれました。その他、図工や体操、音楽の動画もありました。希望者にはタブレットの貸し出しやネット教材の提供も」(港区・Oさん・2年)

「前述したオンライン教材のほか、5月には計4回zoomで30分くらいずつオンライン指導がありました。算数や国語などではなかったですが、課題の絵を見せて紹介しあったり、『好きな〇〇について話そう!』と題して話したりしていました」(文京区・M.Aさん・2年)

学校での感染予防対策はどうしてる?

感染予防対策において、どの学校も共通していたのは、毎朝の検温&健康カードへの記入、マスクの着用、水筒の持参でした。また、注意が必要な給食時もしっかり対応がされている様子。

「水筒・お箸・ランチョンマットを持参。給食の配膳は先生がしています。そのためか6月中は品数の少ない簡易給食(丼や麺類のみなど)でした」(中央区・Yさん・6年)

「登校後、教室へ入る前に健康チェックシートを見せ、手洗い&アルコール消毒をして入室。個人の机の片側にプラスチック製のパーテーションがあり、教室移動するときなども持参していくようです」(世田谷区・Kさん・3年)

「休み時間は友達と話すのは禁止。給食は前を向いて一人で食べるそうです」(渋谷区・S.Yさん・1年)

1コマ30分の短縮授業でコマ数を稼ぐ対策も!

各区では授業の遅れの回復や感染予防対策など、さまざまな工夫もしているようです。満足な点はもちろん不満点についても聞いてみました。

「もともと1コマ45分の授業を30分に短縮して、1日7~8コマのサイクルに。子どもの集中力もそれくらいがちょうどいいと思うし、コマ数も稼げるのでナイスアイディアだと思いました」(港区・Oさん・2年)

「地域でコロナ感染者が出た学校があるのですが、その対応が遅く、保護者はとても不安そうでした。濃厚接触者以外のPCR検査は希望者のみ、でもいつどこでやるのかは不明。検査後陽性となった場合の勉強のフォローも気になります。『とりあえず自宅待機』と言うのは簡単だけれど、その辺の対応策も必要だと思います」(江東区・Tさん・2年)

「もっと早く、PCやタブレットのない家庭に貸し出しを行ってくれれば、オンライン授業もできたと思うのに。対応が遅すぎる。区長がTwitterなどでいろいろ発言しているが、口だけじゃない?と思ってしまう」(世田谷区・Kさん・3年)

「対応の早さは満足していますが、HPの階層がわかりにくいなど、もう少し頑張ってほしいと思います」(中央区・Yさん・6年)

休校中の学習フォローに不安を感じるママが多し

今現在ママたちが心配なことを聞いてみると1番多かったのは子どもたちの学習のフォローに関すること。他にも運動不足や精神面についてなど、悩みは尽きません…。

「4~5月の家庭学習については消化したものとして特に学校でフォローはないので、その間の課題は自己責任となる点が少し心配。ただ、まだ1年なので学習面での遅れはそこまでは心配していません」(渋谷区・S.Yさん・1年)

「4~5月は家庭学習でしたが、果たしてその分の理解が十分なのか怪しい。課題も国語と算数がメインだったので、その他の教科はどのようにフォローしていくのかも気になります。7月からは通常授業に戻りましたが、外遊びや体育も少なくなり、今年はプールもなしに。感染も心配だけど、年相応の成長や体力がつかないのも心配」(江東区・Tさん・2年)

「友達に会えないことがいちばんストレスだったようなので、再度休校にならないよう祈っています」(中央区・Yさん・6年)

「自粛中、ほとんど家にいたので、子どもの二重アゴ、お腹のぽっこりが気になっている。以前は週に3回運動系の習い事をやっていたのだが、コロナ後の現在は1つだけに。それだけでは運動不足なのだと感じている。自粛中は縄跳びをやらせていたけど、いまは学校から帰ってくると疲れていて、縄跳びをやる体力が残っていません」(世田谷区・Kさん・3年)

「学校が再開された際、ママが付き添わないと授業を受けられない子や10時過ぎにしか登校できない子など、通常の学校生活に戻れない児童もいたようです。感染予防も大切ですが子どもたちの心のケアも忘れてはいけないと思います」(港区・Oさん・2年)

真似したい! 休校中にさせていたママたちの工夫あれこれ

「思うように勉強を見てあげられなかった」、「リモートワークが捗るので動画をたくさん見せてしまった」など休校中の子どもへの対応を反省するママの声も多く聞こえました。今後くるかもしれない第2波や夏休みなど長期の休みに備え、参考にしたいママたちのアイディアをご紹介!

「動画は必ず見る前にどんな内容かを想像して作文を書かせ、見た後も感想文を書くようにしたら、単なる時間つぶしではなく内容を理解しようとする力がつきました。また、マイクラは、ゲームとして夢中になってくれて、操作方法など自分で調べてやっていて、空間認知や想像力を鍛えられるので一人遊びの時間に与えるものとしてはよかった」(渋谷区・S.Yさん・1年)

「PCでタイピングを教えたら、集中して日記や手紙を書くようになりました。ワードでQ数を大きくした文字打ちからスタートし、ローマ字表をプリントアウトして見ながら打っています。おかげでZoomのレッスンでチャットも書き込めるように。また、コロナ前からオンラインの『まなぶテラス』で英語とそろばんを習っていたのですが、休校でも変わらず続けられたのはよかったです」(江東区・Tさん・2年)

「おやつ作りなど手間と時間がかかることに一緒に取り組んで作文のネタにしました。なかなか今までやりたくてもできなかったことだったので、本人も嬉しかったみたいです」(文京区・M.Aさん・2年)

「オンラインでまとめて『Eテレ』を見られたのがよかったです。社会や理科のフォローにもなりました。『英語ビート』で英語の勉強も積極的にやるようになりました。また、厚切りジェイソンが出ているプログラミングの番組にハマり、PCでスクラッチを作って遊ぶようにもなりました」(世田谷区・Kさん・3年)

いかがでしたか? やっと学校が通常に戻ったと思ったらもう夏休み。ママたちのアイディアを参考に、続くコロナ禍の中でも有意義で規則正しい生活を心掛けたいものです。

▼知らないと危険!?都会のママ友ルール
第1回「知らないと危険!?新米ママが知っておきたい“都会のママ友ルール”」
第2回「【知っておきたい都会のママ友ルール】楽しくも憂鬱な(?)ホームパーティ編」
第3回「二度とやりたくないVSやってよかった!謝恩会を成功させる秘策とは?」
第4回「今どき小学校PTA役員の攻略法を伝授します!」
第5回「働きながらの育児、ぶっちゃけここが大変!」
第6回「あなたの周りの超過保護ママ!」
第7回「保育園VS幼稚園ママに聞いた、夏休みに心配なことランキング」
第8回「今どき「アクティブじじばば」活用術!」
第9回「夏前に売り切れも!年々加速する今どきラン活事情」
第10回「今どきママが知っておきたい“小1の壁”と対策法!」
第11回「男の子ママは覚悟して! カブトムシにバッタ、家で虫を飼う際に知っておきたいこと!」
第12回「【幼稚園児の習い事】どうしてる? 始めどき・選び方・親が注意すべきこと」
第13回「5歳くらいが一番危ない!子どもの迷子対策、してますか? 」
第14回「タブレットにパソコン、“子ども専用ICTツール”をいつから与えてるの? 」
第15回「Google Home、Amazon Echo、ルンバ…これは革命です!買って損なし!AI家電のススメ 」
第16回「先輩ママに聞く!母と子の身近な「小1プロブレム」エピソード 」
第17回「今どきママの母の日ギフト、何あげる?何もらう?」
第18回「通学、PTA、お弁当…私立・国立小1年生ママの「5つの壁」とは?」
第19回「先輩キャンパーに聞く、家族キャンプの魅力とは?」
第20回「幼保無償化=0円ではない!? 10月から始まる幼保無償化のこと」
第21回「PTAに学童、夏休み…都内公立の小1でもこんなに違う!」

著者プロフィール

女性誌やママ雑誌などを中心に活動するフリーランスのエディター&ライター。育児系の記事から美容企画、タレント取材まで幅広く手がける。6歳・4歳・2歳の三姉妹の母。

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